人を伸ばす正しい叱り方/アフターフォローが大事な理由
◆なぜ叱っても伝わらないのか?
あれだけ叱ったのだから、もう大丈夫と思いきや、
また同じミスを繰り返す部下に呆れてしまうことはないでしょうか。
ある職場のリーダーKさんは、スタッフを叱れば、
もう反省しているから大丈夫だと思っていました。
ところが、一週間経ってKさんは
「何回言ったらわかるんだ!この前言ったじゃないか」
と叫んでいるのです。
なぜ、こんな風になってしまうのでしょうか。
◆耐えるだけになっていませんか?
実は、叱られているときスタッフは耐えることに精一杯で、
言われた内容は覚えていないのです。
上司の「わかった?」に反応して
「はい、わかりました」と答えるばかりで、
何をどうしたら良いのか考えていません。
だから、同じ失敗を繰り返してしまいます。
このことにリーダーKさんは気づいていないのです。
◆人を伸ばすリーダーは確認している
一方、リーダーWさんはスタッフに叱ったことが
本当に伝わっているのか確認します。
叱ったその日はスタッフも動揺しているので、
翌日に「昨日、伝えたことはわかってくれたかな?」と尋ねます。
正しく伝わっていれば
「良かった。わかってくれて。他に困ったことはない?」
とわかってくれたことを褒めて、
いつもサポートしていることを伝えています。
◆進捗を確認して軌道修正する
もし、正しく伝わっていないとき
「そうか、そんな風に伝わったんだね。
実は私の伝えたいことは…」とスタッフにもう一度説明します。
リーダーWさんは、叱った後のフォローが大切だとわかっているからです。
そして、一週間後には「どう、進み具合は?」と進捗の確認をします。
もし、スタッフが躓いていれば、軌道修正してあげます。
さらに1%でも頑張っていることがあれば
「いいね!」とスタッフの頑張りを認めてあげているのです。
もしリーダーKさんのように叱れば大丈夫だと思っていたら、
リーダーWさんのように叱った後が大切という
『アフターフォロースイッチ』を入れてスタッフの進捗を見守ってあげましょう。
スタッフは元気に自走し始めます。
◆今回の質問
【叱られているとき、部下はどんな気持ちでしょうか?】
次回に続けます!お楽しみ!
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上司と部下が生き生きと活躍できる職場作りを目指しています。いただいたサポート費はさらなるクリエイティブな活動に使わせていただきます。