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地域に開かれた学園祭という選択肢

こんにちは、久しぶりに記事の更新です。本日は、勤務大学の学園祭でした。ホームカミングデーという卒業生向けイベントもありましたので、卒業したゼミ生に会うために、大学に訪れていました。そこで、今年の本学(桃山学院大学)の学園祭の様子が興味深かったので、少しお話させていただきます。

飲酒禁止等で子供連れでも安心な学園祭!

学園祭は大学生によるイベント、それは変わりません。しかし、最近の大学生は、忙しさも相まって、学園祭で羽目を外すということも少なくなりました。非常に真面目になった一方、「元気がない」という人もいるようですが、私はこうした世代的に洗練されてきた人々が若者に増えているという、別の味方もできるかと最近考えています。

また、関西の学園祭では殆どの大学で学園祭は「禁酒」です。法律の改正によりキャンパスの全面「禁煙」も増える中、本学の学園祭が今年とった方向性は近隣市民に開かれたイベント言うとコンセプトだそうです。

禁酒の方向性は、全国にも波及しているようですね。今後もこの流れは続くでしょう。

禁酒・禁煙の学園祭なんて、と思う方もおられるかもしれませんが、その御蔭で子供を連れて安心して学園祭というイベントに家族がこられるというメリットもあるわけです。子連れの家族の中には、近隣の市民の方もいますし、あるいは卒業生のご家族もおられます。こうした多様な参加者が楽しめるイベントとして学園祭が再定義されはじめているのではないでしょうか。

出店者は地域の人たちも!

本学のキャンパスは、外面非常に綺麗に整備されています。そこで、地域の人たちがフリーマーケットで参加した、カバー写真のように学生団体が子供向けイベントを企画するなど、一昔前の学生同士のお祭り、という様相から現在の学園祭は徐々に様変わりしているようです。

大学の像は絶えず変化する

固定概念によって、大学はこうあるべき、学園祭はもっと呑んだくれたほうがいいようなことを仰る人もいます。私も、かつては学生というのは反発と自由の精神が大事と考えていたこともあります。

その考えは、根本では今も変わらないのですが、学生さんたちが、地域に自分たちのイベントを開放しつつ、新しい形の大学と地域の関係を作る、これは私達が学生の時代には思いもよらなかったビジョンだと感じています。

それは、今の学生さんたちの「新しい感性」に基づくものなのでしょう。そして、基本的にそうした変化も私は「あり」だと考えています。本当は、我々のほうが硬直的な考え方なのかもしれません。

学園祭というイベント一つとっても、学生の考え方感じ方は非常に変化していると思います。大学教育も、それに合わせて、何を変え、何を守るのか、今一度考えなくてはいけないと感じています。

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