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モチベーション62〜にじむ面白さ〜

面白さは持久力があり、深さを持っている。
単純に全貌を見ることができないからこそ、見たくなる。
見て予想外の展開だと、いよいよ没頭するという構造になっている。
だから、思いつきだけでは人を引きつけるのは難しいのだろう。
修練を重ね、円熟に達して初めて同志が集う。
同じような訓練を経たものならば、嗅覚が働く。
極めんとする高い意識を持ったもの同士が集まれば、切磋琢磨して成長していくことができる。
そこには、面白さがなくてはならない。
あるいは、頭を悩ますような一筋縄ではいかない問題が待ち受けているはずだ。


面白さは情熱の裏返しとして出てくるものなのかもしれない。
自然体で活動できることこそ、その人の才能と呼ぶことができるのではないだろうか。
食事・睡眠以外でやっていることは何か?
時間が与えられれば、いくらでも集中できてしまうものがあるとするならば、それは情熱によって支えられている。
人から頼まれなくとも対象そのものに興味があり、深く知りたいのである。
そして、上には上がいることを知り、新しい世界が広がる。


「面白い」がその人の世界観を構成し、ある種の「すべて」になってしまう。
その世界観が壊されて、次の世界を見たときに面白いと感じるかどうか。
こうだと決めつけていた価値観が、大きく変わっていくことほど面白いものはない。
そして、不易流行の言葉のとおり、変えない価値というものも大事にしたい。
人は面白いもの、単純にいかないものが、好きな生き物である。

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