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麻雀ってまだまだ考えることあるよね、という話

最近、以前の対局を見返す機会があり、ちょっと面白い場面があったのでnoteを書こうと思いました。

第19期雀王決定戦1日目、1回戦南2局1本場でした。

親の吉田が序盤に金から発をポン、堀が吉田から1mをチー、金が中を矢島からポンしています。

そして金は344mから5mチーして、打4mのテンパイをしていました。

99m45p678s チー534m ポン中中中 ドラ9m

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全員の共通認識として、金は36pか58s待ちのテンパイっぽいと見えてるはず。ドラドラかもしれませんよね。ドラドラなんですが。

実際吉田は5sを掴んで、4mのトイツ落としをして回っています。

で、このシーン。

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矢島も8sを打たないように終盤仕掛けていて、ドラの9mタンキのケイテンでした。

ここに8sを掴んだわけです。

で、みなさんどうしますか?

だいたいの人が「ドラ9m雀頭かもしれない36pか58s待ち」と思える相手に対し、このケイテン。

まあ結局矢島も諦めてノーテンにしたんですが。

堀くんにこのシーンを聞いたら、

「ドラ9mは通せるよね。シャンポンの相方がないから」

と言うのです。

相方。おーおーおー。確かに。

河を見ると、金は4p先打ちの、5mを344mからチーして打4mのテンパイです。

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9mのシャンポンなら、その片割れがないといけませんが、その候補が見つからないのです。

まあ親の吉田が回っているので、ここがドラ9mを掴んで雀頭の4mを落として、都合よく9mタンキで張り返してた場合にそこに当たることはありますが。

しかしなんとなくで「このスジとドラは打てないよねー」なんて思って、細かい牌理を精査せずにドラでオリていた自分を反省する、いい機会になりました。

確かに全然違う場面、仕掛けやリーチの待ちを考えるときなどに「シャンポンに受けるならいい片割れがあるはずだ」とか、相方候補を考えることはあるはずなのに、こういうときの相方が「ない」ことを考えるのを怠っていましたね。

考えてみれば、リャンメンの通ってないスジは見ているのに、ドラだからという理由で切れないのはおかしな話ですよね。読みが矛盾しています。じゃあリャンメンじゃないじゃん。

この話を堀くんから聞いて、私も矢島も、

「やっぱ堀くんはすげーわ」

と思ったのです。ナチュラルにこういうことを常にわかってやっているのです。

なんか自分の中でまだまだ麻雀で気づけることってあるんだなと嬉しくなっちゃったんですよね。

「シャンポンの相方がない」か。いい言葉だなと思いました。


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