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騙された!原付免許を取った時の話


高校一年の時に原付バイクの免許を取りました。車の免許に付いてくることは知っていましたが、やっぱり早くバイクに乗りたいなと。そこでバイクの免許を先に取った男のクラスメイトに話を聞きました。どれくらい勉強したか?と聞いたら「1日もあれば楽勝、いや1日もいらん」と。
そんなもんなのかと鵜呑みにして試験を申込み、本屋さんにいき、中身もろくにみずに過去問を一冊買って、学校終わりの金曜日の夕方に初めて本の中身を見ました。
え?これ1日でいける?
楽勝!?
二段階右折?なんでそんな回りくどいことすんねん。一発で曲がれよ。
標識ややこしい。こんなん意識して見たことない。
細かい数字いっぱいでてくるやん。
正直一人乗り、30キロ、赤は止まって青は進むだけ分かってたらいけるやろ?あかんか?いや、いけるやろ!?
え?全然楽勝ちゃうやん!
と思いました。
それでも試験は日曜日の朝一。
現在金曜日の夕方すぎ。
試験料も学生にしては大きい。
落ちたらまたお金かかる。
やるしかない。
独特の引っかけに苦しみながら、ほとんど不眠不休で缶詰になって勉強しました。半泣き状態でした。
当日フラフラになりながら試験を迎え、結果は合格。あぶねー。
助かったー。山が当たった。運が良かった。
帰り道に同年代の受験生の会話が聞こえます。 
「◯◯行っといてよかったな。」
「ほとんどそのまんま出たな。」
「丸暗記したらいけたな。」
ん?ん?◯◯?
「結構お金かかったけど、まともに勉強して落ちるよりマシやもんな。」
まともに勉強しましたけど!?
そんな楽勝ルートあんの!?
っていうか楽勝ってそういうことやったんかい!
世の中の縮図をみた気がしました。


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