ワーキングゾンビ

おはようございます。
はたらくお母さんです。

あなたは今、仕事を楽しんでいますか?

仕事で行き詰まる時、自分に行き詰まる時、思い出すのは犬上すくねさんという漫画家が描いた短編集で読んだ「ワーキングゾンビ」というお話です。

犬上すくねさんは、かわいらしいほのぼのした絵柄とは違って割と生々しいストーリーが特徴の漫画を描かれます。「恋愛ディストーション」など有名で、以前ハマって読んでいたことがあります。

その短編集の作品ですが、「ワーキングゾンビ」
タイトルの通り、仕事で行き詰まる主人公がゾンビのように重苦しい日々を過ごす中、ほんの少し心を救われるような出会いや出来事で、また少しずつまたゾンビから抜け出す、という内容だったかと思います。

その中で印象的なのは、どんな職業、どんな役職、どんな人でも、働く人は例に漏れずワーキングゾンビになる時がある、という言葉です。
それは雇われていようがいまいが関係なく、主婦なども同じかと思います。
言ってみれば人として生きている以上、必ず人はゾンビになる時がある、と思います。

心が死んでしまう時です。でも体は元気だから「ワーキングゾンビ」
外からは元気に見えても、心は死んでいます。

もう1冊、マーケティングの森岡毅さんの「苦しかったときの話をしようか」の中でも、自分が初のブランドマネージャーに昇進したものの、とても上手くいくとは思えない(でも政治的に絶対ローンチさせないといけない)ブランドの担当になり、周囲に嘘をついていると罪悪感に苛まれながら仕事を進めるうちに、心がすっかり疲れてしまった話を読みました。
しかもそのブランドはおそらく上手くいかないので、全て終わった時自分の成果は酷評され、キャリアはガタガタになる可能性もある。

普通なら投げ出してしまいそうな状況ですが、部下や関係者のために、自分の気持ちを押し殺して仕事を進めるのは、苦しくて仕方なかったと本の中で言われています。

またまた思い出されるのは、「私の幸福論」福田恆存です。
読み返していないので、この本じゃないかもしれませんが💦記憶が確かであれば、ここでは仕事なんてものは自分のコントロールできる範囲が限られている。本当に自分の能力を発揮でき、心から幸せを感じることができるのは、家庭なのだ。と言っています。

仕事は尊いし、生きていくために向き合わなければならない、なんとも言えないもの。
これまでなんと多くの人がこの仕事というものの前で悩み、立ちすくみ、苦しんだことか。

この仕事がいつまでも美しくキラキラして、幸福を与えてくれるものかというとそうではない。時にはゾンビになりながら向き合わなければならないもの。巷の本では、自分に正直に、嫌なことはやらない、自分を信じる、など色々ありますが、そうはいかない現実もある。

私は仕事がら経営者や経営幹部の方とお会いすることも多いのですが、一見上手くいっているあの人もこの人もゾンビになったことがあるはず。もしかしたら、ゾンビ真っ最中かもしれません。そんなことを、ふとした表情に感じる時もあります。

取り留めのない文章になってしまいました。

👋😐

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?