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データからはコンテンツは生まれない、みたいなことをネットフリックスCEOは言う。

日経web版の記事(全部読むのは有料です)。ある映画を見た人がどこで離脱したかとか、過去にどんな作品を見たのかとか、データ・ドリブンで視聴履歴を分析してリコメンドをどんどん出してサービスから離れられないようにする。ネットフリックスへに対する印象、だいたいこんな感じです。

そりゃ、普通にテレビでコンテンツ流しているだけじゃ勝てるわけないですよ。ね。そんなネットフリックスCEOのインタビュー。ゴリゴリのテッキーな話ばかりかなあと読んだらそんな浅い人ではなく、そこはかとなく哲学的ですらある。

で、彼は言います。「データは世界中のユーザーの過去の視聴の共通性を教えてくれるが、新たなコンテンツとして何が評価されるかを考える際にはそれほど参考にならない」(記事より引用)。

ちょっと視点が飛びますが、若いアスリートやアーティストが「誰かに感動を与えたい」と言うと、それは不遜だとかバッシング発言が湧いて来たりします。こういう狭い了見の大人、僕大嫌いなんですけど、それは置いておいて。なぜ「感動を与えたい」と思うのかといえば、自分が心揺さぶられる体験をしたからなんです。で、自分が受けたような感動を世の中にお返ししたくなる。この感覚を持つ人だけが真のクリエーター(アスリートもアーティストもクリエーターですよね)になるんじゃないでしょうか。

話を戻すと、感動がなければコンテンツは生まれない。データを分析しても、新しいコンテンツが受け入れられるのかどうかはわからない。これをネットフリックスのトップが言うのって、なかなか悪くない気がしませんか。


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