チャットノベルはもうかるのか? 2 売りに出されたチャットノベル

さて、チャットノベルが儲かるか否かであるが、面白い情報がある。
この情報はあくまで2019年7月12日14時現在に確認したものということを念頭に入れてほしい。
事業売買サイトのTRANBIになんと既存のチャット小説アプリサービスを売却したいという情報が出ている。
希望売却価格がなんと500万円〜750万円である。

https://www.tranbi.com/buy/detail/?id=2796
売上高のところと総資産のところに2億5,000万円〜5億円とあり、有利子負債なしと書かれているのに750万円で売りたいと言うのはどう考えてもおかしい。
というか、これだけの売上があれば売掛金ベースで750万と言わず追加の資金調達をして事業強化できるはずである。

サイトへの案件情報登録がGW明けの今年5月7日。peepを運営するtaskeyが2.7億円の追加資金調達表明したのが5月10日。あと数日待てばチャットノベルへの風向きが変わって方針変更できたようにも思えるが、案件情報を取り下げないということは方針変更しないと考えていい。

全社的見直しと書いてあるのはこの会社がチャット小説以外も事業展開している企業なのだろう。
実際に今でも売却に応じてくれるのかは分からないが。

特徴のところに

他アプリとの差別ポイントとして、チャット上にて音声や動画再生が可能で、選択肢によって文章、音声、動画など様々なコンテンツの出し分けが可能です。
また、動画再生が可能なことから、動画広告の差し込みなども可能かと思います。

とあるので前回算出したテキストと静止画のみのチャットノベル制作コストよりも多額の費用をかけて制作しているのは明確だ。

ネイティブアプリで課金(都度と月額)によるビジネスモデルで運営しているとのこと。
次回詳しく述べるが、チャットノベルのビジネスモデルで読者からの課金というのはメジャーなモデルでこれで行き詰まったのはコストに課金が見合わなかったのか、儲かっていても利益率が極端に低かったのか。

なおこのチャットノベル事業、読者投稿でなく運営が小説をアップロード、女性向け、かつ声優を使用などちょっと調べると察しが付きそうなサービスであるがここではあえて深追いは避ける。


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