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老親の携帯を名義変更するには(2)

(1)はこちら。
MNP予約番号の有効期限は2週間。
この間に転入手続きをしなければならない。
私はいわゆる格安SIMを使っているので、この契約にまとめてしまおう、手続きはオンラインで何度かやったことがあるので大丈夫、と思っていた。

せっかくの回線なので一番安いプランで空いてる端末に差しちゃおうかなと思って申込みのページを見ると、「本体価格110円(MNP転入限定)」というAndroidの端末が。
使ったことがないのでいい機会かも、と思って選択し、入力を進める。
本来の目的である「名義変更」についても、ちゃんと手続き後に契約者(私)の名義に変わる、と明記されている。

が、転入元番号契約者(父)の本人確認書類画像をアップロード、というところで止まってしまった。
コピー不可。原本なんて何も持ってない。
マイナンバーカードも運転免許証も母がずっと持っているし、健康保険証は施設に預けてあるし…。せっかくここまでたどりついたのに!

この日は自宅の回線の調子も悪く、預かっている孫はうるさいし、飼っている猫まで不穏。一旦頭を冷やすことにする。
落ち着いて考えてみれば、原本の画像があればいいんだから、施設に頼めばいいのでは、と思いつく。普段から急ぎではない用事は施設のLINEアカウントとやりとりしているので頼んでみよう。

頼む前に確認しようと思ったら、またややこしい問題が出てきた。
運転免許証やパスポートはそのまま写真を撮ってアップロードすればいいのに、健康保険証は「番号をマスキングしてください」とある。え、そんなの今まであった? と思って調べてみたら、2020年10月の健康保険法改正の影響ですって。

ここを隠すんですって、■はQRコード。

原本を撮影してもらって加工すればいいか、と思っていたら、通信会社によっては「加工不可」のところも多く、その場合はマスキングテープや付箋などで見えないようにして写せという。めんどくさい…。
いや、自分でやるなら全然いいんだけど、人には頼みづらいな。

といっても頼むしかないので電話して事情を話し、「大変だったら郵送してもらえれば自分でやるので。」と言うと、もともと察しのいい職員さんなので「全然やりますよー、ちょっと待っててください!」と引き受けてくれて、ほどなくして隠すべきところがきちんと隠れた画像が届いた。
ありがたい。
ちなみに健康保険証の場合は表裏両面の画像が必要で、裏には現住所が書かれている必要があるんだけど、父の場合は後期高齢者被保険者証のため、住所を含めた必要事項はすべて表面にあった。裏面は臓器提供の意思表示のみ。
裏面の画像もアップロードしないと手続きが進まないのでするにはしたけどね。

翌朝に本人確認完了の通知メールが来て、手続き完了。
一安心したけど、面倒すぎた。
夫や義母が亡くなったときにも携帯は解約したはずなんだけど、こんなに手がかかった記憶はないんだが。
生きてるほうが大変なのかな。
父と同じように本人が店頭へ行けない、電話でも話せない、字も書けないケースはよくありそうなんだけど、なんかいい方法ないのかしらね。

(2/4追記)
SIMカードと端末の発送連絡が来たんだけど、なんと実家に配送されてた!
転送不可なので配送会社に連絡して携帯会社に一旦戻してもらい、サポートデスクに電話して返事待ち。
ここまできてどんでん返しとかやめてー!

(2/5追記)
父の本人確認書類の住所で受け取らないとダメとのことで、全部キャンセルになりました。
15日間は手続きできないのでMNPの予約番号も無効になります。
うまく受け取れるならこの方法は成功しますが、無理ならやはり名義変更しかないようでした。
帰省したらやる。

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