授賞式2

6月30日の日記(後編)

cakes note フェス2日目に行ってきた。

しかしこれはレポではなく日記だ。純粋に「レポ」をお求めの方にはお勧めしない。

前編はこちら


◇◇◇

次は、第二回cakesクリエイターコンテストの授賞式。

まったく臨場感のない書き方をしてしまうが、入賞した。ありがとうございます。

もちろん、入賞していることは知っていた。19日にメールをいただいたからだ。一時選考通過の発表があったのが18日なので、「早っ!」と思った。

メールには「30日にイベントで入賞者を発表する」旨の記載があったので、秘密にしていたほうがいいのだろう。ということで、夫以外の人には伏せていた。

なので、私は授賞式が始まる前からとんでもなく緊張していた。

とはいえ、授賞式では人前に出なくてもいいらしい(あらかじめ編集者さんにメールで聞いておいた)。もしも壇上でコメントするようなことがあったら、数日前から頓服薬なしでは生活できなかっただろう。

さて、日記の前編では省いたが、実は、会場についてからメールをくださったcakes編集部のIさんにご挨拶をしていた。Iさんが私の「担当」になるらしい。

Iさんとはネット上での面識もなく、なんとなく、私よりずいぶん年下の人を想像していた(私は今も「web業界の人はみんな若いはず」と思っているが、本当のところはどうなんだろう)。

だけど、実際に会ったら私と同世代の方だった。話しやすそうな人で安心した。

それはさておき、授賞式。

cakes編集部の方が4人、登壇する。そして、受賞者が姿を見せないまま、受賞作が発表されていく。なんだか面白い。エア授賞式だ。

note賞が発表され、佳作が発表され、入選6作が発表されていく。

私は自分以外の受賞者を知らない。

だから、いちいち「おぉ!」と思いながら見ていた。

有名な方たちも入賞していて、「私でいいのか」とプレッシャーを感じて急に動悸がしてきた。

結局、私は一番最後に紹介された。

審査員(編集部の方)が

「この作品は、ご主人とのなれそめを書いていて……」

と言ったので、やばい、と横の夫を見る。夫には一切読ませていないし、内容も伏せていたからだ。

しかし、夫は特に驚く様子もなく、「ふーん」といった表情で聞いている。ネタにされてもかまわないらしい。私の夫に向いている。

cakes編集長の大熊さんが、山小屋のことを「桃源郷」と言っていて、一般の方にそう思ってもらえるのは嬉しいことだな、と思う。

山小屋に働く人間にとっては、そこは職場だし、日常だ。だけど、お客様(とお客様になりうる方)にとっては、山小屋は非日常。

だから、想像の中の山小屋はうんと素敵なところであってほしい。

というか、素敵なのだ。山小屋は。私がそれを伝えていきたい。

◇◇◇

次は、「うめ」の小沢さんとかっぴーさんのトーク。

生小沢さんに興奮し、心の中で「仕様を一部変更する!」と叫ぶ(トイボの太陽の台詞)。

しかし。

私と夫は会場をあとにした。Iさんとの打ち合わせがあるのだ。

実は、コンテストに入選したのでcakesで連載させてもらえることになった(このまま順調にいけば)。

Iさんは山好きらしく、山の話で盛り上がった。

むしろ、山の話ばかりしてしまった。もっと他に、話しておくべきことがあったかもしれない。

まぁ、和気藹々とできたからいいか。

何度も書いているけれど、私は正規雇用だったことがない。

そのため職歴コンプレックスを抱いていて、下界(山以外)の社会でちゃんと働いている人を見ると「オトナの人だ」と思う。オトナの人と対等に話せる気がしない。オトナの人から見ると、きっと私はとてもトンチンカンだろう。

だから、オトナの人と話すときはとても緊張する。「常識がないことがばれないようにしなきゃ!」と、必要以上に力んでしまう。

だけど、あまりそういったことを考えずに打ち合わせをすることができた。

緊張を緩和するため、アルコールを摂取しておいたのが良かったのかもしれない。

◇◇◇

会場に戻り、ハヤカワ五味さんとこばかなさんのトークを見る。

わぁ、頭いいなぁ(頭わるい感想)。

夫はお二人のことを知らなかったけど、「すごいなぁ」と感心しながら聞いていた。夫は40代だ。自分よりもずっと若い人の話に感心できるのは、彼の美徳だと思う。

しかし、家に帰ってから夫が撮った写真を見て笑ってしまった。

……もう少しなんとかできなかったのか。

あと、「今日こげぱんさんが言ってたデッサンの話ね……」と言い出して驚愕した。一文字しか合っていない。素で間違えているのだ。

どうしたらそんなに天然でいられるんだろう(話の内容はちゃんと覚えていたので安心した)。

◇◇◇

noteでよくコメントをいただく池松潤さんらしき人を見かけ、声をかけてみたら本人だった。

池松さんのアイコンは似顔絵だが、あまりに似ていたのですぐにわかった。似顔絵ってすごい。

「ヘリの話、同じ人が来ると毎回ヘリが飛ばないエピソードが好きで……」と細部まで覚えてくださっていて、とても嬉しかった。

また、フォローしているけどリプライなどはしたことがない坂口淳一さんともお話できた。坂口さんはアイコンが写真なのに、言われるまでわからなかった。写真だと逆に「その角度」の印象が強くなりすぎるのかもしれない。

しばらくお話していると、池松さんが林伸次さんを呼び止め、「この人、吉玉さん」と紹介してくださった。お知り合いらしい。

あわわ。

そんな、登壇者の方に紹介していただくなんて。

と一瞬思ったが、よく考えたら、登壇者と非登壇者を分けるのはどちらに対しても失礼だ。同じようにご挨拶を、と思う。林さんの本の装丁をしたデザイナーさんともお話させていただく。

しばらく話したあとに名刺を渡すと、アイコンを見て「あぁ、この人!」と言っていただけた。吉玉サキがわかったらしい。一度だけDRESSの記事にコメントをしていただいたことがあるのだが、覚えていてくださったとは。

そして、

「本当に外に出られなさそうな感じですね」

と言われ、笑ってしまった。普通にしていたつもりだが、挙動不審だったのかもしれない。困惑したが、嫌ではない。

もしかしたらこれは「キャラ的においしい」かもな、と思う。

◇◇◇

次の登壇者ははあちゅうさんとゆうこすさん。

しかし、もう体力的に限界だったので帰ることにした。何度も書いているが、長時間人の多いところにいると寝込んでしまう。

はあちゅうさんとゆうこすさんを遠目に焼き付けて(遠目にも可愛かった)、会場をあとにした。


帰宅したらもう夜で、やっぱり疲れて動けなくなった。

夫が夕飯を作ってくれて(冷奴、ぬか漬け、野菜スティック)、受賞のお祝いにビールを飲んだ。


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