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【追想と再出発】ハルジオン(+ヒメジョオンとの見分け方)

去年2020年の今頃、Twitterで「ハルジオン」がトレンド入りしていました。
「ハルジオンにいったい何が…??」
とビックリしたのですが、よく見たら、以下の曲が配信開始されたというニュースでした。

その頃は、まだ私にとっては、YOASOBIって誰?? という感じでした。
1年後、CMで、朝の情報番組で、毎日のようにこの方々の曲を耳にすることになるとは思っていませんでした(この曲もゲームのCMで使われていますね)。

「ハルジオン」の原作は、橋爪駿輝さんという方の『それでも、ハッピーエンド』という短編小説です。
この記事を書くために読んでみたのですが、小説の中に、ハルジオンは出てきません。桜や紫陽花といった花が出てくる、印象的なシーンはあるのですが……。
曲の歌詞にも、PVのアニメの中にも、ハルジオンは出てきません。

それなのに、なぜ、ハルジオンというタイトルがついているのでしょう…?? 

おそらく、ハルジオンの花言葉「追想の愛」が、小説や曲のテーマに通じるから……ということだと思われます。
愛する人と別れた主人公が、大切な思い出を胸に、忘れかけた夢を取り戻すため新たな一歩を踏み出すシーンには、桜や紫陽花ではなく、この素朴な野草が似合うのかな、という気がしました。

私はこの曲を最初に聞いた時、なぜか恋愛の曲ではなく、お仕事ソングのように聞こえました。よくよく聞けば全然違うのですが……。
原作を読んだら、あながち間違っていないようにも思えました。
追想というよりは、再出発の力強さが感じられて、曲は短調なのですが、希望を感じるいい曲だなぁと思います。
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【おまけ・ハルジオンとヒメジョオンの見分け方】

ハルジオンヒメジョオンととてもよく似ているのですが、見分け方もよく知られています。


見分け方1:花びら

こちらはハルジオン。トップの写真のようにピンクっぽいものと、真っ白なものがあります。花びらは、ゴチャゴチャと少し乱れた感じです。
花期は関東では4月頃からで、ヒメジョオンより早めです。

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こちらはヒメジョオン。ハルジオンより花びらが少し幅広く、整然としています。
ハルジオンより少し遅く咲き始めます。関東では5月頃からでしょうか。

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見分け方2:つぼみ

ハルジオンはつぼみがだらんと下がっています。つぼみの色がピンク色をしている場合が多いです。

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ヒメジョオンは垂れ下がりません

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見分け方3:葉の付き方

ハルジオンは、葉が、やや茎を包み込むような感じで付きます。

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ヒメジョオンの葉は茎を包んでいません

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見分け方4:茎の断面

ハルジオンは茎が中空です。

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ヒメジョオンは茎が詰まっています(写真がボケボケですみません)。

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茎を切ってしまうのはちょっと……という方は、1~3のポイントで見分ければOKですね。

今の季節は、ハルジオンもヒメジョオンも咲いているので、両方を見比べるチャンスがあると思います。

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