喜久

時間は有限、やりたいことを楽しもう‼︎

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最近の記事

パッとしないリーダーに憧れている話

今では考えられないことですが、20年前の就職活動中に面接官から愛読書を聞かれたことがあります。もともと本好きの私は、珠玉の一冊を迷いましたが、吉川英治氏の「三国志」だと伝えました。(今、この手の質問は完全にアウトですね) 読み物だけでなく、横山光輝氏の漫画、そしてTVで放映されていた人形劇、TVゲームでも「三国志」の世界観が大好きでした。中国の三国時代、数多くの英雄が列挙し、武勇や知略で仲間を集め国を肥し、大陸の統治をかけた争いがとんでもないスケールで展開される物語に魅かれ

    • 思わず「セラビィ(それが人生さ)」と言いたくなる話

      学生の頃、社会に出ること、働くこととは何なのかを知りたくて、ルポライター鎌田慧さんの著書、「ぼくが世の中に学んだこと」を何度も読み返した。本書は当時工業化が進む日本で、金の卵として田舎から上京した少年、地方からの出稼ぎ労働者、町工場から夜間学校に通う青年など、人間味あふれる人物が不器用でも仲間や家族を思いながら懸命に社会と向き合う姿が描かれている。 テレビのブラウン管には、それをみがきあげて死んでいった佐渡の若林さんや秋田の菅原さんや千葉の佐久間さんたちの姿がうつしだされる

      • 大人と子どもを行き来しながら本を読む話

        「父親」になっていたから書けたんだろうな、と思う自作はいくつかある。『流星ワゴン』もその一つ、というよりこれは、「父親」になっていなければ書けなかった。そして、「父親」でありながら「息子」でもある、そんな時期にこそ書いておきたかった。(引用 流星ワゴン 重松清著 講談社文庫) 読み返すと、物語の印象が変わっている本がある。仕事に、人生に疲れて死のうと思っていた38歳の僕。「流星ワゴン」はそんな38歳の僕の物語だと思っていた。 「子どもの知らんことは、ようけあるんじゃ、親に

        • ぼぉ~っとするほど冴えてくる話

          誰の言葉か忘れましたが、「空白にこそ創造性が宿る」というのは本当だと思います。仕事で追い込まれている中、起死回生のアイデアがふっと下りてくるのは、たいていぼぉ~っと運転している時(前は見てます)や洗面所でぼぉ~っと歯を磨いている時です。そんな時のアイデアをさっと捕まえるために、ぼぉ~っとするところにはメモとペンを置いてます。 普段は、仕事や家事など限られた時間の中で決まったことをこなすのが精いっぱい。物思いにふけるなんて贅沢な時間の使い方だと思うのですが、どうやらデキる人は

        パッとしないリーダーに憧れている話

          いつまでも、心を励ましてくれる絵本の話

          子どものころは、楽しいことも怖いことも、好きなことも嫌なこともごちゃまぜに存在してたように思います。大人の世界から準備されたものに順番に乗っかり、日々のできごとに真正面から体当たりをして幼少期を抜け出したというところでしょうか。 私の地元では、夏場に地域の子どもを集めた「肝試し」がありました。夕方、暗くなってからお寺に集まり、田舎の長老(のような方)から怖い話を聞いた後、数名に分かれてお寺の周りを歩きます。お化け役は大人たちだと知りながら、一方では不思議な気持ちでいたように

          いつまでも、心を励ましてくれる絵本の話

          定時で帰るための心の準備を進める話

          働き方改革が叫ばれる中、サッと机を片付けて定時で帰る人もいれば、定時から本格的に仕事をはじめる人もいる。そんな変わらない日常に疑問を持つ人が私を含め少なからずいるように思います。 仕事と私生活のバランスを保てるよう、時間あたりの成果や効率を求めるには、今まで曖昧だったことを明らかにする必要があります。例えば、仕事に関係ない話や、おやつ交換、コーヒータイムなどの時間をどうするか。 では、さっさと仕事を終わらせて一体何をするのか?目的もなく仕事を早く終えるくらいなら、多少遅く

          定時で帰るための心の準備を進める話

          時間ができた時のために、やることリストを作る提案

          人待ちや会議待ちなど、ほんのわずかな空き時間であれば、スマホでメールやニュースをチェックしたり、やることはだいたい決まっていますが、もし休日の予定がキャンセルになり急に時間ができたらどうしますか? 私は、時間ができたらやりたいことをリスト化しています。以前観た映画「最高の人生の見つけ方」の主人公たちが死ぬまでにはやっておきたいことを書き上げた「棺桶リスト」がヒントです。 私のリストは、あまり実行されることなく時々更新(主に追加)されます。年々増えていく私のリストも最近では

          時間ができた時のために、やることリストを作る提案

          道を聞かれる準備をしておく話

          私は人に道を聞かれることがしばしばあります。話しかけやすそうな風貌なのか、地元の人に見えるのか原因はわかりませんが、今では一つの特技だと思っています。 道を伝えるだけでなく、どこらから来たのか、他にどこに行くのかなどを聞いて、私が知っている場所なら若干の説明を加える、そんなやり取りをすることがあります。二言、三言のやり取りが何かほっとする、温かいものを運んでくれる気がします。 私の知り合いに、道を聞かれる準備をしている方がいます。自宅周りで道を聞かれることが多いそうで、常

          道を聞かれる準備をしておく話

          ゆっくり走れば速くなる話

          働きはじめてすぐの頃、仕事が終わってから毎日決まったコースを走るのが楽しみでした。田園風景の中、カエルの鳴き声を聞きながら5キロ程の距離を1時間かけてゆっくり走ります。歩く速度とそう変わらない速さです。 「正しいフォームを意識して、牛のよだれのようにゆっくりゆっくり走れば、肺活量があがり、走りの質があがる」ランニングの指南書に書かれていた例えが分かりやすく、気に入りました。本に書いてある通り、体と心の対話を、また走ることそのものを楽しんでいました。 ちょうどその頃、ジョギ

          ゆっくり走れば速くなる話

          こうすれば、ああなる話

          夜更かしをすれば、次の日は眠くて仕事にならない。付き合いと言いつつお酒を飲みすぎれば、電車を乗り過ごす。いつでもできるからと仕事を後回しにすると、いつになっても手がつけられなくなる。今回だけは特別だと思っても、そんなことはない。ちょっと考えたら分かることですが、こうすれば、当然ああなるのが私たちの日常です。 ああなってから慌てなくてもいいようにするには、「問題が起こらないようにする」という発想が必要です。『睡眠』を例に挙げると、寝付きが悪くならないように帰りの電車では寝ない

          こうすれば、ああなる話

          ロスジェネ世代でよかったという話

          同窓会に行く機会を逃している私は、同い年の級友達が42歳(1978年生)の今、どのように過ごしているのかをよく知らないままでいます。学生時代にポケベル、ガラケーを駆使してきたものの、新しいコミュニティ作りには乗り遅れてしまったようです。 ロスジェネ世代(1971年〜82年頃生)と呼ばれる私達の世代は就職氷河期に直面し、ずいぶんと割りを食った印象を持たれています。以下はその特徴を表した引用です。 彼ら、彼女らは日本がもっとも豊かな時代に生まれたと言ってもいいだろう。だが、高

          ロスジェネ世代でよかったという話

          もう若くないサムライの話

          小学校のころ、国語の教科書に載っていた三島由紀夫氏の顔写真と、小学生の私がとても似ていた。そのことに気づいたクラスメイトから、面白がってからかわれていたが、単元が終わるころには話題にものぼらなくなった。 そんなことも忘れかけていた大学生の時、ある先輩からこの本を読んでおくようにと、三島氏の著書「若きサムライのために 1996年 文春文庫」を渡された。先輩から大切な何かを託されたような気がして急いでページをめくったのを今でも覚えている。 1970年に自衛隊市谷駐屯地で割腹自

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          元気は出るものなのか、出すものなのか、という話

          年とともに疲れやすくなり、疲れが抜けにくくなった私は、結構本気で元気になる方法を探しています。プロテインを買ってタンパク質を摂ったり、7時間睡眠を心掛け、就寝時間を一定にしたり、良質な睡眠のためにお風呂は就寝の2時間前に入ったり、朝の散歩をはじめてみたり、マッサージ機に頼ったりと・・・。 「元気がなくなる」という状態は脳や身体にストレスがかかっている状態なので、それを取り除く必要がありますが、難しい話は抜きにして「やる気スイッチ」みたいなものがあるとしたらどうでしょう。

          元気は出るものなのか、出すものなのか、という話

          年のとり方がわからない話

          秋も深まる季節、人の一生も四季のごとく移り変わっていく・・・はずですが、いつまでも若くいたい、親離れ・子離れができない、不惑になっても自分探し、成熟拒否、終わりなき思春期といったアンチエイジングに関する話題をよく耳にします。 身体的な加齢と社会的な加齢を混ぜて考えるのは難しいですが、成熟とはどのような状態を指すのでしょう。曽野綾子さんの著書「人間にとって成熟とは何か(幻冬舎新書 2013年発行)」では、こう述べられています。 成熟ということは、傷のない人格になることでもな

          年のとり方がわからない話

          「へぇ」の力でわりとうまくいく話

          一日の終わりに、コーヒーを飲みながら、好きな本を読んでゆっくりすごす。そんな毎日を目指しているのですが、なかなか思うようにはいきませんね。 健康やお金、人間関係や時間の使い方など私たちの悩みは尽きません。これは自論ですが、40歳代に突入してから、色々(ほんと色々です)と無理が効かず、経験と勘で切り抜ける場面が増えている気がします。 そんな中、孔子先生曰く「40にして迷わず」を地で行く一節を見つけました。 「あれもしたい、これもやりたい」という願望をモチベーションに生きる

          「へぇ」の力でわりとうまくいく話

          今の段階でこれかな、と思っている「幸福」の話

          休日を迎える前にはいつも、何をしようか、どこへ行こうか、何を食べようか、そんなことを考えるのを楽しみにしています。元気に毎日を送り、休日に家族や友人と一緒にわいわい過ごすことが「幸福」だと感じているからだと思います。 「幸福」という言葉を使うと、大げさだと思われるかもしれませんね。「幸福」について考えること自体、難しかったのではないかと思われる、戦時中に獄中死された哲学者の三木清さんは著書「人生論ノート」にこう書かれています。 それは、「幸福」について考えること自体が不幸

          今の段階でこれかな、と思っている「幸福」の話