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想いを共有するための初体験

昨日、講演会でお話ししてきました。

主催は、コップルームさん。久留米で、子どもたち、そして親御さんの、不安や悩みに寄り添う安心安全な居場所の活動をされている団体です。

マヤ暦つながりで知り合った方々で、そのご縁もあって依頼をいただきました。

打合せを重ねながら行き着いたテーマは、「自分を大事に、周りの人を大切に」。僕が、カウンセリングやマヤ暦などいくつかの活動をする中で、中心に据えている言葉です。コップルームさんが目指している方向性とも合致して、それでいこうと決まりました。
振り返ると、講師の仕事もいつの間にか10年以上続けています。でも、このテーマを掲げた場でお話しさせてもらうのは、今回が初めて。個人的に感慨深い講演会です。

併せて、打合せの段階でポロリと伝えて採用された、もうひとつの初体験があります。それは、講演会の中で、弾き語りをすること。学生時代にはバンド活動で歌っていて、またいつか人前で歌いたいと思っていたのが、こんな形で叶うとは・・・。
「話を聞きに来たのに、歌手でもない講師が歌い出すなんて、ふざけてるんじゃない?」とか思われるかもしれない。そんなこと考えるくらいだから、僕にとってはひとつのチャレンジでもありました。

人前で歌いたいと思っていたから。
自分から伝えた申し出を受け入れたくれたから。
何かに挑戦する自分でいたいから。

理由はいくつか重なってたけれど、途中で断念せずに今回の講演会で歌わせてもらったのには、もうひとつ深い理由があります。ひとことで言うなら、ピンときた感覚があったんです。
コップルームさんの活動や、僕が今までやって来たことの中で感じていること、そこを繋ぐ様々なご縁、それらを集約したような歌詞だから、どうしても参加される方々と共有したい。中島みゆきさんの『糸』を。

校区の社会福祉協議会で活動させてもらうようになって、なかなか表には出てこない困っている方々の状況を知りました。制度の網目からこぼれ落ちてしまう人たちが現実にいて、そして、その人たちのためにできることをやっている人がいます。一人ではできることも限られているから、人と人が繋がって、協力しながら取り組まれています。一人では微力かもしれないし、いつ、誰が、どんな形で繋がれるかは分からないけど、想いが通じれば必ず繋がれるし、それが誰かの役に立つことになるかもしれない。
そんな現状が、『糸』の歌詞と重なったんです。

聞き苦しい歌声だったら、そもそもの歌のメッセージを受け取ってもらえないから、ずいぶん練習しました。緊張で頭が真っ白になっても、指が覚えていれば何とか弾けるはずだから、繰り返し繰り返し弾いて。講演会の演出のひとつで一曲だけではあるけど、久しぶりにこんなに打ち込んだのは心地よかったです。

結果は、歌ってよかったです。

普段は前向きな発言が少ない方が、素敵な表情で聞いてくださっていたと、主催者から教えてもらいました。地域で子どもたちのために奮闘してくださっている方は、しばしの息抜きのようにじっくり音楽を楽しんでおられたそうです。
歌いながら見回した時には、目にうっすらと涙を浮かべている方もお見かけしました。

講演会は要約筆記の方々のサポートがあり、スクリーンには歌詞も映し出されていました。言葉の意味を嚙みしめることができた、と話してくださる方もいらっしゃいました。

これで味をしめて、いつでも歌ってやるなんてことにはなりませんが、いい経験をさせてもらったのは事実です。講演会の趣旨に沿った効果的な演出になるのであれば、検討する余地がありますね。

またいつか、そんな機会があれば。

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