『MUCA展 ICONS of Urban Art ~バンクシーからカウズまで~』 に行ってきました!

画像1 森アーツセンターギャラリーにて『MUCA展 ICONS of Urban Art ~バンクシーからカウズまで~』 に行ってきました!
画像2 MUCAとは「Museum of Urban and Contemporary Art」の略称で、コレクターのクリスチャン&ステファニー・ウッツが2016年にドイツ・ミュンヘンに開設した、アーバンアートと現代美術に特化した美術館です。
画像3 同館では、20〜21世紀のもっとも有名なアーティストたち、とくにストリートを舞台に展開されるアーバン・アートや現代アート作家らの作品を所蔵・展示しています。
画像4 コレクション総数は1200点以上にもおよび、そのテーマはポップ・アートからニューリアリズム、都市環境における芸術、抽象絵画、社会・政治問題までと多岐に渡ります。
画像5 本展では、バンクシーにKAWS、インベーダー、JR、ヴィルズ、シェパード・フェアリー、バリー・マッギー、スウーン、オス・ジェメオス、リチャード・ハンブルトンといった、同コレクションのなかでもとくに有名なアーティストら10名の作品や活動を取り上げています。
画像6 例えば、アメリカのアーティストで日本でも馴染みの深いKAWS(カウズ)は、1990年代にグラフィティで注目を集めるようになり、自分自身のスタイルの確立を決意。広告にスプレーでグラフィティを描くといった挑戦的な活動が話題となった。
画像7 会場では、バツ印の目が特徴のキャラクター「コンパニオン」の立体作品をはじめ、平面作品や広告がテーマの作品も展示されている。
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画像9 黒い人影をテーマとしたドローイングが目を引くのは、カナダ出身のリチャード・ハンブルトンによる作品群だ。「ストリート・アートのゴッドファーザー」とも呼ばれるその領域の先駆者である作家は、舗道に殺人事件の被害者の輪郭を描き人々に衝撃を与えていた。
画像10 「ツイスト」という活動名で人気を博していたアメリカ出身のアーティスト、バリー・マッギーは、自身のアートをビジュアル・コミュニケーションの一種であるととらえており、公共の場で発表することでより多くの人々に見てもらうことができると考えていた。本展では、抽象的な幾何学図形のグラフィックに瓶や彫刻などが組み合わさったインスタレーションとして作品を発表している。
画像11 フランス出身のアーティストで写真家のJRは、17歳のとき、パリの地下鉄で1台のカメラを拾ったことをきっかけに、街の壁や建物などに写真を貼る「ペースティング」の表現を確立する。街中に現れる巨大なポートレートは人々を驚かせるとともに、社会に対して主張や問題提起を行うある種のメディアとしてもとらえることができるだろう
画像12 開幕に際し、MUCA創設者のクリスチャン・ウッツは、俳優・水上恒司(東京展アンバサダー)、声優・木村昴(音声ガイド担当)とのトークセッションのなかで次のように語る。「ストリートをキャンバスに活動を展開していくアーティストたちを支えたいという思いからMUCAは創設された。これらのアーバン・アートは多種多様な作品を見ることができるとともに、敷居が高いものではないので、アートの入り口とも言えるジャンルだろう。老若男女が楽しめる展覧会となっているため、ぜひ足を運び、お気に入りの1点を見つけてみてほしい」。
画像13 バンクシーはメディアを通じて知られる通り、世界的に有名でありながらもいまだ正体不明のアーティストだ。世界各地に描かれるグラフィティは、政治的な思想を孕んでおり、その土地で起こる戦争や資本主義、権力乱用に反対するようなメッセージがシンプルながらも暗示されている。
画像14 会場最後の展示室では、バンクシーによる作品群がずらりと並んでおり、バンクシーのグラフィティ以外の表現に出会うこともできる。オークションで落札直後にシュレッダーにかけられたことで話題となった《Girl Without Balloon》(2018)も展示されている。
画像15 ドイツ・ミュンヘンの中心部にある変電所跡地に所在し、アーバン・アートや現代アートにおける20・21世紀の最も有名なアーティストの作品を展示しているMUCA。
画像16 2016年の開館以来、アーバン・アートの分野での作品収集の第一人者として、1,200点以上の作品を収蔵しています。
画像17 本展は大分を皮切りに、京都に続く巡回展で、世界でアート作品が注目を集めるバンクシー、ファッションの世界にも作品を通して影響を広げるカウズ、伝説的なグラフィティアーティスト、バリー・マッギーを始め、アーバン・アートのジャンルを切り開いてきた10名の作家にスポットを当て、日本初公開の作品を含む約70点をご紹介します。
画像18 現代の都市空間で発達した新しいアート・視覚芸術として、壁や建物、道路や橋などの公共の場所にアートを描き、時に政治的、社会的なメッセージを人々に訴えかけるアーバン・アート。
画像19 そのアイコンとも言える先駆者たちの数々の作品にご期待ください。
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