山﨑嘉大

家業の着物だけでなく大きな視点で 【日本美術、工芸、文化】に触れて 頂きたく202…

山﨑嘉大

家業の着物だけでなく大きな視点で 【日本美術、工芸、文化】に触れて 頂きたく2020年より裏山文庫を運営。 応援の程宜しくお願い致します! ・愛知県豊橋市 裏山文庫は通常営業、公開は致しておりません。

最近の記事

志村ふくみ生誕100周年記念展

志村ふくみは、草木染による紬織を芸術の域までに高めた染織作家であり、重要無形文化財保持者です。 裏山文庫では、志村ふくみ生誕100周年を記念して、志村ふくみと娘の洋子の作品を展示いたします。 特別展示として、『別冊 太陽 日本のこころ 316 100歳記念 志村ふくみ(2024年4月23日発行)』にも掲載された帯地「あやとり(2023年 紬織 蘇芳・藍・金糸)」を展示いたします。後日この貴重な作品「あやとり」を少しでも多くの方に楽しんで頂くために分割し、出帛紗(だしふくさ)と

    • 山茶碗ってナンダこのやろう

      裏山文庫として田原市博物館の企画展 「山茶碗ってナンダ」のお手伝いを させて頂いております。 私は初日の6月1日コレクターとして トークイベントにも参加します。 山﨑ってナンダとならないか心配です。 日本語が不安。 研究者の方々に、君!こんな考古資料の壺に 水を入れて花を入れるなんてけしからん! さらに山茶碗で茶を点てて?酒までのむ? たわけ!言語道断じゃ!と叱られてみたい。 でもここにはそう言うカタイ方はいないはず。 私の周りのコレクターの人たちは 使うのが当たり前。 -

      • 裏山文庫の詰め詰めスケジュール

        この怒涛のスケジュールなんでだろう。 ありがたい。恵まれている。 恵みのスケジュール。 たまに手抜きをするかも知れないが 基本しないようにしよう。 裏山文庫の企画展のスケジュールを お知らせ致します。 それぞれの企画展の詳しい情報は随時 Instagram、Facebook等でお知らせして 参ります。 ぜひお気軽にお出かけください。 --------------------------- ●「志村ふくみ 生誕100周年記念展」 2024年5月10日(金)〜13日(月) 草

        • やきとり

          約1ヶ月前にうちで保護していた 迷いインコの飼い主さん本日現る!! 張り紙を見つけて来て下さった。 分かりやすいように店頭にいつもいる 看板インコ状態だったので それなりに人気者になりつつあった。 そしてちょうど昨日、本当に飼いたいと 里親さんが名乗り出てくれましたが、 結果、元の飼い主さんが 見つかりホッとしました。 そして新企画 「100日後に焼き鳥になるインコ」が 実施されなくてよかった。 言ったからにはねぇ。 残り64日でした。 写真は別のトリです。

        志村ふくみ生誕100周年記念展

          いよいよ穴窯火入れ本番

          本日より稲吉オサム氏の作品を詰めた穴窯に いよいよ本焼きの火が入りました。 ここから数日間24時間燃やしっぱなし。 みんな交代で火の番をします。 私は朝に強いのでほぼ毎朝 日の出前に出動していい汗欠いてから 出勤パターンとなりそうです。 何度も強雨に降られ穴窯も水が溜まり 水没し、壁や柱もボロボロになった状態で 当の本人も何度も辞めようかと思ったそうです。 そもそもここまでの労力を掛けたところで しっかり焼ける保証はどこにもありません。 素焼きに毛が生えた程度の可能性もありま

          いよいよ穴窯火入れ本番

          裏山雛祭り

          ようやく来ることが出来ましたという声が いまだに多い裏山文庫の企画展。 旧暦で楽しむ上巳の節句が無事終了。 ご来場頂いた皆様、ご協力いただいた皆様 いつもありがとうございます 今回も相変わらず短めのあっという間の 3日間開催。 準備がなかなか時間がかかるので 勿体ない気もしますが、 作品保護のことも考えると仕方ない。 と終わってからいつも同じようなことを 言っているような気がします。 今回は展示がいつもよりこじんまりとしていたので 少し空いたスペースでお茶お菓子を出したりして

          裏山雛祭り

          旧暦で楽しむ上巳の節句

          「旧暦で楽しむ上巳の節句 大人のためのひな祭り」いよいよ今週となります。築100年古民家暮らし便りの @traditional.japanese.life さん協力のもと開催となります。 大人のためのひな祭りとしていますがお子様も男性の方もお気軽にどうぞいらしてください。今回はズラーっと華やかでゴージャスなお雛様が並べられているわけでは無く、裏山文庫らしく渋めの展示になりますが昨年12月に展示した衣紋道山科家ゆかりの有職裂貼交屏風も特別に出品しており享保雛との調和もお楽しみい

          旧暦で楽しむ上巳の節句

          愛知県豊橋市南栄町です

          南栄町協議会として作成した 「南栄グルメ探訪」という小さな可愛い 南栄町マップが完成して先日より 少しずつ近隣のお店や施設に 置いてもらっています。 実際に手に取られた方は小さっ!!と 思われるぐらいの手のひらサイズ。 どちらかというと学生をメインにしているので 持ち歩きに便利なように。 字も小さいので少々年齢をいかれている方は 虫眼鏡が必要かもしれません。 昔から根強い人気店であるにもかかわらず いつもは取材などをお断りしているお店も 今回は同町内のやることなのでと 快く参

          愛知県豊橋市南栄町です

          からすみと子ども

          昨年末にじっくり時間をかけて作った カラスミをちびちびと食べている。 そのままカットして食べるか 焼き餅にカラスミを海苔で巻いて食べるか 蕎麦の上に擦ったカラスミを乗せて食べるか。 子どもがどれも好きで困ったものです。 子どもがなんでこんな物が好きなんだろうと 思っていたら私も子どもの頃、 駄菓子屋でイカ珍味などを よく食べていたがあの感覚なんだろうなと。 しかしカラスミの場合あまりにもコスパが悪い。 子どもにはうまい棒の明太子味を擦ったものを 蕎麦にぶっかけて食べさせよう。

          からすみと子ども

          更紗にぞっこん

          みんな大好き印度更紗。って事も無いかも知れないけどお茶や着物の世界ではウキウキ喜ばれます。古渡更紗と聞けば道具好きはあの茶碗やこの盃に憧れの古渡更紗で仕覆や風呂敷に包みたいと妄想を抱きます。下記でご紹介している三浦和子さんの書籍の引用ですが 侘び数寄で「裂は最後」といわれます。茶を嗜んでいても、裂にまでなかなか辿り着けないためです。 とありますが、私も気の利いた古渡更紗の風呂敷なんかで骨董のあれやこれを包みたいのですがつい後回しに。本当に裂は最後になりそうです。 こちらは

          更紗にぞっこん

          蓮弁文壺なでなでタイム

          「渥美窯ナイト」&「南栄を食べつくす(非公式)」が 先日、裏山文庫で行われました。 田原市博物館の某氏、 豊橋文化財センターの某氏、 愛知陶磁美術館の某氏、 復元渥美の穴窯を目指す穴吉オサム氏。 と私を含め5人という人数ですが 過去最高に土臭ささ全開の熱い宴でした。 研究者、作陶家、蒐集家、 同じ渥美の焼物ひとつとっても それぞれ見どころの違いが面白い。 さて今回用意した食べ物は 魚治さんの刺し盛りに煮物。 中川餃子さんの焼き餃子。 コンドーパンの焼きそば。 河合コロッケ屋さ

          蓮弁文壺なでなでタイム

          穴窯の炎

          以前より進めている穴窯にようやく 空焚きという試運転のような形で 初めて火が入った。 以前、渥美古窯に詳しい学芸員の方に 穴窯ってどうやって焼いているのかと聞いたら 燃料の薪は穴の上から中に放り込む感じで やっていたと思うという話だったが その時はイメージが全く付かなかったが 今回、ようやく理解した。 初めは丁寧に丁寧に木を整えて 窯に入れていましたが数時間後には 穴の上から木切れや枯れ葉など 燃えそうな物をボンボン放り込む。 木も長いまま、極太の木もそのまま突っ込む。 もし

          リニューアル豊橋市美術博物館

          3月1日にリニューアルオープンした 豊橋市美術博物館へ。 あいにくの雨でしたが中庭の彫刻は 濡れていた方がキレイだなきっと。 今回あまり私っぽくないけど おフランスのブルターニュ展を見てきました。 あまり西洋画を観に行くことが無いので たまには一通りじっくり拝観させて頂きました。 リニューアルされて照明などフロアの雰囲気も 変わりスッキリ明るくなった印象。 2階は豊橋市の古代〜明治大正までの 資料がズラリ。 私のような土臭いものが好きな人は 2階も見逃せませんで。 渥美窯で重

          リニューアル豊橋市美術博物館

          京都へ仕入れ

          先日の京都出張。とある物がどうしても仕入れたくて前日入り。前夜祭は祇園たけうちさんにて。安心安定の女将さんの絶妙な立ち位置で良い時間でした。盃はやはり持参。 私をよく知る人は御存知の通り、超朝方人間なので朝早く動くのはなんてこと有りません。そのかわり寝るのも早いですが。 翌朝は6時半にはホテルを出て7時前には並びました。なんとなくそのぐらいなら間違いないかなと。骨董イベントの前日並びいや、前々日から並ぶ方達の様子を見ているとこれぐらいの時間は何て事は無いですね。 蓋を開

          京都へ仕入れ

          優等生の骨董、不良の骨董

          その昔、数寄者宅へ一杯遊びに伺うと 優等生の徳利がいい?不良の徳利がいい? なんて質問が飛び出した。 一緒にいた友人はすかさず不良がいいですねぇと。 出された不良の徳利はいわゆる不良品、 偽物という意味ではない。 ちょっと捻くれてその良さが分かりにくいけど 分かる人には分かると言う物だろうか。 骨董の優等生、不良は非常に難解な表現だけど 結構好きな表現の仕方ですね。 最近、縁あって渥美窯の壺が久々に仲間入りした。 私の基準ではこの壺がその不良にあたる。 過去一番の不良。番長と

          優等生の骨董、不良の骨董

          むかしむかしのおとしもの

          この小さな掛け花入れは以前裏山文庫での企画展 「掘り出した歴史-昔むかしの落としもの」でも 展示していた蛸壺。 古墳時代あたりのものでしょう。 昭和10年8月4日に大阪難波駅前地下鉄工事で 発掘されたもの。 発掘した人は豊橋市の知られざる蒐集、 研究家の飯島正氏。縁あってご遺族の方から 寄贈して頂いた物。 死蔵させてはならないと、 たまに出しては花を入れたりして遊んでいる。 花は馬酔木。 それにしても最近、史上最高(好み的に)の 渥美の壺をゲットしたけど、 なんだか水を直接入

          むかしむかしのおとしもの