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先日、落語家の三遊亭円楽さんが
脳梗塞のリハビリから復帰し、
高座に上がりました。

高座やインタビューの中で
語られる言葉から

高座に戻りたい
お客さんに会いたい

という気持ちがよく伝わってきました。

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以前、スーダンなどで
医師として活躍する川原尚行さんの
講演を聞いたとき、似たようなことを
おっしゃっていました。

東日本大震災で甚大な被害を受けた
宮城県の閖上（ゆりあげ）地区に
ボランティアで何度も訪れていた時、
あることに気づいたそうです。

それは骨折した高齢者の方の
治りが早いということです。

高齢者にとって、
骨折は寝たきりの第一歩です。

何が起きていたかというと、
毎日、入れ替わり、立ち替わり、
色んな方がお見舞いに行き、

●●さん、また一緒に畑やろう
●●さん、早く田植え手伝ってよ

といった言葉を投げかけていました。

すると、寝たきりどころか
退院がとても早かったそうです。

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科学的なエビデンスがある話ではないと
川原さんは前置きしていましたが、

人から必要とされる
戻ってくる場所がある

というのは、人に大きな力を
与えてくれるのだと思った次第です。