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返報性の法則と行動経済

義理と人情

人間が本来持っている「義理と人情」
これは…
いつの時代も大切にして欲しい無形資産です。

「義理と人情」と同じように使われる言葉としては、
「建前と本音」
「表と裏」
「繋ぎと絆」
「理性と感情」
等々があります。

前言葉は義理、
そして、
後言葉は人情に相当します。

返報性の法則

「返報性の法則」と言う言葉があります。
誰でもそうですが、
何かしらの施しを受けたとき、
「お返しをしなくては申し訳ない」
と言う気持ちになるという心理
です。

これが「義理と人情」
と言う事に繋がります。

コロナ禍での返報性

コロナ禍が広まった事で、
より時代は「義理人情」の価値が、
高まっていく
と予想出来ます。

苦しい時はお互い様
ではないですが…
昭和時代にあったお隣同士のお裾分け
コンビニなんてなかった時代です。
お醤油も、
お味噌も、
みんなでシェアしていた時代。

カタチを変えて今、
新しいお裾分け時代
が生まれようとしています。

義理的要素

義理とは自身の利害に関わりなく、
人として行うべき道であり、
特に交際上、
「嫌でも他人にしなければならない」ことです。

義理を果たす人と言うのは…
「建前や表向き」と言う事が強く、
現職では責任ある立場の方や、
社会的役割の大きい立場、
仕事上の付き合いの深い者が多くいます。

義理を欠くことは、
「社会的責任を果たしていない」
とみなされ、
肩身の狭い思いをする覚悟が必要なのです。

人情的要素

人間関係の80%は、
「人情的要素の影響を受けて行動する」
と言われています。

「人情は個人的」なものなのです。
自分の良識や社会的通念によって、
自分で制御出来るため、
私的や個人的に親しい仲間です。

相手への共感が強まり、
気持ちが投影される感情移入が生じます。

ドア・イン・ザ・フェイス

返報性の原理を用いた「心理テクニック」
と言うモノが存在します。
それが「ドア・イン・ザ・フェイス」です。

ドア・イン・ザ・フェイスと言うのは、
「本命の要求」を通す為に、
まず初めに「過大な要求」を提示
します。

そこで相手に断られたら…
「小さな(本命)要求」を出す手法です。

借りを作らせる手法

ドア・イン・ザ・フェイスにおいては、
人間心理を利用した、
交渉テクニックの1つです。

必ず断るであろう大きな要求を出す事で、
相手は断ります。
しかし断ったことに対し相手は罪悪感を持ちます。

一般に人間は「断る」事に、
「借り」を感じる事
が強くなります。
そこですかさず、
以前より小さめの要求を提案する事で、
相手に譲歩的な要求を受け入れさせるのです。

デパートの試食

デパートやスーパーなどでの試食を、
思い浮かべてみて下さい。
とても親切な店員さんから試食を勧められます。

「おいしい!」感じた時は当然ですが、
たとえそうでもない時でも…
「買わないと申し訳ないかも…」
と言う心理にさせられますよね?

これが有名で身近な返報性の原理です。
皆さんも今度、
試食をしてみて下さい。

返報性の法則と行動経済まとめ

皆さんはこんな甘い経験がないでしょうか?
学生時代…
「あの子、お前のことが好きなんだって」

と友達から聞かされたとします。

それまで全く意識していなかったのに…
突然相手の事が気になってくる
実はこれも返報性の法則です。

恋愛を成就させる為には、
さりげなく「相手に自分の好意を伝える」
と言う「返報性の原理」を使ってみると、
確率が高まるかもしれません。

行動経済学は何度も書きますが、
「感情で人は行動する」です。
人間の感情に寄り添ったマーケティング活動
情報化社会であるからこそ、
行動経済学に沿って行動すれば、
確率を高める事が出来ると確信しています。

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