見出し画像

DAY 25. 大西洋超え

1月29日 アメリカ大陸から離れる寂しさ


6時起床。
外は暗い。昨日からの雨が残って、ハッキリしない天気。
ZOOMでのミーティングが朝7時から予定されているので、近所のデリカテッセンでサンドイッチとコーヒーを買って来て食べる。
いつも食事は、想像の2倍の大きさなので驚くことはないが、やはりサンドイッチもセブンイレブンの3倍はある。

シャワーも浴びてチェックアウトの12時まで時間があるので、少し外の空気を吸いに出てみた。
路面は濡れているが、雨は止んだ。
時計の温度は4℃。しばらく歩いていると、耳は痛くなる。
土日のまちの表情から、ウィークデイの街の様相となっていた。
手に手にコーヒーを持ち、足早にオフィスへ急いでいる。

ホテルは朝食付きではないが、コーヒーはいつでも飲み放題なので、一杯片手にニューヨーカーを気取ってみるも、いかにもファーイーストのしょぼくれた爺さんが何しに来たの?という気を発しているのは分かっている。

ただ日本と違って、これだけの異人種が混在しているなかで、誰も人を気にしている様子は伺えない。

むしろ個性を発揮することで自分をアピールする術しかない環境では、異質を受け入れ、異質こそが本来の姿であり、人の目を気にしない。
日本人ほど他人の視線に翻弄されて、仲間外れにならないために神経をすり減らしているの民族はいないのではないかと思う事がある。
たかが1ヶ月未満の表面上の旅行で、あれこれ理屈を述べるつもりはないが、日頃感じていた事なので、一層確信に繋がる。

ひとしきり雨上がりのマンハッタンを歩いて、ホテルにもどった。
もう一度シャワーを浴びてパッキング。

グランドセントラル駅

ワールドトレードセンタービル

フライトは18時25分なので、14時過ぎまでは最後の街歩きはできる。最後に行ってみようと思ったのは、ワールドトレードセンタービル跡地。
何十年前だったか、まだ昔のツインビルが建ってた頃に展望台に登った事がある。
その跡地がきちんと整備されて改めて訪れてみた。
地下鉄で降りて、自由の女神を彼方に見て、北に向けて歩いた。
一層寒さがこたえる。

15分ほどしてワールドトレードセンター跡地に着いた。

あの時の写真はもう何年前になるか、展望台に登るエレベーターの中と、展望台から撮影した記憶があるが、残念ながらデジタルの時代ではなかったので記憶も怪しい。

WT跡地

ツインタワーの両ビルの後には、水が流れて地下に吸い込まれるモニュメントが築かれている。
哀悼の意をしばし過ごして、Uberでホテルに向かった。

Uberでのバングラディッシュのドライバーと

Uberのドライバーはバングラディッシュ人であった。
お互い片言の英語で30分ほどの会話。
ドライバー家族でアメリカに移住して15年くらい。
奥さんと子供さんと同居している。
故郷へは帰らないのかと聞くと、帰りたいが航空運賃が高くて中々帰れないという。
あと、インド人が大嫌いだと言っていた。
取り止めのない話であっという間にホテルへ。

リュックを担ぎ、行きに不安ながらも到着したルートを逆戻りでJFKに到着。

いま後1時間半後に離陸予定の空港でこれを書いている。

JFK第一ターミナルより

太平洋超えは10数時間もかかるのに、大西洋超えはたった6時間。
あっという間のフライトである。

ベルギーのブリュッセル経由のロンドン行き。
最後まで気を抜かずに日本へ帰ろうと思う。


JFK第一ターミナルにて




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?