2人の男

きっと画像とかあった方がいいんだろうなあと思うけど、今日はお店に来てくれた2人のプロの話が面白かったので記録したい。

まず1人は音響の仕事をしている彼。月曜日に盛岡駅前の木伏緑地でも会ったけれども、そこでも仕事をしていたのであまり会話できなかったからとても楽しい時間だった。イベント出店していると、盛岡近郊だと割と高確率で来てくれて、なかなか頻繁に会うし、大きなイベントやフェスなんかでも音響のブースのところで難しい顔して座っている。

極端におしゃべりというわけではなく、今日の会話の中でも出てきたのが「拡大志向ではない」ということ。楽して儲けるではないけれども、体は一つしかなく、さらにかなりの時間拘束されている彼の話はとても興味深いものだった。

僕は小売に関する仕事しかしておらず、なにか別の収入とかより高い収入のことを考えると、どうしても売り上げを伸ばすため仕入れをして販売をしようということしか考えられない。しかし彼の場合は、単価をあげつつもリピートだったり、紹介でまた別の現場をもらったりしているそうだ。

話を聞いていると仁義と信頼。よくある話かもしれないけれども、それに尽きると思う。人にやさしく、依頼はまっとうして、良い結果を生む。明らかに働いている時間が長すぎるのだけども、子どものように仕事に取り組む姿になんだか負い目を感じた。

そうだ。最近は楽しくて夢中になりすぎて時間を忘れるなんてことがぐっと減った。まんべんなく楽しいなあと思ってやっているけど、いまいち可もなく不可もなくというか、やったことあることを前回よりうまくやろうとするくらい。強いて言えばやったことないことをやる、とはいえ一度受けてしまったら断るタイミングを逃して、なんとなくうまくやろうとしている自分がいる。もちろん彼も人間で、文句や愚痴はちゃんとでているらしいが、それでもやりきっているらしい。

並行して楽しいスポットも作りたいとらしい。不動産が簡単とは思わないけれども、自分のやっている今の仕事にも関わって、さらに楽しくて収入も増えてのプランにとても感銘をうけた。不労所得ほしいなあ、なんて口では言っているけど、最終的には資産ないしなあで終わっていたところ。目先にとらわれすぎていると痛感した。


もう1人は古着をネット販売をしている彼。お店もやっていたがほぼネット販売が主となり、それでも子どもが大きくなってきていてお金がもう少し必要ということで昼は会社に勤めて、夜に撮影や出品をしているそうだ。

僕のネット販売の知識だと商品単価と出品点数の勝負だと思っていたので、とにかく大変なイメージしかなかったが、販売方法がメルカリLIVEでの販売だったそうだ。今年の7月にサービス終了になったようだが、ライブ配信で商品を紹介して、ユーザーとコミュニケーションを取りながら値下げや販売をしていくもの。

その彼とは年齢も近く、30代後半のおじさん(ただ彼はとても綺麗な顔立ちをしている好青年)の動画というのでちょっと驚いたが、「最初はめちゃくちゃ緊張するし、心無いコメントに心が何度も折れた」と言っていて、それでも続けれたのはやはり手応えがあったらしい。

今はインスタをメインにして取り組んでいるようで、いろんな普段の取り組みや機能の話、これからやっていきたいインスタライブ配信での販売について盛り上がった。

先に出した音響の彼よりも僕に業種が近いため余計、販売に関する努力や挑戦がすごく少なかったなと省みることができた。単価もTシャツで2000円ほどと、低価格のものをめいっぱい出品したうえで、さらに販促に手をかける。非効率かもしれないが、コスパという言葉にしても、結果がでてから計算できるもの。売れなかったら0だ。本当におもしろい。動画からの販売をいろんな角度から挑戦している彼の真似をそのまましてしまいたいなと思っている。


不思議なもので迷っていたり悩んでいるとき、体では異変を感じながらも心で何か変化が必要なときのサインってのが舞い込んでくるものだ。きっと彼らが今日来てくれたのもそんな気がする。近くの人に変化を気付いてもらえないのは、変化した気したつもりになっている自分を見透かされているからかな。





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