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任せたことと違う結果を出す社員の育成法


あるリーダーからこんな社員がいます。
どのように育成したら良いでしょうかと相談を受けました。
 
『理解したような返事をするので
任せてみると、まったく違う行動をして
違う結果を出す社員がいます。
どんな指導や育成をしたら良いでしょうか?』
 
読者の皆さんなら、どんなアドバイスをしますか。
 


◆どんな問題にも考えて欲しい3つのこと



私からのアドバイスとして
『本人の中に何が起きているのか?
そして何がそうさせているのか?』
と問いを立て、考えて欲しい3つことがあります。
 
・関係性
・任せ方
・進捗の確認
 
この3つがどのような状況になっているかです。
 

◆関係性はどうなっていますか?



まず、関係性について考えてみましょう。
社員が「ここは難しいです!もっと詳しく教えてください」
と言える関係性になっているでしょうか。
 
もし社員がリーダーに遠慮や恐れがあると
任された仕事の内容をしっかり理解せず
「はい、わかりました」
とその場しのぎの返事をしてしまいがちです。
 
遠慮なく聞ける状態の関係性がないようであれば
日常のコミュニケーションから見直してみましょう。
 
その上で「どこが難しいと思う?詳しく知りたいところは?」
と逆に質問して、社員が気軽に聞ける雰囲気を作ってあげてください。
 

◆仕事の任せ方



とかくリーダーは自分で出来てしまうため
社員も同じようにできるだろうと思いがちです。
 
しかしリーダーは優秀だからリーダーだということを忘れないでください。
社員に仕事を頼むときは、必ず
・仕事のゴール(期日、質、量など)
・仕事の目的(何のためにやるのか)
・使える条件(情報、人、もの、お金など)
・課題(どんな壁にぶち当たるのか)
 
これを言語化して伝えてください。
できれば、簡単でもいいので紙やイラストにして伝えるのがベストです。
 
意外に言語化するとリーダー自身も忘れていたことや
新たに気づくこともありますので
思っていることを言葉にして伝えてみましょう。
 
伝えて上で、「今回の難しいところは何だと思う?」
と質問して、仕事を進めている自分をイメージできるようにしてあげてください。
イメージすることで、脳が活性化されます。
 
もし、進める上でポイントがズレていれば
「私はこう思うけど、あなたはどう思う?」
とコミュニケーションをとりながら修正してください。
 

◆「どう?」の一言で進捗確認



任せた仕事を明確に伝えたとしても
実際に進めると上手くいかないときもあります。
 
毎日のコミュニケーションスキルと進捗確認の声掛けをしましょう。
例えば、「おはよう!あの件どう?」
と笑顔で声掛けしてください。
くれぐれも怖い顔して詰問にならないように(笑)。
 
順調に進んでいる返事があったら
「そうか、そこまで進んでいるのか、いいね!」
と上手くいっていれば、褒めてあげてください。
 
社員が下を向いたり誰かのせいにしたりしたら
「困ったことはなに?協力できることなに?」
と躓いているところを聞いてあげましょう。
(笑顔でお願いしますね)
 
そこで一緒に壁を乗り越えるための道筋を考えてください。
それが本人への勇気付けにもなります。
 

◆今回の質問


【社員との関係性は良好ですか?
 仕事は言葉にして明確に伝えていますか?
 進捗管理の声掛けをしていますか?】
 
次回に続けます!お楽しみ!
 
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