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秋の夜長と錯覚

好転反応もそろそろ落ち着いてきた頃。
夕方に家を出たつもりが、まるで真夜中のように暗い。ほんの数日前ならまだ夕陽を浴びていたような時間だ。急激に日が短くなったことを思う。

昼間のこと。
仕事仲間の人たちと解散して、片足が濡れたスニーカーを履いたままスーパーでお昼ごはんを買って食べた。
この気持ちの傾きは何なのだろう。
ふと最近会った人たちの顔を思い浮かべる。

中野に着いて色々話しながら自分の在り方について考える。少し前向きになれそうな、温かい言葉の中にそんな気配を感じる。

寒さの中で暖かさを感じるように、私たちは苦しみの中で喜びを見つける。
その苦しみが深ければ深いほど、ささやかな言葉や仕草がこの胸を温めてくれていることに、あなたは気がついているだろうか。

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