衣料廃棄問題の本質についての考察


食料廃棄も衣料廃棄も、ネットで軽めに調べると問題とされていることは、①地球環境面②経済面の2点。①は焼却処分時の温室効果ガスの排出 ②は企業の利益圧迫などが挙げられているが、この点は問題とは思えない。


①は廃棄するときに焼却以外の処分方法を見つければ解決するのか?
原油には燃料としての役割と化学品の原料としての役割がある。
化学繊維の服は、燃やされなかった原油で作られている。それを燃やすことは温室効果ガスの削減にはならないが、プラスにもなってない気がする。どちらかというと、原油を有効利用したとも考えられる。
根本的な解決は原油を生産しないこと。生産したのなら燃料として使う前に、化学品としての役割を与え、その役割が終わった時に「お疲れちゃん!」と言って焼却しその熱を利用するか、地球に戻すかした方が良い。掘り出した以上に戻ることはない。

天然繊維の服はどうかというと、燃やさずに地球に戻したら温室効果ガスは出ない。天然繊維を超高速に分解する菌や微生物を探すことが重要。




②はよく分からないが、余ったものを廃棄せずに、足りなくて困っている人たちに適正に分配出来れば良い。余っている中での再配分は、さらに余剰を生むことにしかならない。

食べ物がなくて困っている人には、味付けの良し悪しは問題ではない。しかし、食べ物は腐敗という問題がある。

服がなくて困っている人には、生地傷不良やや色違い不良、サイズ長い短い不良(ただし頭入り以外)は不良にならない。企画が外れたものでも問題ない。

誰も袖を通さないまま廃棄される服は生まれて来た意味がないのか、というとそうではなくて、それに携わった人たちに多少の経済的恩恵を与えている。立派な使命だと思う。

もう1歩突っ込んだ話でいうと、大量廃棄しても企業として利益が出ているのであれば、消費者がその廃棄ロスのコストを負担していることになる。なので、消費者心理でいうと、廃棄されるものが横流しされて、また自分たちの市場に出てくることよりも、自分たちの以外の市場に出たり、困っている人の元に届けられる方が納得できるのではないか?

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