自然と湧き出る温泉のように、ビジョンの源泉を掘り当てたい
「あなたのありたい姿はなんですか?」
コーチングを受け(学び)始めて、何度もこの類の問いをもらってきた。
その度にそれっぽい言葉やその時点での納得解は出るんだけれど、なんだかしっくり来ていない自分がいた。
1月から始まったTHE COACH ICP 応用Aコースを修了し、最後のチェックアウトとして自分の口から出てきたこの言葉が、そのしっくり来てなさを言い表していたように思う。
そこには綺麗な言葉が並んでいるかもしれないけれど、自分を突き動かすような圧倒的なエネルギーが込められていなかったのかもしれない。
これまでのクライアントとしての自分を深く考えさせられるような5日間の講座だった。
この記事では、今回の学びと自分なりの気づきを言葉にしておきたい。
リソースフル・コーチングとは
応用Aコースでは、THE COACHが提唱する「リソースフル・コーチング」について学んでいきます。
もう少し詳しい説明は、以下の通り。
個人的には、クライアントの海を深いところまで一緒に潜り、暗闇の中をライトで照らすような作業をしていく感覚でした。
コーチ自身がリソースフルであること
相手のリソースを一緒に探究する上で一番大事なのは、コーチとして自分自身がリソースフルな状態であること。
講座で扱うコンテンツとしても書かれている「コーチとしての自己探究」。
THE COACHでは、「自己の器を育む」という表現もされているように、常に自分自身のあり方と向き合う必要性を感じました。
この辺りの話で特に印象的だったのは、「ビジョンとは力を込めて絞り出すものではなく、力を抜いた時に自然と湧いてくるもの」という言葉。
冒頭の「ありたい姿」の話に戻りますが、これまでの自分はなんとかしてビジョンのようなものを絞り出していたように思います。
そしてその結果、気づかないうちに「学ばなければならない」「成長しなければならない」といった周囲と比べて感じる焦りのようなものを、あるべき姿として設定していました。
本当の意味でありたい姿とはどんな姿なのか。
自分の心から湧いてくる言葉に正直でありたいと思いました。
キーワードは温泉?
そんなことを考えていた時に浮かんだキーワードが「温泉」でした。
実家がたまたま温泉のお湯を引いている地域で、風呂場はいたって普通だけれど毎日温泉に入っていた子ども時代。
そんな自分にとって、温泉が自分と向き合う内省の場になっていることにセッションを通して気づきました。
特に実家から徒歩3分の場所にある温泉には帰省するたびに寄らせてもらっているのですが(親からは家のお湯と同じなのに行く意味がわからないと言われているけど…)、その度に「これまで」や「これから」を考える時間になっています。
一度源泉を掘り当てると、半永久的に湯が湧き出てくるように、ビジョンの源泉を見つけていく作業がコーチングにおける一丁目一番地なのかもしれません。(それが一番難しいのですが…)
とはいえ、自分がそうであったようにめちゃくちゃしっくり来るビジョンが一度で決まることはないと思うので、「ここが源泉かもしれないなぁ」と仮置きのビジョンを設定しながら進んでいくことも大切だと現時点では感じています。
そして振り出しへ
講座を通してコーチとして出発の準備をする中で、これまでのクライアント体験を振り返る機会がありました。
信頼するコーチにたくさんの気づきや行動を引き出してもらった一方で、もちろん全てではありませんが、様々な「べき」「ねばならない」によって行動してきたのかもしれないと気づかされました。
ここで浮かんで来たのは、昨年12月に参加したTHE COACH忘年会で頂いた問い。
社会や誰かの物差しによって生まれた「べき」「ねばならない」ではなく、心の中から生まれる「したい」「ついやってしまう」を大切に生きることを後押ししてくれている気がします。
クライアントとしては、一度振り出しに戻ってみて温泉に入っているかのように肩の力を抜いた状態でビジョンと向き合いたい。
コーチとしても、クライアントと一緒にビジョンの源泉を掘り当て、「自分を生きる」お手伝いができるようになりたい。
そんなことを思わせてくれた5日間の講座でした。
あとがき
コーチング探究の旅はまだまだ続きます。
次のステップであるTHE COACH ICP 応用Bコースは3月20日から。
年度をまたぐ講座なので、また色々と感じる部分がありそうな予感。
昨年11月に始めたこちらの企画も、ありがたいことに15名以上の方と練習をすることができています。(継続して受けたいと言ってくださり、2回目・3回目のセッションをさせていただいている方もいて本当に感謝です。)
一旦3月末までを募集期間としていますので、「年度末の振り返りに伴走してほしい」、「新年度に向けて目標設定したい」など、少しでも興味を持たれた方はお声かけいただけると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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