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Greenpeace元共同創設者が実態を語る

パトリック・ムーア氏は、1971年にグリーンピースを共同設立し、9年間に亘ってグリーンピース・カナダの代表を務めた。1979年から1986年までグリーンピース・インターナショナルのディレクターを務め、同団体の方針と方向性を決定する原動力となったが、1986年に同団体を去った。15年間の在任中に、グリーンピースは世界最大の環境保護活動団体となった。
 
ムーア氏は、グリーンピースの実態について、以下のように語っている。
 
グリーンピースは、環境のための「グリーン」と人々のための「ピース」が組織の設立理念だったが、「ピース」は忘れ去られ、「グリーン」だけになってしまった。
 
グリーンピースは、環境運動には金と力が集まることを知った欧米左派の政治家にハイジャックされ科学に基づく組織から政治運動及び資金調達組織に変えられてしまった
 
彼らは大衆に恐怖と罪悪感を植え付け、大衆からお金集めをするための物語を作ることに集中している。
 
また、国連や世界経済フォーラムなどで、他の政治的工作員と密室で活動している。さらに、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は科学組織ではなく、世界気象機関と国連環境計画からなる政治組織であって、「気候非常事態」という物語を支持する「情報」を提供してもらっている。
 
彼らが展開している化石燃料、原子力エネルギー、CO2、プラスチックなどのキャンペーンは見当違いであり、文明を麻痺させ、「経済を破壊しなければ世界は終わる」と人々に思わせるように仕向けられている。今や、彼らは環境と人類文明の両方の未来に悪影響を及ぼす存在となっている。
 
彼らは、実現の見込みの限られた技術を念頭にした、文明を大きく破壊するような政策を採用している。EUのエネルギー危機を見れば明らかだが、自国の天然ガス資源開発を拒否、原子力に反対し、化石燃料全般についてもダイベストメントという立場をとっている。現在の危機は、彼ら自身が作り出したものであり、自業自得である。
 
「環境」リーダーの多くが、「人間は地球や自然の敵だ」と言うようになり、人間だけが『原罪』を背負っているという考えに陥っている。彼らの信じる哲学は、「人が少なくなれば世界は良くなる」というものだが、彼らは他人より優れているかのように高慢さを表に出している。

ムーア氏は、「カーボンニュートラルやネット・ゼロは政治用語であり、科学用語ではない」と述べている。アル・ゴアやレオナルド・ディカプリオ、グレタ・トゥンバーグといった人々が煽ってきたが、彼らはいずれも科学者ではない。
 
ムーア氏によると、ロシア、中国、インドの人口は人類全体の40%を占めており、彼らはこの「反化石燃料のアジェンダ」には賛成していないブラジルやインドネシア、アフリカ諸国を加えれば、「気候変動に狂っていない」人の数は、人口の過半数になるという。
 
もう一つの大きな皮肉は、カナダ、スウェーデン、ドイツ、イギリスなど最も寒い気候の国の多くが、温暖化を最も懸念していることだ。例えば、カナダの年間平均気温は-5.35度だという。

【パトリック・ムーア】著名な学者、生態学者であり、国際的な環境分野における長年のリーダーとして、世界で最も優れた環境専門家の一人として広く知られている。また、世界最大の環境活動団体であるグリーンピースの創設者でもある。

1974年にブリティッシュ・コロンビア大学で生態学の博士号を、2005年にノースカロライナ州立大学から名誉科学博士号を授与された。

1971年にグリーンピースを共同設立し、9年間にわたりグリーンピース・カナダの代表を務めた。1979年から1986年まで、グリーンピース・インターナショナルのディレクターを務め、同グループの方針と方向性を決定する原動力となった。15年間の在任中に、グリーンピースは世界最大の環境保護活動団体となった。

1991年、環境政策、エネルギー、気候変動、生物多様性、遺伝子組み換え食品、森林、漁業、食糧、資源に焦点を当てたコンサルタント会社、グリーンスピリットを設立。

2006年から2012年にかけて、ムーアは米国を拠点とする環境擁護団体であるClean and Safe Energy Coalitionの共同会長を務めた。

2014年、カナダの超党派公共政策シンクタンク「Frontier Centre for Public Policy」の「Ecology, Energy, and Prosperity」議長に就任した。

2019年と2020年には、気候変動に関連するCO2に関する誤った主張に異議を唱えることを目的とした、米国を拠点とする非営利環境擁護団体「CO2 Coalition」の会長を務めた。

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