フォローしませんか?
シェア
ほりごこち 仏像が日本にやってきてから1500年の間、御像の数だけあったであろう幾多のエピソ…
それは、パソコンの前で自動書記のようにつづられた物語だった(注:オカルトな話は出てきませ…
2020年春、海辺から山間部に家族で引越した。 同じ高知県内とはいえ、環境が驚くほど違う。 …
雨の匂いのする薄曇りの朝、梅雨の木曜だった。口の渇きを感じながら、私たちは京都を車で走っていた。修理を終えた仏像群に随侍して、2年ぶりの上洛だ。古い御像の運搬は、運転にも相当気を使う。もちろん、梱包や積み付け、縛り方も工夫してはいるが、道路のちょっとした凹凸で肝を冷やしたりする。今回は道が空いていて幾ぶん気は楽だったが、夫も私も緊張していた。 思いのほか早く安置先のお寺に近づいた私たちは、建物の10m手前で目を見張った。伽藍再建で、浄土宗寺院とホテル一体型の施設になると
「これね、むかしの匂いがする」 猛烈にキーボードを叩いていた私は、娘の声にハッと顔をあげ…