つまづきが、とれない

また右重心で歩いてしまっているな、と駅のホームドアにぶつかって気づく。
昨日の朝のように清々しくあればよかったのだが、今日はそうもいかない。
昨日のライブはあまり良いコンディションで歌えなかった。
ただ必死で歌っていた。自分らしくあるために。

起きて、また今日も生きなければならないのかと絶望感が頭をよぎる。

嫌なことをやらされたり、したりすることはほとんど無いはずなのに。

駅までの道をほぼ目を閉じたまま歩く。カサッと落ち葉を踏みしめる秋の音にただ溶けてしまいたかった。

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