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LinkedInでアメリカのベストセラー作家にメッセージ送ったら、カフェで直接お話しできて、サイン本まで頂いてきた、というお話

今だに、私自身も信じられないぐらい幸運すぎる出来事がありました。

世界14ヵ国で翻訳されているベストセラー作家にLinkedInでメッセージを送ったら返事がもらえた上に、さらに驚きなことに、サンフランシスコに出張にきていると伝えたら、直接お目にかかることができ、開発している製品のデモも見てくれて、最後にはサイン本までいただいて駅まで送り届けてくれ、そしてFacebookでお友達にもなった、という・・・。

この2週間ぐらいに起きた出来事ですが、
せっかくなので、興奮冷めやらぬうちにnoteを書いてみようと思います。

9月12日 「静寂の技法」を本屋で見て購入

私は、Slackやメール等のビジネスコミュニケーションの多すぎる通知を見落とさずに、かつ、通知の頻度を減らして業務に集中しやすくするためのサービスを現在開発しています。

というわけで、普段から生産性や通知に関連する本は購入しています。
9月13日に、ちょうど本屋さんで出版されたばかりの「静寂の技法 最良の人生を導く「静けさ」の力」を見つけました。

本の裏帯の文言に心惹かれ、即購入。

「静かな心」による豊かな世界。
心の静けさを失い、
何かに没入する経験を失い、
人生の指針を失いがちな私たちのための、
大切な静寂を得るための実践的な指南書

静寂の技法 本の裏帯より
静寂の技法(虎ノ門の本屋さんにて)

現代における騒音には3種類あり、いわゆる車のクラクションなどの物理的騒音(聴覚騒音)だけでなく、年々急激に増加する情報(情報騒音)自分の心の中で起きているおしゃべり(内部騒音)、それぞれがお互いを相乗的に増やしていくこと、そしてこれら3つの騒音を、脳で起きていること、社会的に起きていることなど、さまざまな切り口での影響をまとめ、静寂がなぜ大切なのか、そしてその大切な静寂を取り戻すための方法について書かれている本です。

読み始めたら、「私の今取り組んでいるソリューションは、この情報騒音と、内部騒音を減らすことを目指してるんだ!」と著者の考えと、自分の考えや思いとが繋がり、大感激したのでした。

9月13日 LinkedInでメールを送る

ひたすら感動しながら読んでいたのですが、本にある著者の紹介をみると、カリフォルニア州バークレーにお住まいだと書いてありました。

リー・マルツ

主要な大学や企業、連邦政府関係機関を対象とするコラボレーション・コンサルタントでリーダーシップコーチ。西洋世界におけるサイケデリック薬物の儀式的利用の最先端の研究者かつ実践者として長いキャリアを持つ。専門的な仕事の中でさまざまなイニシアティブを発揮し、NASAのチームで実験的なマインドセットを発揮させるトレーニング・プログラムを立案。製品から有害な化学物質を取り除く横断的な協業を10年以上も率いている。グリーン・サイエンス・ポリシー・インスティテュートやハーヴァード大学、イケア、グーグル、カイザー・パーマネンテなどとも仕事をしている。アストレア・ストラテジーズの共同創立者。夫と娘とともにカリフォルニア州バークリーに在住。マルツの仕事の詳細についてはleighmarz.comとwww.astreastrategies.comを参照。

静寂の技法: 最良の人生を導く「静けさ」の力 著者紹介より。太字は筆者による編集。

9月17日からサンフランシスコに出張予定だったので「もしかしたら、どこかで会えるかもしれないし、誰か知っている人がいるかもしれない!」と思い立ち、ひとまずこの感激を伝えられないかな、とLinkedInでプロフィールを探してみると、見つけた・・・!
あいにく誰も共通の知り合いや、知り合いの知り合いとか2次、3次でも共通の知り合いがいないことが分かりました。
(まあ、そうだよね)

でも、きっと返事こないと思うけど、日本で出版されたばかりの本を読んだんだよ!って言ったら、もしかしたら嬉しいかもしれないし、ひとまずメッセージを書いてみました。

LinkedInの著者のプロフィール。今は承認してもらったので、1次のつながりに。

9月14日 なんとご本人から返事が届く(!)

翌朝。LinkedInみたら返事がきてるーーーー!!!!!!!!
いいこともあるものですね。

お返事の内容をみて、さらにびっくり。
「メッセージくれてありがとう。あなたからのメッセージを読んで、初めて日本で本屋さんに並び始めていることを知ったよ!通知を減らすアプリなんていいね。是非仕事も頑張って!」

大型書店でおそらく正式発売日前にフライング気味に出たばかりのものを買ったからなのか、日本からは一番乗りで作者に伝えることができたようです。ラッキー!

せっかくお返事くれたんだから、本屋さんに並んでいる写真を送ってあげたら、本当に出版されたんだな!とご本人も分かるだろうと思い、
本屋に再び行って、実際に販売されている風景の写真を送ることにしました。

「本屋さんにある、あなたの本の写真送ります。複数冊置いてあって、プロモーションされてるよ!」

日本で出版された様子がより伝わるといいな、と祈りつつ、再び送信。

9月15日 再びお返事がご本人から届く(!)

また起きたら、お返事が届いていました。感激。
共著者のジャスティンにも、このニュースをシェアするね!と、
とても喜んでくれたようでした。

LinkedIn、日本の1読者からのメッセージを届けてくれてありがとう・・・!

9月18日 会えませんか?って聞いてみなよ!と、メンターに背中を押される

サンフランシスコにやってきました。
今回の出張は、東京都のX-HUB TOKYO という、海外に進出したいスタートアップを支援するプログラムに採択いただいたことによるものです。
(12社採択された各社グローバルに進出したい!という熱量がすばらしく、それはまたどこかで書きたいと思います)

プログラムを運営する10X Innovation labの主催のクラウスと、
18日のプログラム初日に1on1した際のこと。

クラウス 「誰か、こっちで繋がりできそうな人いる?」
私 「実はLinkedInでリー・マルツという本の作者にメッセージを送って、繋がれたんだよ。彼女、バークレーに住んでるんだって」
クラウス 「来週もアメリカいるんでしょ?いまサンフランシスコに来てるから、Uberでどこでも行くから会えませんか?ってメールしてみなよ。ちょっとPC貸して!」

と、そのまま、そのお誘いのメッセージの下書きを、目の前で仕上げてくれて、再びメッセージを送信。
こういうスピード感が、シリコンバレー流なんだろうな、と思います。

10X Innovation Hubのクラウスと。めっちゃいいプログラムだった!

9月19日 「来週火曜日なら会えるよ!」と、お返事が届く

ふたたび、リーからお返事がもらえる。

「あなたがサンフランシスコに来ているなんて、相当珍しいことでしょう?
来週の火曜日の午後なら、バークレーに来てもらえれば会えるよ!」

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
こんな奇跡あるんだ!クラウス、超ありがとう!!!!!!!!!!!!

その後、待ち合わせ場所などを決めまして、本当に会えることに。
ワクワク。

9月26日 とうとう対面!

駆け出しスタートアップ起業家というのは、
基本お金を節約しながら生きているので、
「Uberでどこでも行くから会えませんか?」とメッセージに書いておきながら、実際には、最も安い交通手段である電車で2時間かけて乗り継いで、
バークレーに向かいました。

バークレーのダウンタウンの広場。空が広い。


バークレーは、名門公立大学のひとつ、
UCバークレーという有名な大学がある街です。
初めてのバークレーの街を20分ほど歩いて、
待ち合わせのカフェに無事到着。

待ち合わせの場所に本当に来てくれるのだろうか、とドキドキしつつ待っていると・・・本当に来てくれたーーーーーーーーーー!!!!!!!


リー・マルツさんと一緒に写真撮影

本を読んで、自分の課題意識にまさにぴったりくる本だったこと、
内部騒音と情報騒音を減らすためにソフトウェアをつくっている、と気づけたこと、静寂に対する解釈が本のおかげで広がったこと、など、、、
本の感想を直接伝えることができました。

また、自分が作っているソフトウェアのデモも見てくれて
「いいアイディアね!」
と言ってくれて、アメリカのエグゼクティブでも集中できないことに悩んでいること、協力できることはぜひ声かけてほしい、ベータ版も使うよ!と言ってくれました。嬉しすぎました(涙)

英語版のタイトルと、日本語版のタイトルの違いについて、
日本語の本と英語の本のデザインの違いについて、
日本にもたくさん彼女の同僚がいること、など
色々話がもりあがり、気づけば1時間以上経って話をしてくれました。

カフェを出た後、カフェの付近のバークレーの素敵なお店を案内してくれて、さらに彼女が持っていた英語版の本にサインをしてプレゼントしてくれて、最後に車で電車の最寄駅まで送ってくれたという・・・。
なんて親切なんだろう・・・・!!!

最高に励まされ、夢のような時間でした。
生きてたらいいこともありますね。本当に来られてよかった・・・!

静寂の技法の英語版のサイン本。宝物。英語版の”Golden”というタイトルは、「雄弁は銀、沈黙は金」という言葉からの着想だそうです。


最後に

Facebookから、ご本人からお友達として申請が届きました。
作者ご本人から申請してくれるなんて、夢みたい!光栄すぎる!と舞い上がったのですが、ふと友達欄みたら、

「共通の友達が1人います」

・・・確かに日本人の同僚がいるって話してたけど、
共通の知り合いがいたとは・・・!

一瞬Facebookで共通の知り合いから紹介してもらえば良かったのかな?
とも思いましたが、それだけでは、
おそらく今回の滞在中に会えなかった気がします。

1通のメッセージを送る、というちょっとした行動から、助けをえて、
作者と直接出会って話ができた、という体験は、
私にとっても、今後より行動をしてみよう!という学びにつながり、
一生忘れることのないだろう素晴らしい経験になりました。

そして、私も製品を通じて静寂を世界に届けられる可能性があるし、
静寂である事は、単に集中しやすいということ以上の価値があるのだ、ということを、この本から学ぶことができましたし、なお一層チームで頑張って行こう!という勇気も頂きました。

最高に素敵な著者と著作です。
是非「静寂の技術」を手に取ってみてください!
(本屋さんにいけば、平積みされてると思います!)

お読みいただきありがとうございました!




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