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地に足をつけ根を張る ‐みんなで育てるウルシ‐

佐賀県鳥栖市で17名の仲間とウルシの木を育てています。
まだ始まったばかりのチームで色々手探りですが、鳥栖漆会の活動趣旨はとてもシンプルです。

・鳥栖漆の木を守り育てていこう。
・長い育成期間も含め、漆に親しんで貰える機会と捉えて楽しもう。
・いずれは、九州産漆を地元で活用する循環が生まれたら…(工藝、文化財、食材など)

試行錯誤をしながらも、ここは当初から変わらない想いです。


会長の渡邉さんが20年前に植樹した漆の木が30本ほど、鳥栖市の山中に生えていました(今はありません、詳細はこちら→『人を呼ぶ木』)。
漆掻き見学で初めてお会いした日、80歳の渡邉さんが一人でされている活動と聞き驚きました。


「じゃあ、私が手伝います」


気付けば、後先考えずそんなことを口走っていました(笑)
山仕事なんてしたことないのに…!


鳥栖漆会は誰かが作ろうと思って出来たわけではなく、自然発生的に生まれました。
渡邉さんの活動を単純に凄いと思い動画投稿するうち、それを見て来て下さる方が増えたので、じゃあ何か名前でも…?と名付けたのが始まりでした。



色んな方が関わって下さるようになり、様々なご意見を頂きます。
補助金やネット販売など、多くは活動資金に関するものです。

やり始めてみると、確かに非営利の活動であってもお金が掛かることが分かりました。
ポケットマネーでは続かないと感じ、昨年は金策に走ったりしましたが、想像以上に事務関連の業務がのしかかり続けられなくなりました。
(心ある方からご寄付を頂いたこともありました)

鳥栖漆会1年目は色々やってみましたが、私たちが今やるべきは

木を育てる


という基本を行うことだと感じています。


昨年は人手が足りず、苗場のあるカフェおおきな樹のスタッフさんや、竹炭かぐやさんにお世話になりっぱなしでした。

まだまだ周囲のお力を借りながらですが、今年は人数が増えたので、自分達でも草刈りや苗場の整備を行っていけるのではと思います。
(と言いつつ私は戦力になっておらず…男性陣に感謝です!)

鳥栖漆会はまだ「木を育てる」基盤作りの最中です。

分根、草刈り、育苗、土づくり、植樹。
そして何年か後に訪れる漆掻き、実・葉・花の採取、等々…

ウルシを育てる道のりは長いですが、成長過程でも楽しいことが沢山ありそうです。


漆関連のイベントはあれこれ考えると心ときめくのですが、まずは秋まで続く長い草刈り期間をメンバーで乗り越えたいし、乗り越えられるだろうか??(笑)、そんなことで狭い脳内は既にいっぱいです。
草刈りだけでも早朝に遠方から通うのは大変ですし、この地道なことをみんなで続けていかなくてはなりません

11月の植樹に向けて、今夏は草刈りに加えて土づくりなどもあります。
(私にこの辺りの知識はありませんが、多才な人材に恵まれた鳥栖漆会なら出来るでしょう!)

隔週土曜日の朝8~10時に草刈りを行います。次回は6月24日(土)。
ご興味のある方は鎌やハサミをご持参の上、ご加勢下さい☆彡
ウルシの苗が見てみたい方は見学だけでもどうぞ^_^

8時 カフェおおきな樹 集合
〒841-0001
佐賀県鳥栖市今町783−1


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