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ボーッとしてたら年末に経産省から「DXレポート2」(中間報告版)が出ていた

年末に突如登場したこともさることながら、そもそも経産省が続編をつくっていたことに驚きました。やりっぱなしにせず、追いかけ続けるあたり、かなりの危機感が感じられます。また内容もさらに熱のこもったものであり、行政の並々ならぬ本気度です。

中間報告とのことでも内容は強い危機感

2年前、2025年の崖で話題になった経産省謹製のDXレポートの第二弾が出ていました。今回は中間報告ということで年度末に向けてさらに練られるようですが、これだけでも彼らの主張はギュッと詰まっていそうです。

まだざっとしか見られていませんが、今回のDXレポート2で強く述べられているのは
・DXできている企業、できていない企業にバックリ分かれる
・できていない企業は危機感がなさすぎる(あまつさえできていると勘違いしている輩もおる)
とかなり強い論調で批判しています。

今回のコロナ禍は、幸か不幸かDXの本質とその理解をあぶり出した、ITシステムはもとより企業文化(固定観念)そのものを変えないと本当に危ないぞ!と危機感を煽っています。

今回のDXのサマリが一枚で示されています。前回(2025年の崖を表現したとき)よりかなりシンプルになった印象があります。編集メンバーもかなり造詣深くなっていることが伺えます。

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出典:DXレポート2中間取りまとめ(サマリー)

ちなみに前回のはこちら↓

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出典:DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~

危機感だけじゃない、広範なアクション定義

では、まだまだこれからな企業はこれからどうするべきなのか、後段でそれを述べていますが「直ちに取り組むべき」など、強い論調は続きます。

直ちに取り組むべきアクションは以下の4点、事業的な視点だけでなく企業内にも目が向けられているのは大きなポイントでしょう。

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またDXは最近のバズワードと化していますが、その周辺のワードも含めて整理されています。「それ、DXじゃなくてただのデジタイゼーションですから」みたいなのは、かなりありそうです。

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出典:DXレポート2中間取りまとめ(概要)(上の2画像とも)

今回は中間報告とのことで最終報告を待つ

この中間報告だけでもそれなりにボリュームがありますが、今回は中間報告ということで、次回報告(最終報告?)を待ちたいと思います。次回のレポートでもって世間のDXブームはまた一段ギアが上がるでしょう。

今回はベンダーばかりでなく、事業会社にもその危機感を強く伝える内容になっていますし、デジタル化についてかなり造詣の深い内容になっていそうです。

ちなみにDXについて、前回のDXレポートについての詳しい考察は、パーソル井上さんの以下のnoteに詳しいです。めちゃオススメです。


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