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「働き方改革」があるので「働かない改革」について考えた

誰もが知っている「働き方改革」っていう言葉がありますね。

私の会社でも、かつては青天井だった残業時間が段階的に下げられ、最終的には国が定めた「上限45時間」になりました。

こういう変化はあったものの、働いている時には、当たり前すぎて疑問に思わなかったこと。
誰もが「働いている」ことが大前提なのですね。当然か。

働き方改革とは?

自分で調べてまとめるよりも、ChatGPTに聞いたほうが早い。
働き方改革について教えてください』という質問を投げてみました。
回答は以下。

働き方改革は、日本において2010年代後半から注目され、政府や企業、労働者などの関係者によって取り組まれてきました。具体的には、2016年に安倍晋三内閣が提唱し、同年12月に閣議決定された「働き方改革実行計画」がそのきっかけとなりました。

主な内容としては、以下のようなものが挙げられます:

長時間労働の是正:
過労死や健康被害の削減を目指し、労働時間の見直しや労働時間の上限設定などが行われました。有給休暇の取得促進や労働時間の計測・管理の徹底も行われています。

柔軟な働き方の推進:
テレワークやフレックスタイム制度の導入、育児や介護など家庭と仕事の両立支援策の充実など、従来の働き方にとらわれない柔軟な働き方を推進しています。

労働条件の改善:
残業代の支給や労働契約の見直しなど、労働者の権利や福利厚生の向上を図っています。

女性の活躍推進:
女性の活躍を後押しするため、育児休暇や介護休暇の取得促進、女性管理職の増加などが進められています。

これらの取り組みは、労働者の生産性向上や働きやすい環境の整備、また労働市場全体の活性化を目指しています。

ChatGPT:「働き方改革」について教えてください

さすがAI。端的にまとめられています。優等生っぽいな。

「働かない改革」って言葉はあるのか?

次に、ChatGPTに『「働かない改革」について教えてください』という質問を投げかけてみました。
一般的には馴染みがない言葉なので、そもそもこんな言葉あるのか?と疑問を持ちつつ。ちょっと意地悪な質問だったかな。
こんなん出ました ↓

「働かない改革」という言葉は、通常、「働き方改革」の逆を指して使われることがあります。つまり、従来の労働重視の社会から、労働時間の短縮や働かない時間の増加、あるいは基本的所得の保障などを重視する社会への転換を意味します。

このような考え方は、労働時間が長く、ストレスや過労が原因で健康や生活の質が低下するなどの問題に対処するために提案されます。具体的には、以下のような施策が含まれることがあります:

ベーシックインカム:
すべての市民に一定額の基本的な所得を保障する制度です。これにより、働かない時間が増え、個々の生活の質が向上することが期待されます。

労働時間の短縮:
週の労働時間を減らし、余暇や家族との時間を増やすことで、よりバランスの取れた生活を提供します。

生産性向上のための労働改革:
労働時間を減らす一方で、効率的な働き方や技術の導入によって、生産性を向上させることで、経済の持続可能性を確保します。

「働かない改革」は、労働者の生活の質を向上させ、社会全体の福祉を促進することを目指しています。ただし、その実現には様々な社会的・経済的な課題や議論が存在し、導入には慎重な検討が必要です。

ChatGPT:「働かない改革」について教えてください

ちゃんと答えるんかーい。
すごいぞAI。
どこまで信憑性がある回答なのかは不明ですが。。。
でも、ほんまかな?これ。ご参考程度に、ですね。AIは疑え。

しかし、じっくり読むと、やはり「労働者が働く時間を減らす」という前提の回答ですね。
「働き方改革」の逆、と言いながら、言ってる内容は「働き方改革」の内容に近いものになっています。
つまり、「人は働くものである」というのが共通の認識なのですね。

そもそも「働かない改革」なんて言葉はないと思うのですよ。
というか、明確に意味は定義されていない、と言いますか。

「働き方改革」のもとで、あまり仕事をしない人や、仕事できる時間が減ることを皮肉ったり、揶揄する言葉として、たまに使われる勝手な造語なのかな、と解釈しています。

本当に働かない生き方

もし、本来の意味での「働かない革命」というのがあるとすれば、という仮定で考えてみました。
以下のようなことが思い浮かびます。

1.人生のうち、働かない期間が数年あることが珍しくない社会。

2.働いていない期間の生活が、ある程度は保証される社会。

3.数年のブランクなら、キャリアに不利をもたらさない社会。

あくまで個人的な仮説ですが、こんな感じかな、と思います。
考え方としては、「サバティカルタイム」に近いですね。

現状は、「生産年齢の人は、ブランクなしで労働をするのが当たり前」とされる社会で、そこから外れた人は、「働いている人」から非難される対象になりがち。

たとえ、病気等で仕方なくだったり、働かなくても十分なお金がある人、不労所得がある人(FIREなど)であっても同じこと。

理由によらず、働ける年齢なら働くのが普通、という価値観が固まっていて、それが多数派ですね。
で、働いていない人は肩身が狭い思いをするというのが現状。

働き方の多様性より、生き方の多様性

働き方の多様性をうたうなら、人生の中で「働く時期」と「働かない時期」がある、というライフスタイルを、みんなが受け入れる社会になってもいいんじゃないかな。

「人生100年時代ダァー」って言いますやん。若いうちの1年や2年、働かない暮らしがあっても誤差だし、むしろ人生にはプラスだと思う。

大学で勉強するもよし、地方や海外に移住するもよし、何かプロジェクトを立ち上げるのもよし。もちろん毎日楽しく遊んで暮らすのもいい。

休職して分かったことだけど、いったん会社から距離を置くと、いかに会社員時代は視野が狭まっていたかに気付きます。

働いていない=サボっていてけしからん、と見なすのは短絡的。
旧来の日本型教育の弊害かもしれません。

「働き方改革」後、明らかに精神疾患の患者は増加しています。
改革というより改悪になっているのかも。

改革というなら、数ヶ月の休みを取る人が珍しくなくなったり、週休3日や4日、1日の労働時間は4時間、など、そういう働き方をする人が過半数になるくらいでもいい。
それくらいで、ようやく「改革」と言ってもいいレベルだと思います。

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