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4年間。40万円かけて国家資格を10個とったのに全く報われなかった話。

どうもずーみんです。


今までやってきた努力が全く報われない時期があって、悔しい思いをしたことありますか?

僕にはあります。


これから話す話は、僕が4年間という貴重な大学生活を費やして、資格を取りまくったのに全く報われなかった。


と、同時にネットビジネスを始めるきっかけにもなった話です。

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未曾有の大災害。3.11が起きた年。


全校生徒80人もいないド田舎の高校を卒業したばかりで、ネットビジネスのネの字も知らない大学生なりたての僕は将来の不安に苛まれてた。


・体育の授業の二人組では毎回先生と組まされる。つまりボッチ。

・テストは全て赤点スレスレ(英語に至っては0点とった経験あり)

・入った大学は名前さえ書けば誰でも入れるFラン


と、このままでは人生詰む要素しかなかったからだ。

しかも大学の学費と生活費は全て自己負担というおまけつきだ。


「俺って就職できるのかな・・・?」


毎日が不安すぎて眠れなかった。

これから先どう生きたものかと思い悩んだところ、大学初日の授業で担当の先生が言った言葉が脳に突き刺さった。


「こんな大学に入ったお前らでも報われる方法が一つだけある・・・。

それはIT系の国家資格を取ることだ!!!」


ん?先生なのに「こんな大学」と発言していいの?

っていうツッコミはおいといて、僕は資格という言葉が脳に染み付いて離れなかった。


その先生曰く、

  • 学生のうちにIT系の国家資格を取るだけでステータスになるし楽勝で就職できる。

  • 会社によっては資格をもってるだけで月の給料が上がる。

  • 資格を持っているだけで会社内でも優遇されて昇格が早くなる。

と言ってきたのだった。


普段なら完全にスルーする先生の言葉。

でも将来を危惧していた僕にとって、その先生の言葉は脳にずっと張り付いて離れなかった。


高校までろくに勉強してこなかった学生生活。

とった資格は、自動車免許と小学生の時にとった漢検7級程度。


そんな僕でも今からの努力次第で、人生逆転できるんじゃないか・・・?

幸い一緒に遊ぶ友達もいないし、時間もバイトを除けば腐るほどある・・・


僕はその先生の言葉を信じて、大学生活をIT系の資格を取るために費やすことを決めた。


高校までは授業と部活が終わったら、速攻で家に帰ってドラクエばかりやっていた日々。

大学生活はそこから一変し、大学の授業が終われば速攻でバイトに行き、空き時間で資格の勉強と受験に時間を注いだ。


巷の大学生と違い、学費も生活費も全部自分で出すことになっていた。

当然仕送りもない。


週6のアルバイトだけでは足りず、奨学金をフルに借りた上で生計を支えひたすら勉強。

遊んだ記憶なんてほとんどない。

よく大学生活は人生最後の夏休みだなんて言うやつがいるがとんでもない。


もし過去に戻れるなんて言われても大学生だった頃には二度と戻りたくない。

それほど孤独と時間とお金との戦いだったのだ。


バイトも10回落ちた末にようやく受かった寿司屋。

時には社員やデブのバイトリーダーに怒鳴られまくり。

年下の高校生にすらタメ口を使われたりとなめられまくり。


バイトの時間になると行きたくなさすぎてひとしきり泣いてから行くこともあった。

かたや同じ大学の同級生は親の金で学校に通い、バイトで稼いだ金は全て遊びに費やす。

友達とBBQ行ったり、彼女とSEX三昧している奴らばっかり。


僕のことを資格オタクと陰でバカにしてくるやつもいた。

とてつもなく悔しかった。


「今にみていろ。

絶対に見返してやるからな・・・!」


唇から血が出るほど悔しい思いをしてひたすら勉強勉強勉強の日々。


中には試験を受けるだけでも3万円かかる資格もあった。

そのなけなしの費用もバイトで賄った。


参考書と受験代を合計すると40万円をゆうに超えていた。


今思えば相当に狂った行動をしていたと思う。

40万あれば新品の軽自動車だって買えるのに、そのお金を全部資格に費やしたんだから。


それも全ては資格をとりまくって会社に評価されるため。

給料を上げるためという、目先ではなく未来のお金を手にするためだったのだ。


そんな生活を4年間続けた結果、

僕はIT系の国家資格を10個取ることができた。



中には社会人10年目のベテランでも受かるのが難しい資格もあった。

受かった時の喜びようは半端じゃなかったね。

学校の先生からは賞賛されるし、家族からも自慢の息子ともてはやされるようになった。


履歴書の資格欄も全て埋めることができて堂々とした気持ちで就活に臨めた。

面接官からは、

「こんな難しい資格を学生のうちにとったんですか!?すごい・・・」

と面接するたびに賞賛される日々。


バイトの面接では10回も門前払いをくらったのに、

就活では企業から引く手数多だったわけですよ。


有頂天にもなりますわな。

最終的に内定をもらった会社からは、


「これだけの資格があれば毎月の給料6万円上がるね。」


と言われた。


僕は浮き足だった。

6万だよ6万。


寿司屋のバイト先ではあれだけ社員やバイトリーダーにいびられて、耐え抜いて、ようやく時給900円。

おおよそ66時間分の給料が資格をもってるだけで上乗せされるんだから。


1年に換算すると72万円である。


今まで俺を馬鹿にしてきたやつらを見返せる!

4年間孤独に頑張ってきた努力がとうとう努力が報われたんだ!


これからの俺の未来はバラ色に満ち溢れている。

そんな脳内お花畑のウキウキした気持ちで入社し1ヶ月後の初任給。


ワクワクしながら給与明細をみた僕は目を疑った。

なんと、支給されるはずだった資格手当が一円もついてなかったのだ。


これはどういうことなんだと焦った僕は総務に問い合わせた。

総務は哀れむような目で僕を見て、

「今年から資格手当は廃止になりました。」

ただ一言こう言った。


あのときの総務の言葉を聞いて背中に走った衝撃は今でも覚えている・・・


僕はあまりのショックに5分間ほど放心状態でその場から動くことが出来なかった。

現実を受け入れられずに、最初で最後の初任給を夜の街で散財するという罰当たりな使い方もした。


家に帰っても、僕は現実を受け入れられずに悔し涙を流し続けた。

だって人生に一度しかない大学生活だよ?

4年間の大学生活をただひたすらバイトと資格の勉強に費やしていったんだよ?


その努力が、

「今年から資格手当は廃止になりました。」

の一言で終わったんだから。


結果的に僕は4年間ろくに勉強せずに遊び呆けていた同僚と給料は一緒という結果に。


それだけじゃない。

資格手当が無くなっただけでなくフルで借りた奨学金の返済もある。


毎月2万円の返済。


給料が6万増えるかと思ったら、逆に実質2万減るというおまけつき。


こんなはずではなかった・・・

いったいどこで人生を間違えてしまったんだろう・・・


時間がたち落ち着いていた時にふと思った。


資格手当なんて会社の方針次第で一発で廃止にされてしまう制度。

そんなものに頼り切っていたのが間違いだったのでは?


「会社に依存するような生き方をしていてはダメなんじゃないだろうか・・・?」


それからはあれだけ資格を取ることに執着していた日々は終わりを告げ、

ダイレクトにお金を稼げる方法を探すようになる。


それがネットビジネスの出会いとなり、

ネット起業家として生きる道を歩んでいくとはそのとき夢にも思わなかった。
(これはまた別の話。)


あのときは悔しくてたまらなかったが、もしも当時の僕の思惑通りに資格手当が出ていたらどうだったろう?


おそらく僕はネットビジネスをすることなく、会社にしがみつき、ごくごく普通の平凡な人生を送っていたのかもしれない。

そう考えたら資格を取るために努力した日々は無駄ではなかったのだ。


あのときは大変だったけど、今だから感謝できる。と言える。

ネットビジネスを学んで分かったけど、資格も一種のビジネスなんだと気づくことができた。


資格を作る組織があって、それを取らせることで受講料で儲ける会社の陰謀。

かつての僕のように資格をとることで、承認欲求を満たせる人をバコバコ量産することで儲けていくわけだ。


動画で学んでテキストで学んで…という流れはネットビジネスとなに一つ変わらない。

むしろ直接的にお金が増えることを考えたらネットビジネスの方がはるかにコスパがいいじゃないか。


取った資格は一生有効とか言うけど、僕のとった資格なんて会社を辞めた今では全くと言っていいほど通用していない。


資格名を言ったところで、

「なにそれ?w」

と言われるのがお決まりだ。


だからこそ資格をとっても人生全体でみたらそこまで評価されないんだな。

と、今なら思えます。


資格オタクだった頃の僕に言えることがあるとすれば、

「資格とる暇あったら、ビジネス学んで自分の力で稼いでいく力をつけた方がいいよ。」

と100万回くらい言ってあげたいです。


今日はそんな話でした。

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