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ソーシャルワーカーの経験を振り返る

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ソーシャルワーカー(主に精神保健福祉士)としての30年の経験を振り返ってみようと考えています。 私個人の経験を振り返り、何を見ていたのか、何を感じて思い考えてきたのか。 いろんな… もっと読む
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精神保健福祉士の病院実習で何を学ぶ?

病院実習だから学べること病院という環境で経験できること、学べること、いろいろありますが、ここでは特に、病院だからこそという内容に絞って書いてみようと思います。 病状が悪い時を知る ◾️病状が悪い時は、本人も家族も辛い時です。何が辛く、困っているのか、どうしたいのか、聞けば分かるものではなく、本音を言える関係構築をどのように作れるか、一人一人に寄り添い知ることを学ぶことも大切です。 ◾️医療にどのように繋がるのか、入院を必要とする時にどんな支援が必要なのか、精神保健福祉法

学生の時にやっておいた方がいいこと

社会福祉士、精神保健福祉士の採用に携わっていた頃、毎年多くの学生からあった質問の一つがこれでした。質問の意図、どんな経験をしてきたかによって伝えることも違っていましたが、どんなことを伝えていたか振り返って整理してみようと思います。 人それぞれ、答えはいくらでもある事なので、「こんな事もやっておくといい」とご意見あれば、是非教えて欲しいです♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪ よく学び、よく遊ぶ20歳前後の学生時代は2度と来ない。学生の時だからできることを楽しんでおく。サークル活動、バイト、

熱心な指導の落とし穴

話が長くなってしまう指導これが”落とし穴“(ーー;) 随分と反省することが多かった。 熱心に聴いてくれる後輩が多かった。 そんな後輩たちに救われてきた。 学生の頃から指導者の話はしっかり聞け!と指導されてきた。 それが当然だと思ってきたし、大学生の頃のバイト先は焼酎を飲みながら社長のお説教が毎晩30~60分あるためか、バイトが数か月で辞めていくという評判のバイト先と知らず、同期の代打で入って以来4年間続けたほど、指導者の話から吸収する姿勢は筋金入りに鍛えられたd( ̄  ̄)

新年度の期待と不安

新入職の期待と不安もうすぐ社会人1年生がたくさん誕生する。 緊張してる人は多いだろうし、それが当然の反応ですね。 「期待」の上に「不安」が乗っかってソワソワシュワシュワこんなイメージでしょうか(*^ω^*) 僕は卒業旅行とか学生最後の休みを楽しむことは考えず、3月から働き始め、職場の各部署の現場実習みたいに過ごさせてもらったので、4月には少し馴染んでたので、2杯目いってましたね♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪ 後輩ができる期待と不安新入職者を受け入れる先輩たちも、期待と不安があるよね

「視点」「視野」をどこに置くか

SWの経験をふりかえる時、後輩から相談を受ける時にチェックする一つ ◆「視点」「視野」がどこにあるのか SWとしてだけではなく、身近なことや世間の出来事の捉え方にしても、大切ではないかと思うことです。 目の前のことに目を向ける目の前の仕事、出来事、やらなければならないことに、誠実に一生懸命に取り組む。新人の頃は特に求められるし、基本でもある。 目の前の出来事にしっかり目を向けるからこそ、自分の価値観で真剣に判断しようとする。「何故なのか」「どうしたらいいか」そんな問いに

無理に白黒つけない

白もあれば黒もある善もあれば悪もある 光があれば影もある ポジティブもあればネガティブもある 好きもあれば嫌いもある 生もあれば死もある 平等があれば不公平もある 安全もあれば危険もある 安心もあれば不安もある 喜びもあれば怒りもある 個別化もあれば標準化もある 挙げればキリがないくらいの対がある。 二択の中にも、二択の間にもグラデーションが無数にある。 けれど、二択か三択くらいで判断してる情報が増えた気がする。 興味をひく言葉だけを目立たせたり、切り取ったり。 シンプル

教える時に大切なこと

キーワード厳しさ 優しさ 注意する 褒める 理不尽さはどこにでもある 言葉を選ぶ 説明する 分かりやすく伝える 話しすぎない 成長を促す 教えることで教わっている 気持ち、感情を大切に扱う 事実や出来事と感情は分ける よく話させて、よく聴く 答えをすぐ示さない 考えることを促す 答えを出してもその意味を問う 答えは一つではない 一回を長く疲れさせない 根気強く長く見守る 教える人も迷うし間違える 葛藤する 信じる 正解はない、枠にはめる必要もない教わるのも人で教えるのも人

是枝監督の眼差しに触れて

今では有名な是枝監督の30年以上前の作品を観る機会があった。 映画を撮りはじめる前、1991年にテレビ番組のドキュメンタリー作品。 映像の原点になっている作品と思える。 子供、家族、社会、人、いろんな内面や繋がりの表現作品が多いと思う。 「そうか、是枝監督の眼差しって・・・」と思うひと時でした。 1本目「しかし・・・〜福祉切り捨ての時代に〜」難病に苦しみ、生活保護の打ち切りをキッカケに自死してしまった女性。 一方で、厚生省、環境省の重要ポストを担い「福祉とは?」「しかし・

就職活動は後悔しないように

それで人生の全てが決まるわけではないけれど 社会人スタートを気持ちよく踏み出してほしいと思う 就職活動はいつから動き出すの?「地域によって、大学によって違う」 長年採用担当を経験して感じていた 医療福祉系の求人は年末~年度末が多く、募集人数は少ない施設が多い なので、いつがいいと一概に言いにくい 実習や卒業論文、国家試験の前か後か悩む学生もいる それに比べて民間企業は早い! 医療福祉系に比べて、企業側の採用の準備が早い 企業は来年、再来年の計画準備が医療福祉系とはスピード

国家資格取得はスタートライン

“資格取得”は買った本のようなもの資格取得に勉強して努力してお金もかかったし、頑張った! 合格してよかった! やっとスタートラインまで来たね! 頑張るのはこれからが本番だよ(*^ω^*) 資格は手に入れた本のようなもの 内容を知るのも、理解するのもこれからだからね 仕事ができるようになりたい誰もが思うこと 国家資格の勉強もして合格もしたから仕事ができる? そんなことはない 経験を重ねて身につけていくことがある 真剣に考えて葛藤して分かっていくことがある 資格あるから、

しくじりから学んだことを実践報告会でも発表してみた

いざ、小田原へ2023年9月30日(土) 朝日を浴びながら身体をほぐしてセロトニン分泌を促し 鼻笛のウォーミングアップ٩( ᐛ )و 実践報告会の会場は“おだわら市民交流センター UMECO” 早めに行って、美味しいものを食べるのも楽しみの一つ ということで海鮮丼をいただいた( ✌︎'ω')✌︎ 主催は神奈川県精神保健福祉士協会退職した後も立派な会員です(*゚▽゚*) 退職前は、協会の実習ネットワーク委員会に参加してたり、いろんな方々に色々とお世話になってました。 事

“常識”に囚われすぎていないか?

医療従事者としての経験から、感じていたことであり、自分の反省となることもあったテーマについて、書いてみたいと思います。 「普通」「当り前」「常識」って何?よく取り上げられることだと思います。存在して意味のある言葉だから使うことが悪い訳ではないけれど、大人になってから「決めつけるのは良くない」という捉え方でよく耳にするようになった。 医療の常識に染まりたくない病院はこれが常識と思ってることが多い 医療業界で30年過ごした自分は麻痺してると常に思ってきた そう思うことで気づけ

目先のことだけに対処する

自分の心がつくり出す不安は自分がつくりだしているということ その不安を大きくするのも自分自身 自信がないからかもしれない 準備ができていないとか経験がないとか苦手だからとか 無意識に上手くいかないイメージを持ってしまう ということは 楽しくなるかもしれない 苦手を克服できたらすごいぞ 上手くいかなくてもいい経験にして学んでやろう 意識的にいいイメージをつくることもできる ってことだよね 目の前に出してごらん僕なら書き出してしまうかも 何が不安の要因なのか それは何故なの