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コラム 「はやく蕎麦屋で酒が飲めるオトナになりたい」

【むかしむかし発行していたメルマガの記事から】 
蕎麦屋で酒を呑むという行為自体に憧れがあって、書いたコラム。紹介している小田急箱根そばの「コロッケそば」は今も食べたい。(=^・^=)

「はやく蕎麦屋で酒が飲めるオトナになりたい」 
                    by 吉田柴犬(当誌編集長)

 今では蕎麦が大好きな柴犬でも、好んで食べるようになったのはここ10年ぐらいのことである。昔は麺類が苦手で、給食のソフト麺だって嫌いだったもんんね。(あ、これは下のネタか。(^_^.))

 東京で働いているころ、毎朝、小田急線の立ち食い蕎麦「箱根そば」で、コロッケそばを食べていた時があって、そばも食べられるかもしれない、と思うようになった。ちなみに、ここのコロッケ蕎麦はたぶん汁そば専用の堅い衣のカレーコロッケで、関東風の濃い色の出汁でもふやけず、抜群に美味しかった。

 それから池波正太郎のエッセイなどを読むようになり、神田のまつや、浅草の雷門藪そば、などに行って、蕎麦、とくにざる蕎麦はめちゃくちゃ美味しいんだ、と思うようになった。

 浜松に帰ってきてからは、しばし、田舎蕎麦のざるが抜群美味しい「大久保の茶屋」をごひいきにしていたんだけど、ここ2〜3年のお気に入りは、上島の「うさぎ庵」。ここも正統派のお店ながら、新しい感覚も持っていると思う。もちろん打ち立ての蕎麦が食べられるんだけど、変わりそばや、田舎蕎麦もオーダーできるところがいい。お昼のおすすめが、「そば御膳」1000円。ざる蕎麦とそばめし(といっても蕎麦の実の入った甘めの炊き込みご飯)、そしていろいろなおかずがついてきて、蕎麦だけじゃ物足りないという方にもおすすめ。こういうお店だと頼まなくても蕎麦湯が出てくる。ずずっとすするとあー、美味しい。

 これからの季節は、天竜は熊の「かあさんのお店」のマイタケの天ぷら蕎麦もいいね。早めに行かないと売り切れてしまうぐらい人気もお店だけど、わざわざ行く価値あり。マイタケのてんぷらとそばは相性もよくて、何よりも秋の自然の中で食べる蕎麦は最高、ね。食後は五平餅もお忘れなく。

 昔から蕎麦屋でお酒を飲むことにとても憧れているんだけど、なかなか出来ない。昼間に蕎麦屋に入ることが多いせいもあるけど、なぜか似合わないんだよね。かまぼこ、たまご焼き、天ぷらなんかで地酒を一杯飲んで、ざる蕎麦かかけ蕎麦を食べて、お勘定をして出てく、なんて、やってみたいけど、さりげなくできるようになるには、まだまだ時間がかかるのだろうか。【柴】

掲載したお店のデータ

・店名  : 大久保の茶屋(おおくぼのちゃや)
・住所  : 浜松市幸5-6-15(姫街道沿)
・電話  : 053-471-4410
・営業時間: 11:00〜15:00
       18:00〜20:00(水・木曜休)

・店名  : 手打そば うさぎ庵(うさぎあん)
・住所  : 浜松市上島5-7-30
・電話  : 053-473-9166
・営業時間: 11:30〜15:00
       17:00〜20:30(月曜休)

・店名  : くんまかあさんの店(くんまかあさんのみせ)
・住所  : 天竜市熊2055
・電話  : 0539-29-0623
・営業時間: 09:00〜17:00(水曜定休)

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発行日: 2001.09.30 発行 第117号

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