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人生の内、親と一緒に過ごす時間は結構短い

“人生の内、親と一緒に過ごす時間は結構短い”
そう言われても自分の生活で目一杯だったりする。
子からしたら「人生を懸命に生きることを選ぶ」のが、父の本懐だろうと。
〜そんな言い訳して会わなかっただけだ。

でも今日、父が私の名を言った時に分かった。
会えて良かった気がする。

〜これは2022年10月21日のつぶやき。
UPはしなかった。この日を堺に、父のためになるべく日を割いて病院へ通った。ほんと親不孝者だ。最近、友人の父たちの訃報が続いたので、思い出して⤴️ 

父と子供が触れ合う時間は、どれくらいなのか?

平日、子供と一緒に過ごす時間
 1時間未満 35.2%
 1−2時間未満 23.5%
 2時間以上 38.9% 

 母のみ 91.3%
 父のみ 5.9%!

“父の2割は平日に子供と一緒に過ごす時間が「30分未満」”

厚生労働省:「第5回21世紀出生児縦断調査結果の概況」(3)子供と一緒に過ごしている時間〜より

…母親と父親の差よ。

私の同世代は、そろそろ親を見送らねばならない立場かと。これまでの思い出を持って、久々に親と対面しにいく。気恥ずかしさとか、甘え、不甲斐なさとかも一緒に。
それでも。父親には会っておいた方がいいんだ。
なぜならダントツで「父との接点」は人生において極めて少ない。(職業、立場それぞれだが)父はなんだかんだ言いながら、子供に1番会いたがっている。そう分かったからだ。特に昭和生まれの父親。なかなか家に帰れなかった戦後の働き世代。

お見舞いしていた頃の帰り道。
目につくものすべてが何らかの「メッセージ」を持っているように感じていた。それらは、いかにも私に向けられているかのようにビシィっと響くのだ。
街で手を繋いですれ違った親子。TVもちょうど父娘のドラマがやっていたり。「なぜ両親は夫婦になって、自分が生まれたのか?」という問いに、父が答える番組とか。とりとめもない本のタイトル、電車の広告…それらすべてが、心に入ってきた。

早いもので、2023年暮れ。
父は、のんびりすぎる私をよく叱ったもんだ。お叱りがこんなにも突き刺さった年はない。仰々しいけど、これが1番のメッセージだなと思ったので…。

“あたかも一万年も生きるかのように行動するな。
生きているうちに、許されている間に、善き人たれ”

マルクス・アウレーリウス
岩波文庫 「自省録」より48p

善人というより、人として成長しろということだと思っている。

ありがとう、父。
私は、もうちょっと頑張るよ!


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