見出し画像

AMEXグリーンカードを25年間持ち続けているわけ

私がAMEXグリーンカードを手に入れて早四半世紀が経ちました。このカードを発行したことがトリガーとなり、私のサラリーマン人生が大きく変わったのです。エピソードを交えシェアします。


AMEXカードとの出会い

今を遡ること25年前、1998年同僚より「私はAMEXカードを発行しようと思います、○○さんも一緒にいかがですか?」と声をかけられました。当時メインカードはJCBを利用しており不便もなくなぜAMEXなのかを尋ねたところ
「私は将来アメリカに行って仕事をしたいと思っています。英語の習得と決済手段にはAMEXが便利です」というような事を言っていました。
彼は私と同じ部署ではありませんでしたが、何となく軽い感じで「そうだね。これからは英語と機会があれば配置転換や海外のビジネスに携われたらいいよね」などと受け答えをしていました。


熱心なお誘いに

券面に描かれる騎士は「古代ローマの100人隊長なんですよ」など熱心に説明をしてくれました。振り返るにもちろん同じ社内で英語と海外派遣に関心がありそうな人という事で話を持ちかけてくれたと想像しますが、同時にAMEXは紹介キャンペーンでポイントがもらえる事を知り、そういうことかもしれないなと知りつつも最終的に快諾しました。


海外拠点への転籍と外資系企業への転職

確かに当時職場でも自分の上司などが外資に転職するケースがありました。挑戦といった方が適切かも知れません。その後風の噂であまり上手くいっていないや、所謂出戻り復帰される方などもいました。この様なケースでも寛容に受け入れ、復職後のポジションも同位で戻っていました。いい会社でした。甘い世界ではないのだと傍目には映っており自分の場合は慎重にいこうと固く誓っていました。昨今欧米でも「ブーメランエンプロイー」として出戻ることは良いことであると世間の風潮に変化があります。CSRやSDG‘sの影響かも知れませんね。

2000年代初頭は私たちサラリーマンの意識も今ほどは後ろ向きな雰囲気ではなく、アジア通貨危機など騒がれましたが、その後のY2K問題などによって経済環境は良かったです。当時の企業でも優秀な社員は海外拠点に派遣されるなど将来性も見込めました。だから年間10,000円の年会費が増えることは30代のサラリーマンからすると高額ではありましたが、このささやかな挑戦への投資として自分を納得させていました。

初めて手にしたグリーンカードの印象

数週間後にカードが届き改めて手にすると「緑色のカードの鮮やかさが際立っていた」特に財布に数枚のカードが収納していましたが、会社支給のゴールド、その他シルバーや白色でしたが緑色はとても新鮮でした。またこのカードには他のカードにない刻印がありそれは Member Since99と印字されています。これは長期に渡りメンバーシップであることを思い出させてくれるものとなっています。

自分に訪れた外資系企業への転職

そしてこの2年後にサラリーマン人生に大きな変化が訪れました。担当しているエリアにJETROの招聘により米国NASDAQ企業の進出があるという情報を目にしました。当時自分の職場に満足しておりましたが、家庭の状況によりもう少し柔軟性の高い働き方ができる企業があれば良いなと漠然と思っていました。そして結果的にこの企業にお世話になることになり業務は日本が中心ですが、ここから米国を始めとして海外出張が頻繁に始まり、このAMEXカードの出番が回ってきたのです。

それまで新婚旅行のオーストラリアや社員旅行のハワイ以外に海外を訪れたことのない私はこのカードとともに様々な海外の都市に行きこのカードを利用しました。まさか2年前にはこのような状況になることを想像できなかったことは言うまでもありません。

グリーンカード・エピソード1


米国ではホテルのチェックインなどの際にプリチェック(与信確認)のためにまずはパスポートとクレジットカードを提示します。当時から欧米ではクレジットカードでの決済が一般化されていましたので、このグリーンのカードを財布から出す機会は日に数回ありました。
当時の若いアジア人・日本人がアメックスを持っているのが不思議なのか「いいカードを持っていますね?」などと現地の人に言われたこともあります。

グリーンカード・エピソード2


会社のイベントでフロリダ州の高級リゾートホテルにチェックインする際に、いつもの様にカードを提示した時に明らかに同僚のVISAと対応に差があったと感じました。荷物の運び入れなどサポートが私の方が手厚かったと記憶しています。聞いた話によるとアメックスグリーンでも当時はゴールドカードより少し上のランクとしてのステータスがあると聞きました。

グリーンカード・エピソード3


ある時会社のCOOが日本に来日する事になり共に日本の顧客などを訪問する機会がありました。ファミレスで私がこのアメックスで決済したところ彼はそれを見て「お前もこのカードか。俺もだよ」と言っておもむろに自分の財布から同じ色のこのカードを嬉しそうに見せました。その際にこのようなお金持でもこのシンプルなカードを利用しているのだと驚いたとともに嬉しく感じました。一説によるとビル・ゲイツもこのカードを保有していると実しやかに言われていますが、このCOOのケースで、北米のアッパーミドル以上が保有していることは本当でした。

グリーンカード・エピソード4


AMEXカードはこのMember Sinceを重要視しています。昨年ANA Goldを発行しましたがこちらにもこの記載があります。起算日が発行年ではなく、99と刻印されています。これは少し嬉しかったです。AMEXという会社と長きに渡りパートナーシップを互いに持っていると感じます。カードで大切な利用可能額ですが、数年毎に増額され25年以上経過した現在ではその他保有しているカード会社のどれよりも利用枠が大きく設定していただいています。これもAMEX社に信頼が置けているポイントです。

メンバーシップの開始時期

まとめ


今を遡ること25年前まで記憶を辿ると、このカードの発行が自分の現在の職場と職位に大きな影響を与えたことは間違いありません。当時の彼とはその後音信不通になり現在の状況を確かめるすべはありませんが、彼の望みを叶えるべく精進している事を願っております。
やはり新しい事を始めるには形から入るのも一つかなと思います。例えば新たなスポーツを始めるときに、辞めた時を考え「レンタルにしておくか」などと考えがちになります。リスクヘッジとしては当然かなと。しかし投資をすることは退転がしづらくなるというメンタル的な意味合いというのもとても大切だと思うのです。
日々財布に目を向けこの「グリーンのカード」を見るたびに25年の歩みを思い出すと共に、継続と挑戦の大切さが思い出されます。私にとっては「お守り」の様な存在になりました。
これがこのカードをアップグレードもせずに25年保有し続ける理由です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?