yoshimo(HIU書評ブロガー)

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HIU書評ブロガー/投稿数100以上/献本承ります https://bookrev.horiemon.com/archive/ https://twitter.com/yoshimo02627244?s=09

最近の記事

コミカル聖書

今の僕にとって良書と思ったので書きます。 この本に出てくる言葉で私にとってキーワードがいくつかありました。 ・自分の人生がどうすればいいのか分からない。 ・努力に疲れた ・もうこれ以上頑張れない おそらくこの本のペルソナは上記の悩みをもつ人のために書かれたんだと思います。 聖書には「自分の努力で何かを達成するな」と数多く記されているようです。 「成し遂げるのは君ではなく、神だよ」と。 船を漕ぐことを例として考えます。 あなたは確かに船を漕いでいます。 船が進むためにはあな

    • 「え?そんなところから教えるのですか?」「いえ、もっと手前から教えましょう。」

      「教え方」の教科書』著:古川祐倫(すばる舎、2012/7/14) 7月になりましたが4月に入社した新人さんはいかが過ごされていますか、 皆さんも多くの「新人エピソード」を持っていると思います。 また、この時期には新人教育も一旦落ち着き、残っている人、辞めてしまった人など、来年の新人教育のために、多くのことを振り返るのにも良いのかもしれません。 そこで、今回、紹介する本は『「教え方」の教科書』という本になります。 新人教育の目標が「自分で考え、行動できる人間」であること

      • 仕事で悩んだときに

        『スターバックスCEOだった私が社員に贈り続けた31の言葉』著:岩田松雄(KADOKAWA、2016/5/13) 拝啓 がんばっているあなたへ 毎日、仕事で忙しいでしょう。遅くまで大変ですね。そんなに熱心に取り組める仕事に出合えたなんてすごくラッキーなことです。   ただ、ふとしたときに「このままでいいのかな」と思うことはありませんか。 何のために、こんなに働いているのだろう。自分はいったいどこにいこうとしているのだろう、と。 本書の冒頭はこのような文章で始まります。各項

        • 『人生に必要な荷物いらない荷物』

          人生を時計で表し午前と午後で分けてみる。そうすると午前中に必要だったものが、午後の夕刻には取るに足らないものとなっているかも知れない。読者が午前中を何に例えるかは分からない。以前いた職場のルール、子供のころ覚えた常識、学生の時に身に着けた自己防衛スキル、尊敬する人から学んだ哲学、親の価値観かもしれない。 良くも悪くもそれらを捨てずに生きて今があるが、次に進むときに重荷になってしまっているかもしれない。 必要なものかどうか分からないけど、不安だからとりあえずいれておくという

          自分の心に正直になるまでの物語

          『セカンドID』 著者は元俳優の小橋賢児氏。現在は「ULTRA JAPAN」、「STAR ISLAND」などのイベントプロデューサ―しています。ホリエモンチャンネルにも数回出演しています。  本作のテーマは“「本当の自分」に出会う、これからの時代の生き方”であり、著者の俳優時代、休業、世界中をめぐる旅人、失職、肝機能障害によって瀕死状態に陥る体験を通して新しい自分を発見していく過程が書かれています。  本書のキーワードは「本当の自分に出会う」でありますが、逆説的にいうと

          自分の心に正直になるまでの物語

          競争から降りなければ何も始めることができない。

          『嫌われる勇気』 様々な成功法則の本を読んできた。読んだことがある人なら共通項があることに気づくと思うがその根底は「利他」ではないだろうか。どれだけ相手のニーズをつかみそれを満たせるのか。どれだけ相手を喜ばせるか。どれだけgive(与える)できるか。 問題はなぜそのような行動ができないのか?ということである。本を読んでもそういう人になれないことは多くの書物を読んでも少しもまともになれない私が保証する。 この問題を少し解決するのに役立つのが本書である。私たちは少なからず向

          競争から降りなければ何も始めることができない。

          ずっと心に引っかかっている。

          『人生で大切なたったひとつのこと』著:ジョージ・ソーンダース訳外山滋比古、佐藤由紀(海竜社、2016/1/25) 「80年後のある日、あなたが100歳、私が134歳になり、私たちがみなうんざりするほどやさしく、愛情たっぷりになったら、私に短い手紙を書いて、あなたの人生がどうだったかを教えてください。 とてもすばらしかったよ。とあなたが書いてくることを願っています。」 著者であるジョージ・ソーンダース氏が大学の卒業式で行ったスピーチの一部です。 読者の皆さんなら、これから

          ずっと心に引っかかっている。

          100年前の言葉『働く理由』

          著:戸田智弘(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2007/7/12) 『生きるために働く必要がなくなったとき、人は人生の目的を真剣に考えなければならない』 これはイギリスの経済学者ケインズが1930年に出した「100年後の予言」です。 現在、BIの導入も検討され、この予言通りに時代が進んでると考えられます。「経済的に豊かになること=幸福」という価値観を共有できなくなってきています。 『金は食っていけさえできればいい程度にとり、喜びを自分の中に求めるようにすべきだ』 これは

          100年前の言葉『働く理由』

          私たちは錯覚している

          『仕事の技法』著:田坂広志(講談社、2016/1/20) なぜ、「プロフェッショナルの書いた本」が溢れているのにも関わらず、「プロフェッショナルになる人間」は少ないのか? この疑問を解くために「知識」と「智恵」の違いを理解しなければなりません。 「知識」とは言葉で表せるものであり、書物で学ぶことができるものであり、それに対して、「智恵」とは、言葉では表せないものであり、経験を通じてでしか掴めないものになります。 そして、多くの読者が間違えてしまうことは何か。 それは「知

          私たちは錯覚している

          お前らに逆転などないわ……このゴミめら!

          『人生を逆転する名言集』著:福本伸行(竹書房、2009/10/5) ざわ・・・ざわ・・・ ざわ・・・ざわ・・・ 福本ワールドへようこそ。 ゴミめらの皆さんはこの現実世界をどうお過ごしでしょうか。(利〇川より) 世の中には沢山の名言集があります。 著名人、芸能人、プロ野球選手、オリンピックメダリスト、創業者などなど。 その中から私たちは自分に良さそうな名言を選び、元気づけられ働きますが、1日の終わりにはその名言を忘れます。 自分の何とも言えない気持ちを代弁してくれる、うま

          お前らに逆転などないわ……このゴミめら!

          神などいらぬっ…! クビ…!

          『人生を逆転する名言集2』著:福本伸行(竹書房、2010/6/4) 「神などいらぬっ…! クビ…!  お払い箱よ こっちから!  死ねっ…! 神など死ねっ!  上だっ…! おまえよりわしが…上!」 血液をかける狂気の「鷲巣麻雀」にて、「鷲巣巌」は悪魔じみた天才「アカギ」と勝負をして1100㏄の血液を失い、死が目前まで迫っている状況にいた。 そして配牌は最悪。死が目前に迫る中で、神、運、ツキ……すべてから見放されたような状況で豪快に言い放つ。 「わしに最初 神などついてい

          神などいらぬっ…! クビ…!

          私はこの病を宝だと思っている

          『不登校だった私が売れっ子Webライターになれた仕事術』  著者の山口恵理香氏は14歳の時にいじめが原因で適応障害と診断され引きこもり生活になります。大学卒業後も就職はしますが3ヶ月で退職してしまいます。本書は適応障害を抱えながらWebライターという職と出会いフリーランスとして生きていく著者の物語になります。  本書のチャプター1では適応障害を抱えた中学から就職までの人生が書かれていますが、現代の様に不登校への理解も浅かったため周りから理解されない辛い時代を過ごします。そ

          私はこの病を宝だと思っている

          長くて、でも、短くて。

          『生きているうちに。』著:ジョン・キム(サンマーク出版、2016/9/20) 『人生とは旅であり、旅とは人生である。』 これは元サッカー日本代表選手、「中田英寿」氏が引退を発表した際のブログのタイトルです。 旅。地図も無ければ、目的地も分かりません。 自分がどこに行くべきか、何をすべきかが分からず、なかなか決めることができません。 人はなぜか歩き出す前に正解を知りたがり、誰かが自分の目の前に置いていった「正解のようなもの」に飛びつく傾向があります。多くの人はこうやってほ

          長くて、でも、短くて。

          社長じゃなく、会社員の立場で

          『桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか』著:鳩山玲人(幻冬舎、2013/12/12) 著者はサンリオ常務取締役の鳩山玲人氏であり、“会社員として与えられた環境下で、いかに人々の期待を超え、求められる以上の結果を出し続けるか”というテーマで書かれています。 本書は、著者自身が”どのような考えで仕事に取組み、チャンスをものにしながら結果を出してきたのか“がまとめられたものです。 そして、リスクをとっていない企業家に対してコンプレックスを感じながらも

          社長じゃなく、会社員の立場で

          21世紀、非戦の書

          『頭に来てもアホと戦うな!』著田村耕太郎:(朝日新聞出版、2014/7/8) 東京で行われた勉強会が夕方に終わり、私は品川駅から名古屋駅までの帰りの新幹線に乗っていた。席はB席。幸い、隣のA席には優しい老婆が座り、Ⅽ席は空席のまま電車は品川駅を出発した。私はDVD『僕の彼女を紹介します』を見るためにPCを出し、そして休憩がてら読もうと読みかけの本も傍らに置いた。 映画『僕の彼女を紹介します』を集中して見ていると、急にⅭ席に「ズドン」とスーツ姿の中年の男が勢いよく座った。周

          得やすいものは失いやすい。良い本を紹介します。

          『30日で人生を変える「続ける」習慣』著:古川武士(日本実業出版社、2010/11/11) 沢山の本を読んで、得た知識も知恵も、時が経つにつれて忘れてしまう……… 世の中には沢山の本があふれています。 「少しでも世の中を良くしたい!」 「少しでも悩んでいる人の為になれば!」 そんな作者の願いが込められた作品は確かに私たちに届きますが、なかなか本を読んだだけでは身につかない……… 今まで、何冊くらいの“成功”に関する本が出版されてきたのでしょうか……… いつしか自己啓発本

          得やすいものは失いやすい。良い本を紹介します。