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カリキュラム・マネジメントとチーム学校の連動〜学習過程スタンダード40

「子どもが『自分で考え、みんなで伝え合い、まとめ、振り返るような授業サイクル』をするような問題解決型学習で学力向上を図る」

 これまで全国学力調査の数値を上げることに多くの学校が対策をとってきた。ドリル学習、朝学習、放課後学習、サマースクール。それなりの成果は出た。確かに○○ができる子は育つ。だが、去年は良かったが、今年は思うようにいかなかったとなる時もある。原因は、○○が「できる」策を優先し、「分かる」ための授業改善が十分にされてこなかったからだ。
 一過性の学力向上策では学力の数値は上げられないばかりか、学校本来の学ぶ楽しさを子どもたちに持たせられない。そこで、受験学力をつけるだけの授業から子どもが主体的に仲間と対話し学んでいく授業に変えていくのが急務と考えた。
 これまでの教科教育に加え、教科経営(教科横断的な学習)の指導を充実することに努めた。その中心は、知識習得学習を中心にした授業ではなく、問題解決学習を主とする授業だ。
 即ち、子どもが「自分で考え、みんなで伝え合い、まとめ、振り返るような授業スタイル(問題解決型の授業)だ。この授業過程サイクルの中心が、「学習過程スタンダード40」である。
 学校に提案した授業づくりのガイドブック「学習過程スタンダード40」を活用すれば、どの教科、どの教師でも同じ水準の授業ができる。そのスタンダードには、40項目(具体的な学習指導25+事前事後指導15)が記載されている。
 すばらしい成果を上げた学習過程スタンダードを各学校で試していただきたい。本資料は高知県超知中学校サイトで公開している。県でも子どもが自ら考え学習を進めるために「高知県授業づくり Basicガイドブック」を開発。県教育センターサイトで公開しているので、参考にしてほしい。著しく学力が向上した高知県の実践校に学んでほしい。

学習指導25項目
1.前時のふりかえり    14.ペア学習
2.問題の提示       15.  班学習
3.問いを持つ       16.教科進行係
4.問いの共有       17.学び合い1「単純意見発表」
5.課題の設定       18.学び合い2「考察」
6.日付け・縦線      19.教師の修正
7.課題の青囲み      20.まとめ(価値の共有)
8.課題の3回読み      21.まとめの発表
9.シラバスの提示     22.まとめのまとめ
10.言語わざ        23.振り返り
11.自力解決                      24.振り返りの発表
12.自力解決困難対策    25.振り返りの振り返り
13.集団解決

引用文献 高知県教育センター若年教育研修アドバイザー 西留安雄 「教育新聞」 2017.1.30

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