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初心者が約半年で将棋ウォーズ初段になった勉強法

私は将棋ウォーズをはじめておよそ半年で初段になりました。
将棋ウォーズを始めるまでの棋力はほんとうに入門レベル。
駒の動かし方は小学生の頃に覚え、ニ歩などのルールも一通りわかるレベルでした。
ただ囲いは何一つ知りませんでした。
囲いもしらず駒組が出来ないので将皇というアプリの勝ち切れ将棋を空き時間にたまに指す。そんな状態が数年続きました。
それでも将皇レベル1にも勝てるかどうか。
本を読んで勉強しようにも将棋の符号が読めません。
それくらい弱かったです。
将棋を教えてくれる人も周りにいませんでした。

そんな私がどのようにして約半年で将棋ウォーズ初段になったのか?

この記事では私が将棋の勉強をするにあたってとてもためになった動画やサイト、私がやっていた勉強法などをご紹介したいと思います。

将棋をやってみたいけれど、どうすればいいのか分からない。周りに教えてくれる人もいない。
将棋ウォーズはやっているけれど2級あたりからなかなか上がれない。とにかく免状が欲しい。初段になりたいという方に参考にして頂ければ幸いです。

まずなぜ初段を目標としたのか?ですが、
ただ単に響きがかっこいいのと、
初段から直筆署名入りの免状が申請出来ることが理由のひとつです。

免状とは日本将棋連盟が発行しているもので、
一例でいえば将棋ウォーズで初段以上になれば
日本将棋連盟の直筆署名入りの免状を申請出来ます。
誰の署名か?
時の日本将棋連盟の会長と名人、竜王が直筆で署名します。
今の会長は羽生善治先生。
竜王、名人は藤井聡太先生とのことです。
昭和の天才羽生善治先生と
令和の天才藤井聡太先生の直筆署名が並ぶ免状は非常に貴重だと思います。
そういったこともあってか免状を申請する方が増えているそうですね。
ただ料金が初段でたしか税込33000円ほどしたと思いますので、結構高価なお買い物ではあるのですが、、、。

免状を申請する方法は将棋ウォーズ以外にも色々ありますが、一番お手軽に始められるのは将棋ウォーズだと思いますので、ここでは将棋ウォーズで初段になる方法に特化して解説したいと思います。
免状の申請など詳しくは日本将棋連盟のホームページでご確認下さい。

まず将棋ウォーズで初段というと将棋ウォーズユーザーの中で上位40%以内のようです。
なので将棋ウォーズユーザー全体の中で初段の位置付けは中の中くらいでしょうか?

ここでは初段までの道のりを説明の便宜上4つに分けたいと思います。あくまでも説明上の区分けですのでご了承下さい。

入門  
 一通りのルールと駒の動かし方がわかる。
初級
 囲いが組める。
中級
 得意な戦形を持っている
一手詰めが即座に解ける
上級
基本戦形、角替わり、対抗形のいずれにも対応出来る。
3手詰めが瞬間的に解ける。

卒業  初段昇格

入門編
•自己流は捨てる
まず自己流で指している方はすぐに自己流を捨てて下さい。
絶対に上手な人に習った方が上達が早いです。私もそうでした。
私は長く自己流で将棋を指していましたが、棋力は全く向上しませんでした。

では何で学ぶのか?
本を読む、周りの人に教えてもらう、動画を読むなどありますが、私がお勧めする勉強法は動画を見るです。
もちろん親や友人、近くの将棋道場など誰か上手い人に教えてもらえる環境があるのならそれに越したことはないと思います。それはそれとして、動画を見るをオススメする理由は符号が分からなくてもよいからです。
将棋をはじめたての人が最初につまずくのがこの符号だと思います。
先手5五角、後手同龍と言われても
??
5五ってどこ?
肉まん?

本で将棋を勉強しようと思うとまず符号を覚えなければなりません。また符号は先手番と後手番だと目線が変わりますよね。
それが入門者には分からない訳です。
その点動画ならば符号が分からなくても見ていれば駒が動くので理解できます。

私は恥ずかしながら初段になった今でもたまに先手番と後手番で符号がこんがらがることがあります。

もちろん棋力上達には符号を理解することは避けては通れません。ただ最初からそこでつまづくのはもったいないので、慣れてくるまでは動画で勉強することをお勧めさせていただきます。

ではどんな動画を見ればよいか?

ですが
入門者におすすめの動画は
『ゼロから始める将棋研究所』(YouTube) です。
このチャンネルの再生リスト「将棋のルール」をまず見てください。
将棋のルールなどについて詳しく解説されています。これを見れば一通り将棋のルールや駒の動かし方などが理解できると思います。
解説速度が遅いと感じられる方は1.25倍や1.5倍速で見ることをオススメします。

もし分からなければ先に実際の対局動画を一度見てみるのもよいかもしれません。
またルールや駒の動かし方についてなら符号は分からなくてもよいので好きな先生が書いた入門の本を読むことも効果的だと思います。

そして、ざっくりと将棋のルールが理解出来たら、次は実際に対局動画を見てみましょう。
オススメのチャンネルは
『将棋放浪記【プロ棋士】』(YouTube)です。
これは日本将棋連盟所属のプロ棋士藤森哲也先生が開設されている人気のYouTubeチャンネルです。
主に将棋ウォーズの実況動画をアップされています。
このチャンネルではありとあらゆる戦型や囲い、戦法の動画が藤森先生の分かりやすい解説付きで見ることが出来ます。
例えば「将棋放浪記 四間飛車」
などで検索すれば見たい動画が出てきます。
私はこのチャンネルのおかげで初段になれたといっても過言ではありません。それくらい大いに参考にさせていただきました。

さぁこのあたりで自分でも将棋を指してみたくなってきたのではないでしょうか?
まず
将棋ウォーズのアプリをダウンロードします。

それと同時に私はぴよ将棋というアプリもダウンロードしました。
このアプリはトップ画面の「ウォーズ棋譜検索」から将棋ウォーズのIDを入力すれば将棋ウォーズで指された棋譜を検索して棋譜を読み込むことが出来ます。
読み込んだ棋譜はメニューから棋譜解析(自動検討)にかけることが出来ます。これを行えば形勢判断や悪手、アプリの推奨する手などが分かり非常に便利です。
良い点はスマホ、タブレットで解析を完結出来る点です。
ただパソコン環境が整っている方は専用のパソコンソフトで棋譜解析をした方がより早く深く解析ができると思います。

ちなみに
ここまでご紹介している勉強方法の順番はあくまでオススメですので、見たいものだけ、見たい順番に見ていって頂ければと思います。

まとめるとこうなります

1、「ゼロから始める将棋研究所」で基本を学ぶ。

2.『将棋放浪記【プロ棋士】』
で実戦動画を見て解説を聞く

3.将棋ウォーズで対戦する

4.対戦後の棋譜をぴよ将棋で解析にかけて感想戦をする。

このループになります。
さらに

5.詰め将棋を解く
を早い段階から始めることをおすすめします。
理由は後述させて頂きます。

初級編
さぁここからは初級編です。
囲いが組めるようになりましょう。

次は
『ゼロから始める将棋研究所』(YouTube) 
の」再生リスト「将棋入門講座」を見ます。これを見れば駒得や序盤、中盤、終盤などが詳しく分かります。

その次は再生リスト「初心者向け将棋戦法講座」を見ます。
これを見れば
居飛車と振り飛車、居飛車の4大戦法、振り飛車の戦法がわかります。

次にタイトル「【将棋】将棋の囲い方!どうやって囲いを組む?守りの陣形のセオリーは?【初心者 囲い】」を見ます。

囲いとは何か?どうやって組むのか?がよく分かります。
次は
タイトル
「【将棋】どんな囲いの種類があるの?初心者にオススメの囲いと使い分け【囲い】」を見ます。
代表的な囲いが理解出来ます。

ではどの戦法を選ぶのか?
振り飛車か居飛車か?
囲いは?
ですが、

この中で私が最初に選んだ戦法は四間飛車、囲いは美濃囲いです。
理由は手数がかからず組みやすいからです。
四間飛車は先手でも後手でも出来ますし、組んでいる途中で潰されることも少ないです。また同じ形で対局することで経験値が上がる所がいいです。
皆さんご存じように美濃囲いは高美濃囲いや銀冠に発展出来ます。

戦う前にまずは囲いを組む、
これが最初のミッションです。

ポ◯◯ンで例えるならゼニ◯メのイメージでしょうか?
四間飛車なら最初のジムでつまずくことが少なくなります。

もしのちに居飛車党に転向したとしても、一度振り飛車を経験していると、相手が何をしてくるのか?がよく分かります。なので最初は振り飛車から始めることにしました。

四間飛車の組み方や定石については

『ゼロから始める将棋研究所』(YouTube) の再生リスト「四間飛車定跡講座」を見たり、「将棋放浪記 四間飛車」で
検索して関連動画を見て勉強しました。

四間飛車で有名なプロ棋士の先生といえば藤井システムを発明された藤井猛先生です。

その先生がゲスト出演されている
チャンネルが「女流棋士 山口恵利子ちゃんねる」(YouTube)です。
なかでもオススメしたい動画が

「【将棋講座】藤井猛九段の攻めの基本理論 攻め駒の増やし方編【初心者必見】」

「【将棋講座】藤井猛九段の攻めの基本理論 銀が攻め駒な理由分かりますか?【初心者向け】」

「【将棋講座】藤井猛九段の攻めの基本理論 これでもう攻める場所に迷わない【初〜中級者必見】」

の3本です。
この動画では
皆が何も考えず指している一手にどういう意味があるのか?を分かりやすく理屈で説明してくださっています。

将棋というゲームを深くまで突き詰めて研究され、独自のシステムまで発明された藤井猛先生の解説は非常に分かりやすいです。

居飛車党、振り飛車党に限らず、あらゆる手筋に共通する考え方、まさに基本理論が学べます。
この動画で解説される内容が分かった上で一つ一つの手筋を覚えれば、ただの暗記ではなく、なぜその手筋が有効なのか?まで分かると思いました。

また関連書籍として「藤井猛の攻めの基本戦略」著者 藤井猛(NHK出版)も併せて読まれると更に勉強になると思います。

次のオススメの動画は
渡辺明先生が戸辺誠先生のYouTubeチャンネル
「戸辺チャンネル」にご出演された
「渡辺明名人の将棋講座〔現代のトップ棋士の研究とは〕」

「渡辺明名人の〔作戦術〕」
2本です。

この2本の動画の内容はご本人もおっしゃっておられますが、少し難しいです。
しかし、トッププロの先生がどのように将棋を研究されておられるのか?をトッププロご本人が解説
してくださっています。
この動画を見ればプロ棋士同士の対局の見方も変わると思います。 
観る将の方には特にオススメです。

あとは「棋士中村太地 将棋はじめch」の「A級棋士の10分研究」シリーズはエンタメ性があって面白く、勉強になりました。

•詰め将棋をしよう

さて四間飛車美濃囲いが安定して組めるようになってきた頃、将棋ウォーズでは4級まで昇級しました。ところで皆さんは将棋ウォーズのマイページにある棋力レーダーチャートの6つの指標の中でどれを一番重視していますか?

私は終盤力を重視していました。
というのも、終盤力と相手の強さはほぼ比例します。もちろん持ち時間3分であれば早指力も重要になってきますが、早指力が同じであったり、持ち時間10分であれば終盤力がもろに強さに現れます。

では終盤力を鍛えるにはどうすればよいか?といえば詰め将棋を解くしかありません。

詰め将棋のオススメの本は浦野真彦先生の「1手詰ハンドブック」浦野真彦著(日本将棋連盟)です。
なぜ1手詰から始めるか?というと、どんな手数の詰め将棋でも最終的には1手詰めの形に収れんされるからです。
プロ棋士同士の対局であれば、最後の1手まで指す前に投了されます。しかしそれはプロだからです。
ゴルフでもパターをオッケーにして打たずに入ったことにしますよね?
あれはお偉い方に気持ちよくなってもらうためです。
アマチュア同士ではそうはいきません。最後の1手1歩まで使い切って戦います。

勉強方法として私が意識していたことは「パッと答えが見えるようになること」でした。
そのために実践的な詰将棋の本を一冊決めて、それを何回も繰り返して解くことにしました。
ゴールは問題を見た瞬間に答えが見えるようになることです。
考えながら解いているうちはまだもう少しだと思っていました。
というのも将棋ウォーズは他の将棋アプリに比べて基本的に早指しだと思います。持ち時間3分は特に早指しです。1手2秒くらいで打たないと間に合いません。
つまり考えている時間などないのです。
なので読みの深さは深くなくてもよいので「パッと答えが見えること」を重視しました。

1手詰めの次は同じ先生の本
「【新版】3手詰ハンドブック」
「【新版】3手詰ハンドブック II」浦野真彦著(浅川書房)に進みました。
結論としてこの本をしっかり読み切る途中で初段に上がりました。
なのでこの本を2冊ともパッと答えが見えるようになればもっと楽に初段に上がれたと思います。

それくらい詰め将棋は重要だと思います。

•中級編
得意な戦型を決める

1手詰もパッと見て解けるようになってついに将棋ウォーズ2級まで来ました。

ここで得意な戦型を一つ決める必要があります。
四間飛車が得意な方はいいのですが、私はどうしても四間飛車を指しこなすことが出来ませんでした。四間飛車の相手の攻めを利用して返すという感覚が中々上手く掴めませんでした。

そこで他の戦法を試してみることにしました。
その時にやったことが、とにかくたくさんの囲いや戦法のエフェクトを出してみる、でした。
オススメは持ち時間3分でとにかく新しい囲いや戦法を試してみます。もちろん勝負は真剣にしますが、勝ち負けよりもとにかく試します。雁木や角換わり、矢倉、石田流、中飛車、穴熊、早繰り銀、棒銀、エルモ囲い、右四間飛車などなどです。

その結果私は得意な戦型を矢倉に固定することにしました。

•矢倉を選んだ理由

居飛車の4大戦法(矢倉、角換わり、横歩取り、相掛り)のうち、矢倉を選んだ理由は駒台の動きが一番少ないからです。

他の3つの戦法はどれも序盤から駒交換が発生します。持ち駒が増えれば、それだけ攻め幅が広がります。持ち駒はどこにでも打てるからです。逆にいうと、それだけ受け手を検討しなければいけません。
勉強量が増えるわけです。
その点、矢倉なら飛車先の歩交換も角も交換しません。
じっくりした戦いになります。
つまり盤上だけ見ていればよいのです。不意打ちを食らいにくくなります。
不意打ちの代表例が両取りです。
王手飛車、ふんどしの桂、割りうちの銀など。両取りをかけられる時の大半が駒台の持ち駒を打たれた時です。
勝つにはまず大きなミスをしないことです。大きなミスとは両取り。その両取りは持ち駒を打たれた時に起こる。ならば最初から相手に持ち駒を持たせない戦法を選べばいい。そういう理由から私は矢倉を基本戦法に選びました。

将棋ウォーズ初段になるために必要な勉強量
居飛車を選ぶなら
相居飛車(矢倉)、角換わり、対抗型の3つです。
あとは詰め将棋は3手詰をパッと見て解けること。

角換わりが入っている理由は後手番だとどうしても角換わりを避けられないためです。

横歩取りや相掛りは捨てましょう。初段になるためならば戦法の幅は必要ありません。
大学入試に例えるなら、横歩取りや相掛かりは理科や数学です。
国立大学入試には必要です。

しかし、私立受験には必要ありません。私立は英語、国語、社会の3科目で受験できます。
それが
相居飛車(矢倉)、角換わり、対抗型の3つです。
なので私は今でも相掛りと横歩取りは指せません。

この考え方はプロでは通用しないでしょうが、将棋ウォーズ初段になるためなら通用します。

こうして私は
振り飛車党を経て居飛車党になりました。
カメ◯◯スからリザー◯ンに決めたという感じでしょうか。

•上級編

基本戦法を矢倉に決め、受験科目を相居飛車(矢倉)、角換わり、対抗型の3つに絞り、3手詰めを解けるようになってきた頃、将棋ウォーズで1級に昇格しました。

•達成率の動き

私が経験した達成率の動きはこうでした。1級昇格直後は20%未満で推移し、なかなか20%以上に復帰できませんでした。ひどい時は0%まで落ちることも2.3回ありました。

次第に17%前後で推移し、20%を超えたり落ちたりを繰り返しました。

そのうち一気に60%まで達成率が上がることがありました。しかしまたすぐに20%前後まで下がります。そしてまたしばらく20%を超えたり落ちたりを繰り返しました。

そしてまた60%あたりまで一時上昇するも、すぐに20%前後に落ちます。

3回目の上昇では50%前後で安定し、落ちなくなりました。
そのころから初段相手にも勝てるようになりました。

そしてついに75%まで達成率が上がります。

卒業まであと少し。

•棋神の使い方
ここで棋神の効率的な使い方について考えてみたいと思います。
棋神とは皆さんご存知の通り、将棋ウォーズの対局中に使えるアイテムです。一回使えば5手コンピューターが代わりに指してくれます。対局中何回でも使えたはずです。棋神にはノーマルとゴールドがあると思いますが、私はゴールドは使ったことがないので、ここではノーマルに絞ってお話しします。

私はまず棋神をある条件を満たすまでは一切使わないようにしていました。
それは「達成率がおよそ70%を超えるまでは」です。

まず棋神をどのように入手するか?ですが、基本的には課金しなければ手に入りません。
たまに対局後に無料でもらえる時がありますが、ランダムであてになりません。
iOSなら月600円のプレミアム会員になれば棋神が月4個更新ごとにもらえます。
月960円のスーパープレミアム会員になれば、棋神が月10個更新ごとにもらえます。
またいつでもアプリ上のストアから購入出来ます。しかし、iOSなら一個160円になります。初回購入はおまけがついたり、まとめ買いによりどんどん一個あたりの単価は安くなりますが、貴重であることは間違いありません。
あとで別途棋神を購入することを考えるならスーパープレミアム会員になるのもありかもしれません。

私はこのプレミアム会員なら月々貰える4個の棋神を貯めていました。
達成率がおよそ70%を超えるまで

私にとっての棋神を野球で例えると、最強の抑え投手です。
大魔神 佐々木選手のイメージです。今だとWBC決勝戦の大谷選手でしょうか。
必ず抑えてくれる存在。
だからこそ使う時は7回以降と決めていました。つまり「達成率がおよそ70%を超えてから」

つまり達成率70%までは棋神無しで自力で辿り着く必要があります。

ここで達成率の考え方をお話しします。
私は「達成率は勝ち越し数だ」と考えていました。

つまり相手が同じ段級位(1級対1級)の相手だった場合、
2勝1敗であれば勝ち越し数は「+1」です。
3回戦ってようやく「+1 」。
これが達成率がなかなか上がらない理由です。

では3連勝すればどうでしょうか?勝ち越し数は「+3」。
2勝1敗の時の3倍です。

つまり一回負けるとそれだけでかなり遠回りになるということです。

なのでいかに連勝するか?がポイントです。
しかし、相手は同レベルか少し格上。どうするか?

そうです。任せろ、棋神です。

つまり
達成率70%までは棋神無しで自力で到達し、そこからは主に月々貯めていた棋神をどんどん放出し、連勝する。勝ち越し数を伸ばし、一気に昇級する。

私はこの戦略で初段に昇格できました。

初段昇格直前の15戦で使った棋神の枚数は20枚くらいです。

皆さんもご存知のように
達成率70%を超えたあたりから一つ上の階級の相手とばかり当たるようになります。1級なら初段です。設定を「少し弱い」や「かなり弱い」にしてもあまり効果はありません。
この戦略の利点は格上と当たりだす頃に棋神をぶつけることです。
そうすればまともに格上と正面から戦うことを避けることが出来ます。
いわばボス戦に回復系の薬をいっぱい持っていくようなところでしょうか?

一局のうちどこで棋神を使うのか?ですが、私は中盤の勝負所で使うようにしていました。
序盤の駒組は自力で組んで、駒がぶつかり出し、ここは大きな分岐点になるなというタイミングや手が見えなくなった時に棋神を使うようにしていました。
一つ注意点としては持ち時間が切れて負けそうな時は棋神は使わない方がよいです。
棋神は良い手は指してくれますが、特に早指ししてくれる訳ではありません。残り10秒を切った最最終盤の時短のための早指しなら自分で指した方が早かったです。

卒業
一区切りついたと思ったら、まだまだ道半ばでした。日々勉強中の身です。
改めて思ったことは
「将棋は楽しいな」でした。

ここまでお読み頂きましてありがとうございました。
いかがだったでしょうか。
この記事が少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しい限りです。
最後にこれまで対局して下さった全ての方や、すばらしいコンテンツを作って下さっている先生方に感謝を述べて終わりにしたいと思います。

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ありがとうございました。

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