漫画の海賊版問題 どう考えますか? コメントお寄せ下さい。

人気マンガを勝手にアップロードし、サイト訪問者に無料で読ませる「マンガ海賊版サイト」問題について、皆さんのお考えを是非、投稿して下さい!

これまでの流れや論点をまとめてみました。

4月13日 政府の知的財産戦略本部が緊急対策を公表

4月23日 NTTグループは海賊版サイト「漫画村」を含む3つのサイトへの接続遮断(ブロッキング)を発表

4月24日 日経電子版「喝采と批判」との見出しで記事化。SNSや様々なメディア上でも賛否両論が渦巻く。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29781400U8A420C1EA1000/

漫画の海賊版をネットに載せるのは、著作権を侵害する行為です。これにより、漫画の電子書籍の売上が激減していると、出版社が指摘しています。それではなぜ、ブロッキングに対して賛否両論があるのでしょうか。代表的な意見を見てみましょう。

まずは賛成派の意見から。政府の知的財産戦略本部の本部員でもあるカドカワ社長の川上量生さんです。

いまや若い世代は、電子書籍は買うものではなく、漫画村で読むものだという文化まで定着しつつあります。(中略)現実問題として、海外の悪質な、確信犯的に運営されている違法サイトに対しては、ブロッキングしか対抗手段が原理的にありえない(以上、川上さんの公式ブログより引用)

http://ch.nicovideo.jp/kawango/blomaga/ar1496563

次に懐疑派の意見を。ジャーナリストの津田大介さんです。

政府が民間企業に対して「忖度」を求め、国内最大の通信事業者が速やかに従った。(中略)政府は次期通常国会を目指しブロッキングの法的根拠整備を行う予定だが、それまでに本来「例外措置」である緊急避難が、違法有害情報一般にまで拡大する懸念は消えない。(中略)結果として、表現の自由や知る権利の縮小を招きかねない。(朝日新聞記事より引用)

https://www.asahi.com/articles/ASL4S640VL4SUCVL01K.html

そしてもう1つ、別の角度から。漫画村などの海賊版サイトは広告費で利益を上げていたわけですが、違法・脱法的なサイトに広告を張っていた側の責任をどう考えるべきなのか。

https://digiday.jp/brands/manga-mura-internet-advertisement-literacy/

さて、これらの意見から、論点が3つほど浮かび上がって来ます。①通信遮断は、憲法や電気通信事業法に抵触する恐れがある。しかし、そうした中で、ほかにどのような対策が可能なのか。②日本のクリエーターの権利や経済的環境を、どのように守っていくのか。③海賊版サイトがもうらかないような仕組みを、どのように作っていくのか。いずれも「どのように」というところがキモです。

最後に、アップロードされる側の漫画家さんが、なかなか声を上げにくいですが、あしたのジョーなどで知られる漫画家ちばてつやさんが公式サイトで複雑な胸の内を吐露していますのでご紹介します。

(中略)まずは日本が国をあげて「マンガの危機」に真剣に向き合ってくれていることに、とても心強さを感じました。 しかし僕たちは表現者として常に大切にしてきた「表現の自由」や「知る権利」において、今回の「ブロッキング」という手段が諸刃の剣になりかねない、と危惧してもいます。(中略) 才能あふれる若い漫画家の皆さんが今、本当に苦しめられています。その酷い現実を見るほどに、守るべき自由の理念と、綺麗事では済まないかもしれない醜い現実のはざまで、身を引き裂かれるような思いを味わっているところです

http://www.chibapro.co.jp/

漫画に限りません。映像、アニメの現場も同じような状況に置かれているのではないでしょうか。皆さんのご意見をお待ちしています。

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