ライアン・レイノルズという人気映画俳優の名前が日本でどのくらい知られているか、私には知る由もないのですが、カナダのバンクーバーで生まれ育った彼はカナダ、米国ではセレブの地位にある大スターの一人です。

ライアン・レイノルズさんは、奥さんの女優、ブレイク・ライブリーさんとともに、３月２日、カナダ・アルバータ州カルガリー市に基盤を置くインフルエンス・メンタリング・ソサエティという団体に２５万ドル（約２０００万円）寄付することを発表しました。この団体は、カレッジや大学で学ぶカナダ先住民の子弟たちが、卒業後にそれぞれの分野で指導者的な役割を担っていくことをサポートし、先住民と一般カナダ人の間にある教育、雇用などのギャップを解消することを目的とするプログラムを開設する計画を発表していました。

レイノルズ夫妻はこの計画に賛同し、「我々、一般のカナダ人が享受しているさまざまな恩恵、特典から取り残されている人々の差別を是正するために、カレッジ、大学を卒業して各界で活躍することを目指すカナダ先住民の若者たちを応援することができてハッピーです」とコメントしています。

このハリウッドで成功している映画俳優夫妻は、これまで慈善事業、団体に多額の寄付をしてきていることで知られています。昨年はコロナ・パンデミックで苦しむ人々の生活援助のために、米国のフィーディング・アメリカとカナダのフード・バンクス・カナダという非営利団体に計１００万ドル（約１億円）の寄付をしました。さらに、今年２月になってほぼ同額の寄付を両団体に再び行っています。

そのほかに去年６月、同夫妻はカナダ・ノバスコシア州にあるセント・フランシス・ザビアー大学の先住民女性のリーダーシップを育成するプログラムに２０万ドル（約１６００万円）を寄付し、１１月にはバンクーバーとトロントにあるホームレスの若者などをサポートする団体、コベナントハウスにそれぞれ２５万ドル（約２０００万円）寄付しています。

二人とも成功している著名なハリウッドの映画俳優で、当然、経済的には恵まれているのでしょうが、それにしても夫婦が心を合わせてこのような慈善の行いを続けているということは、何と素晴らしいことかと思わずにはおれません。下記のURL のアクセスできれば、夫妻の写真や記事を見ることができます。
https://www.cbc.ca/news/entertainment/livey-reynolds-donation-influence-1.5933295