俺と師匠の情熱seitai life season2 全身関節編 16
今年に入ってから作った曲「空の奥行き」
この曲は整体の師匠である東京の先生のセミナーに毎月通って整体に明け暮れている時にふと、できた。
音楽から離れて整体師としての修行に専念すると決めた2018年。20年前に住んでいた東京と今の東京は全く違う街に思えた。
去年の東京は暖かかった冬の風と、ビルに囲まれて見上げる空はまるで切り取られたかのような空の奥行きを感じた。
なぜか窮屈だけど優しく幻想的、風が服を抜けて肌に入るリアルと見上げた空の美しさ。
そして思い出す、20年前のセピアカラーの色褪せた写真のような思い出と現在が交錯した風景。少しパラレルワールドに迷い込んだかの感覚。
40歳になったからわかることも沢山ある。痛みや悲しみ、優しさに触れた時の皮膚感覚。
大切なものを失くさず生きていくということ。
忙しくてポケットからこぼれ落ちた、俺にとっては生きる糧や理由となる大切な情熱を遠回りして拾い直してきた。そうやって逃げながらも間違っていないと確信しながら生きた。
俺には音楽しか無かった。だけど今は整体というたった一つ、この手の中で変えられるリアルがある。
「空の奥行き」
遠ざかる海 綺麗ね… 遠ざかる君 キレイだ 口角上げて 笑うね 君が好きだった 降下する飛行機雲 硬化する僕の手首 2人の間 繋ぎ止められない
酸化する空の下で 君を想う 酸素不足の様な この街並みに 遠ざかる声高くて 空の奥行き 距離がわかれば すぐに探しに行くのに
遠ざかる海 綺麗ね… 遠ざかる君 キレイだ 遠ざかる声 高くて 空の奥行き 距離がわかれば すぐに迎えに行くのに
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