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石原氏、日本の憲法は日本人の手でつくるべき

午後の国会中継を見ていたのですが、歴史に関する質疑の中で、憲法の話が出てきました。長い間、具体的な憲法改正の審議や動きもないので、空疎な感じがしました。

昨日亡くなった石原慎太郎氏は、自主憲法制定を唱えていました。記憶に残っているのは、東京裁判を傍聴したときの話です。

下駄を履いて東京裁判を傍聴した青年期、進駐軍の憲兵に「ガタガタうるさいから脱げ!小僧!」と怒鳴られた。占領下に米国主導で制定された最高法規への違和感は想像に難くない。「日本の憲法は日本人の手でつくるべきだ」。

この問題意識は、今や国民の多くが共有するまでになっていると思われます。石原氏は、常々、前文への不満を口にしていたということです。

「『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して...』は、正しくは『公正と信義を』で、『全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ...』は、『欠乏を免れ』だ。助詞の間違いは日本語の文体を乱し、みにくい印象しか与えないんでね。国家の基本法を正しい日本語に直すことが自主、自立です」
(産経新聞)「暴走老人」を自称するなど豪放磊落なイメージが強いが、言葉を大切にする作家らしい着眼点を持った政治家でもあった。


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