元着物屋が語る着物話②着付け教室

私が着付けを習い始めた20年前は、着物は着付け教室で習うのが当たり前だったのですが、今はいろんな本やDVDが出ているので独学の方も増えたんじゃないかと思います。

それから、着物屋さんで販売促進のためにお安く教室を開いていることが多いと思います。私の前職のところでも、帯結び教室をお店で開いています。

まあ私は働いていたので職場に先生をやっている人がいたから教えてもらえたのですが、就職する前に某着付け教室で教わったので・・・。


着付け教室で習うと、ビシッとした着付けを教わります!だいたい合ってりゃいいじゃんとかいうのは許されませんw

帯のここを織り上げるためにはこの手つきで抑えないとダメ!!(それが一番あとあと効率がいいからなどとちゃんと理由はありますが)とか、ここでこうタックをとる!!と、後ろから先生の手が出てきて私の手を掴みます。恐怖w 特に私はマークされてたのか、助手の先生が斜め後ろに控えていました。

当時は心底嫌だったのですが、今でもわりと綺麗に着られるのはその時の特訓のおかげだったと思います。だから、教室に行く価値はありますよ。


元々私は普段の着物をナチュラルに着る姿に憧れていて、不自然にきれいすぎる着付けを美しいと思わないのですが、そこの先生はま~、ビッチビチで着崩れなしのすばらしい着付けの方ばっかりだったので、方向性は違ったけどね。でも、ひとつだけ訊いておけばよかったな~と思ったことが。

着物って、動いているうちに胸元から布が上がってきちゃって脇のところがたるむので、それが老けて見えるのですが、その先生はいつでもビシ~ッとしていたのです。まあそれが不自然に感じたから訊かなかったんだけど、訊いておけばよかったな~。知識として。

もちろんその後、職場の先輩に訊いたけどさ。違う答えがあったかもしれないな~なんて、今でも思うのです。

着崩すにしても、一度きちんと着ることができてから崩すのがいいよね。

守破離ってやつですね。基本は知っておいて損はないと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?