須田良規

日本プロ麻雀協会Aリーグ /第5期雀王 /東京大学工学部卒 /雑誌「近代麻雀」でコラム…

須田良規

日本プロ麻雀協会Aリーグ /第5期雀王 /東京大学工学部卒 /雑誌「近代麻雀」でコラム「東大を出たけれど」を連載していました /漫画の原作は「東大を出たけれど」「病葉流れて」など /闘牌原作は「リスキーエッジ」など /現在業界専門誌「麻雀界」にてコラム「燕雀の志」を連載中です

マガジン

  • ボーダーライン(日本プロ麻雀協会会報コラム)

    YouTube日本プロ麻雀協会チャンネルのゴールドメンバーのみが読める協会会報に連載しているコラム「ボーダーライン」のバックナンバーです。 私を含めたそれなりの経験がある十把一絡げの選手と、一流と呼ばれる一角の打ち手たちとを分かつボーダーラインというものはどこにあるのか、 それを探っていくコラムになります。

  • 記事いろいろ

    とりあえず書いたことをここに置きます

  • 麻雀界連載コラム「燕雀の志」全26話

    麻雀業界専門誌「麻雀界」にて連載中コラム 「燕雀の志」バックナンバーです。 「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」という言葉がありますが、 小さな鳥は大きな鳥の考えることは分からないという意味ですね。 鴻鵠は大きな鳥。燕雀は小さな鳥です。 自分を燕雀になぞらえて、中堅麻雀プロの競技麻雀生活を書いています。

  • 近代麻雀掲載「東大を出たけれど」有料版

    近代麻雀で連載していたコラム「東大を出たけれど」です。 漫画化と実写化もされました。 東大を出て麻雀店従業員になった著者の、 当時の麻雀店での出来事、出会った牌姿などについて書いています。 こちらの有料版は、 第9話から最終108話まで、全100話あります。

  • 近代麻雀掲載「東大を出たけれど」無料版

    近代麻雀で連載していたコラム「東大を出たけれど」です。 漫画化と実写化もされました。 東大を出て麻雀店従業員になった著者の、 当時の麻雀店での出来事、出会った牌姿などについて書いています。

最近の記事

若武者浅井堂岐の老練なる麻雀

(会報コラム「ボーダーライン」第4号/2022.9) 第21期A1リーグ第4節の浅井堂岐(たかき)の麻雀を見ていて、私はある印象を抱いていた。 浅井がこのカン4s三色でリーチ。 捨て牌には7s3s1sが飛んでいて、これでカン4sを警戒する打ち手はなかなかいないのではないだろうか。 リーチ宣言牌が1sなどの待ちに絡む牌ならともかく、先切りの中スジはちょっと止めようがない。 実際これを受けた橘哲也の手がこうなって── 吸い込まれるように浅井に放銃となった。 浅井が1

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    • ロンの声を恥じた瞬間

      (会報コラム「ボーダーライン」第3号/2022.8) そういえば20年のリーグ戦経験で、役満を打った記憶はおそらく2回ある。 一つはリーグ戦第1節早々、南3局で6巡目に仲林圭に打った親国士。 箱下3万点になったが、初節なのでこのときは成績を立て直すのに猶予があった。 もう一つは、ここで負ければAリーグ陥落という剣ヶ峰の最終節。 金太賢が7巡目にリーチ、場に2枚切れの白を私が一発で打ち上げて、これも国士だった。 私はその日初めての降級を喫し、A復帰に3年を要した。 金の

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      • 堀慎吾の成した押せる手牌。鈴木たろうの系譜

        (会報コラム「ボーダーライン」第2号/2022.7) 日本プロ麻雀協会に入って21年目になる。 長く在籍して何か自分が劇的に成長したというわけではないが、 時代によって変化する麻雀のトレンドというものを、肌で感じることは多いと思う。 周囲の打ち方の変遷に対応したり、自身の麻雀も変化させたりすることができなければ、 この世界で生き抜くことは難しいのではないだろうか。 かなり昔は手役・打点重視で進行が遅かったのが、15年くらい前に先手・リーチを狙う戦法が流行し始めた。 愚

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        • 第23期雀王戦A1リーグを楽しんでってください(選手紹介。ほぼ無料)

          4月1日(月)より第23期の雀王戦A1リーグが始まります。 開幕戦は浅井くん、堀くん、槐くん、あとじじいの僕です。 A1では最年長。48歳ですね。華やかな開幕戦にすみません。 A1自体は17回目の戦いになります。これも最長かな。まあ長くいるからなんだけど。 みなさんにリーグ戦を楽しんでもらえるように、選手16名の紹介をしたいと思います。最年長の特権で独断と偏見です。 今期から4人打ちの休憩なし4半荘。だいたい配信します。 決定戦は4位まで残って、雀王仲林圭と5人打ち。 降級

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          最強戦の舞台で、仲林圭の選んだ世界線

          (会報コラム「ボーダーライン」第1号/2022.6) 私が思う選手の魅力の一つに、「自分の思いも寄らない思考を持っている」ことがある。 麻雀の基本能力は様々な要素があるが、ある程度の経験があればそれぞれの選手の選択にそこまでの違いは現れない。 打牌の理屈が共通認識として確立されているからである。 それでは、そのある意味画一化された戦術を体得した選手たちと、 その一歩先を行く選手との境界線はどこにあるのだろうか? 仲林圭という選手は、オーソドックスで非常に堅実な打ち手で

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          最強戦の舞台で、仲林圭の選んだ世界線

          カンタン!麻雀点数計算の覚え方!その4

          あとはロンですねえ。ロンのおさらいと補完です。 まずはメンゼン。リーのみロン!1300です。 ドラ1は2600、ドラドラは5200ね。 12符あったら1600、3200、6400。 親だとリーのみ2000! ドラ1は3900、ドラドラは7700。 12符あったら2400、4800、9600です。 思い出しましたか。 では鳴いてるやつ! 鳴いて中のみロン!1000です。せんてん。 ドラ1は2000、ドラドラは3900。 親だと鳴いて中のみ1500! ドラ1は2900、

          カンタン!麻雀点数計算の覚え方!その4

          カンタン!麻雀点数計算の覚え方!その3

          その3です! とりあえずおさらいー。 ピンフとチートイツは暗記なんで自信ない人はその1に戻ってね。 ピンヅモはよんなな。で、ななとーさん、いちさんにーろくね。 リーチ・ツモ・ピンフは700/1300。メンピンツモってやつです。 ツモ・チートイツは800/1600。 リーチ・ツモ・チートイツはいちろくざんにー。1600/3200! おけ? で、リーヅモはゴットー!500/1000ね。 もう合言葉にしちゃってください。 12符あったらその上よ。ななとーさん。700/1300だ

          カンタン!麻雀点数計算の覚え方!その3

          カンタン!麻雀点数計算の覚え方!その2

          今度はロンアガリです。 ツモアガリは点数の列が鳴いても鳴かなくてもおんなじでしたが、 ロンは違います。 メンゼンロンの方がちょっと高いです。 これは1300です。 ドラ1なら2600、ドラドラなら5200です。 まあまあ聞いたことありますかね。 リーチのみのロンアガリとかもこんな点数申告になりますね。 まあ覚えやすいでしょう。ぴったり倍々ですし。 親の場合は子のだいたい1.5倍と思って下さい。 中のみは2000。ドラ1なら3900、ドラドラなら7700です。 お、どっか

          カンタン!麻雀点数計算の覚え方!その2

          カンタン!麻雀点数計算の覚え方!その1

          日本プロ麻雀協会の須田良規といいます。 まあ前書きなんで読み飛ばして下さっていいんですけれども、 何でこういうnoteを書くつもりになったかと言いますと、 まだ麻雀の点数計算を覚えやすい本とかサイトってあまりないと思うんですよね。 今僕がざっと色々読んでみても、なんとなくとっつきにくいというか、ハードルが高いというか、覚えにくいなあと感じることが多いです。 というわけで、僕が知っている点数計算のやり方をここで示すことで、 昨今Mリーグなどで麻雀に興味を持った方などが、もっと麻

          カンタン!麻雀点数計算の覚え方!その1

          戦争の話。

          終戦記念日も近いので、ちょっと戦争のことについて書こうと思います。 と言っても、何も難しいことはありません。 僕も世界の戦争や紛争に詳しいわけではありません。 明治生まれのおじいちゃんが、戦争を経験していました。 僕が原作をやった漫画にも出てきた、最初に僕に麻雀を教えてくれたおじいちゃんですね。 しかし、おじいちゃんは戦争のことを一切僕には話しませんでした。 余談ですが、僕は昭和50年8月6日の広島生まれなんですよね。 ヒロシマ原爆記念日です。 育ったのは父の実家

          戦争の話。

          麻雀ってまだまだ考えることあるよね、という話

          最近、以前の対局を見返す機会があり、ちょっと面白い場面があったのでnoteを書こうと思いました。 第19期雀王決定戦1日目、1回戦南2局1本場でした。 親の吉田が序盤に金から発をポン、堀が吉田から1mをチー、金が中を矢島からポンしています。 そして金は344mから5mチーして、打4mのテンパイをしていました。 99m45p678s チー534m ポン中中中 ドラ9m 全員の共通認識として、金は36pか58s待ちのテンパイっぽいと見えてるはず。ドラドラかもしれませんよ

          麻雀ってまだまだ考えることあるよね、という話

          雀荘思い出話3。

          ちょっと昔の雀荘シリーズです。 例によってセンシティブな内容を含みます。 これはフィクションです。ええ。 さて、10年くらい前、都内のある駅の前に、〇ートルという雀荘があったんですよ。 なんか窓にカブトムシの絵が書いてあって、とっても和やかでポップな外観なんですね。 で、レートは1-1-2東風戦と、入口に表記があります。 まあたいしたことはないですよね。ちょろっと遊ぶにはお手頃なんじゃないでしょうか。 雰囲気も良さそうですし、ぜひ行ってみたいと思ってたんですよ。 で

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          雀荘思い出話3。

          麻雀漫画の原作その1。

          (無料部分も結構あるので読んで下さいね。作品の原作自体は2話出しておくので、面白そうor原作ってどう書いてるの?って興味ある人はどうぞ200円ばかり投げて下さい。ありがとうございます!) みなさんは、麻雀漫画の原作って興味ありますか? 私はご縁があって近代麻雀などでいくつか書かせていただいたんですけれども、そもそも原作ってどんな感じで書いているのか、自分ももしかしたら書けるんじゃないか、と思っている方もいるかもしれないので、自分の書いた漫画の原作を公開したいと思います。

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          麻雀漫画の原作その1。

          うちのヨメが少し変わっているので聞いて欲しい(麻雀プロのとある夫婦のお話)

          (※iPhoneだとツイッターの読み込み制限があって、何度もはすぐ読めないかも?そのときはとりあえずパソコンで見てくださいね。一応問い合わせ中です) さてツイッターでちょくちょくヨメの話を書いてて好評だったのですが、なんか書籍化とか無理めなので、いっそnoteでまとめてみました。 モーメントでまとめてたこともあるので、ご覧になって下さった方も多いと思いますが・・・ さらにヨメツイも増えましたし、こっちが読みやすくなってると思います。 ツイートを整理したもので申し訳ない

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          雀荘思い出話2。

          最近漫画の仕事もコラムの仕事もさぼっているので (家も忙しいからね) 何か昔の雀荘の話を書こうと思います。一応100円の読み賃をください。 センシティブな内容も含みますからね。なーんて。 まあフィクションです。きっと。 さて、私は大学卒業後に、一瞬就職していたことがあります。 千葉の〇〇という駅にその勤務地はありまして、通勤に2時間近くかかるため、家との往復だけで大変時間を浪費していました。 元々麻雀大好きな雀荘メンバーですから、全く麻雀が打てない日々に嫌気がさ

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          雀荘思い出話2。

          たろうさん。

          ずっと昔、当時竹書房で私の担当編集だった金ポン(今や編集長)が 「須田さん、今度セットしましょうよ」 と誘ってきた。 もちろんいいよ、と答えて当日金ポンが連れてきたのが、 福地誠さんと、当時私たち競技麻雀プロが憧れの存在だった、鈴木たろう選手だった。 セットは私がぼこぼこに負けて、(金ポン、こんな強い人たち呼ぶなよ・・・)と内心思っていたのだが、 麻雀の内容はそれなりだったのか、たろうさんに名前を覚えてもらえたようだった。 それからたろうさんは日本プロ麻雀協会に入り、す

          たろうさん。