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吉田孝行作品『ぽんぽこマウンテン』が米国バージニア州リッチモンドの地元誌「RVA Magazine」で紹介されました!

米国バージニア州リッチモンドで開催された京都の映像祭「VIDEO PARTY」の海外上映ツアーについての記事が、地元誌「RVA Magazine」に掲載されました! 拙作『ぽんぽこマウンテン』の場面写真と拙作についてのコメントも掲載されております。
https://rvamag.com/art/film/review-video-party-at-sediment-arts.html

拙作『ぽんぽこマウンテン』は、京都の映像祭「VIDEO PARTY」の海外上映ツアーの1作品として、2月9日(金)〜2月10日(土)にリッチモンドのギャラリー「セディメントアーツ」で開催された上映イベントで上映されました。
https://www.facebook.com/events/1995443114010546/
http://www.sedimentarts.org/

また、今回の上映会に参加できなかった学生さん達のためにリッチモンドにあるバージニア州立大学芸術学部写真映画学科の授業でも拙作を上映して下さるとのことです。https://arts.vcu.edu/

An article about the exhibition of VIDEO PARTY on Tour in Richmond, which was held at the Sediment Arts in Virginia in the United States last weekend, appeared in the local RVA Magazine and a still photo from my film PONPOKO MOUNTAIN (2016) and a comment about my film are also featured. The VIDEO PARTY is the festival of moving images in Kyoto, Japan, and my film was shown as a part of the exhibition.

吉田孝行作品『ぽんぽこマウンテン』(2016年/10分/HD/16:9/白黒)
「ぽんぽこマウンテン」とは、日本のとある公園に設置されている白い色のエア遊具のことです。雪山のようなトランポリンであり、その上で子ども達は、ぽんぽこ飛び跳ねて遊んでいます。曲線のあるユニークな風景の中で、無邪気に遊んでいる子ども達の姿を、動画と静止画の組み合わせで表現したモノクロの映像作品です。作品の冒頭に引用される「子供心を失った者は、もはや芸術家とはいえない」という彫刻家コンスタンチン・ブランクーシの言葉に着想を得て制作されました。

【吉田孝行プロフィール】
1972年北海道生まれ。映画美学校で映画制作を学ぶ。東京フィルメックス2014でアジアの映画人材育成事業「タレンツ・トーキョー」のコーディネーターを務める。ドキュメンタリー専門誌「neoneo」の編集に携わる。共著に『アメリカン・アヴァンガルド・ムーヴィ』(森話社)など。近作『ぽんぽこマウンテン』(2016)が、パルヌ国際映画祭、デトモルト国際短編映画祭、ジョグジャ・ネットパック・アジア映画祭など、世界18か国の映画祭に選出されている。イラク北部クルド自治区で開催されたスレイマニヤ国際映画祭2017で審査員を務める。新作『タッチストーン』(2017)が、2017年12月にインドネシアのジョグジャカルタで開催された国際ドキュメンタリー映画祭フェスティバル・フィルム・ドキュメンターで世界初上映される。

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【関連記事1】http://www.rudaw.net/english/culture/03102017
【関連記事2】http://www.cinematoday.jp/page/A0005386
【関連記事3】https://jp.sputniknews.com/opinion/201611042976112/
【関連動画】https://www.youtube.com/watch?v=a0MmTd94kZ4

【推薦の言葉】
「ぽんぽこマウンテン」という遊具で戯れる小さな少年少女が描かれる作品の後半で、背後に樹々を配したロング・ショットの美しさといったら。しかし、一見単純と見える曲線の美を生み出しているのは、それまでのショットの的確な配列であり、とりわけ静止画の導入が、時間の推移のなかで無償の官能性を呼び込んでもいる。時間と無時間が葛藤し、映画の原理に思いを巡らせる、極めて野心的な小品だと感嘆した。———筒井武文(映画監督・東京藝術大学教授)

【推薦の言葉】
吉田孝行による『ぽんぽこマウンテン』で真に驚かされるのは、冒頭の長めの引きのショットに続いて挿入される、靴を映す幾つかの短いショット(静止画)である。子どもたちの歓声が背景に聞こえ、いかにも子どもの靴らしく、踵で踏まれて後部の形状が崩れたスニーカーが多い。長らくそこに放置されてきたかのように砂地に馴染む古ぼけた靴、丁寧に揃えられ、開口部に靴下がねじ込められた靴、無造作に脱ぎ捨てられ、辺りに散乱する何対かの靴……。大げさを承知で告白すると、それらは僕に《ヴァン・ゴッホのよく知られた靴の絵》を想起させた。あるいは、それを重要な発想源としたマルティン・ハイデガーの『芸術作品の根源』を……。ハイデガーはその絵画に道具の「真理」を見出す。「物」と「作品」のあいだに位置づけられるべき「道具」が「道具」たる由縁(道具存在=道具的なもの)は、何かに役立つこと、すなわち「有用性」に向けて製造された点にあると言っていいが、他方で道具の「真理」に行き着くためには剥き出しの「有用性」から解放されねばならない(有用性が消えるのではない。それでは道具ではなくなってしまう)。そこで「道具」の(「有用性」よりさらに)「本質的な存在」としてハイデガーがやや唐突に持ち出す「信頼性」なる謎めいた概念について、ほんの10分足らずの簡潔さを帯びた吉田作品に即して記述を試みると以下のようになるだろう。まず子どもらは何かから解放され、具体的には靴(有用性)から解放される。だが、そうした子どもらの無邪気さへの讃歌に終わらないがゆえに、本作は素晴らしい。子どもら(人間=有用性の要求)から解放された道具(靴)の喜びや安らぎとでも呼ぶべき稀有なもの、つまりは「信頼性」を、しかもいかにもさり気なく画面上に定着させることに吉田は成功するのだ。一時の遊戯を終えて下山すれば靴たちが自分を待ち受けるであろうことを子どもらは信頼し、逆に山のふもとに一時的に放置された靴たちもまた忘れ去られたわけではないと子どもらを信頼する。吉田孝行の「作品」は、ハイデガーにとってのゴッホの絵画のように、道具なるものの「真理」(道具存在)へと僕らを導き遭遇せしめるのだ。———北小路隆志(映画批評家・京都造形芸術大学教授)

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