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ANGERSWING#12

人から誉められたり、何かリアクションされることが目的になっている行動なんてやめてしまえばいいのに自分よ。という気持ち。

SNS全般のいいねとかもそう。
きっとリアクションがあった時のホクホク感が忘れられないのだと思う。
最初はそんなこと目的にしていなかったのに気づくとそこに目線がいってしまっている。そしてリアクションがないと「ああ何か問題がある投稿だったのか」とか、「わたしに誰も関心がないんだ」とか自己肯定感を下げるきっかけになってしまう。

演劇もそうかもしれない。
ものすごく他者に依存している。他者の評価に依存している。
観客がいなければ成立しないという前提があって、観客に何かを届けるということは必須。
だから観客の声、感想っていうものが存在していて。表に出てこないものも含めて。

自分のフィルターの中で、味方をしてくれる声ばかりが頭に残っていって、そのホクホク感を再び獲得したくなってしまう。

でもそれってどうなんだろう。
ぶち抜いてる感じがしない。面白くない方向に突き進んでいる感じがする。
自分がやりたいことってなんなんだっけ?みたいな感じになりそう。

自分のやりたいことと世間が求めているもののバランスが整っていれば、人の目やら声やらを気にせずに前に進めるのだろうか。

ものすごく、小石に躓いているような話だ。

ラーメン屋がレビューに書かれた感想を読んで、味を修正したり、店の内装を改めてみたりすることもあるだろう。
そのラーメン屋が「自分の思う本当に美味しいラーメン」を出すお店か、「世間の皆さん、これが好きなんでしょなラーメン」を出すお店かによって、レビューの捉え方も変わってくるのかなあ。

今のわたしは、というか、わたしは中途半端なんだな。ぶち抜けばいいんだな。

わたしは「世間の皆さん、これが好きなんでしょなラーメン」を出して、ホクホクしたくない。

この文章を書いたことで、わたしの頭の中でものすごく強引に軌道修正というか、自分の認識を改めるというかなんというか。自己完結型で何かを取り戻せた気がする。

自分勝手なやつだヨ。

<日本劇団協議会主催>
日本の演劇人を育てるプロジェクト
新進劇団育成公演

劇団Q+
『ANGERSWING /
アンガーズウイング・アンガースウィング』
ー家族の庭、その香りは秘密をささやくー

脚本=弓月玲 原案・演出=柳本順也

◎日程
2024年7月3日(水)〜 7月7日(日)

◎劇場
下北沢 駅前劇場

⋱チケット発売⋰
2024 年 5月 1日(水)開始

https://www.gekidan-q.com/

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