【朗読】橋本景岳/雑賀鹿野

橋本左内になんだか心惹かれ、この数日彼に関連する文章を読み漁っていました。
啓発録も読みたいと思いつつ、なかなかあの時代の文章は読みにくく難儀する打ろうとまだためらっております。

そして、橋本左内さん。
動画の概要欄でも(たぶんそこまで見てる人は少ないだろうと思って)好き勝手書きましたが……

ほんと、女の影がないんですよねえ。
山本周五郎の城中の霜に出て来るカナエさんは創作だろうけど、25歳くらいであの小学生の初恋みたいなふわふわした感じに違和感があったのです。

少年性の潔癖な感じを受けるというか。
この作者は橋本左内に対して、藤田東湖に比べて重厚だという表現をしましたが、私は重厚というよりも、潔癖というか、純粋であるがゆえの凶暴性……いや違うな。

凶暴とか凶悪とかそういうのではなくて、でも……う~ん、言うならばサイコパス的な印象が近いかもしれない。

切り傷を火傷にのエピソードは特に。
基本的に左内さんは温良な人物だと、軒並み評されていますが、普段やさしくて穏やかな人ほど怒らせたら怖いとはよく言いますが、ちょっとそれとも違うような気がして。

どっちかというと、触らぬ神に祟りなし?

子供の頃から利発で、その智力をかわれて出世した左内さんだけど、子供の頃から子供らしくなく……なんかそのあたりですかね、ものすごく危うい、不安定な、アンバランスな感じがするのですよね。

女の影がないというのも、そこに含まれてくるのですけど。

作者は坂田金時(頼光の家来というよりは、絵本や人形の金太郎のほう)と比較して、以下に左内さんが大人びていたかということを説明していたが、それと真逆……いや、むしろ同様?に左内さんも「智」という部分以外は全く子供だったのではなかろうかと……

過去にたらればを言っても過去は代わりませんが、たらればで色々な地点から分岐させて、その先をシミュレーションしてみることはけっこう歴史を繙くヒントがあったりすると思うのですよね。

安政の大獄がなかったら、大獄があったとしても左内が刑死しなかったら、左内の日露同盟論が推進されていたら……

今の日本は、この世界でどのような姿をしていたのでしょうね。

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