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”思いつき”定義集㊳「や」

【やばい】(主に口語)①うしろめたい出来事への素直な反応。「まずいことになったなぁ」。②肯定的、好ましい出会いへの素直な感動の発露。「これヤバい」(旨い、かわいい、きれい等)。
 いずれにしても率直な反応の発露で、その利便性には「優」を付けたい。取り繕うだけの応答を含めると「可」。が、常に「舌足らず」。やはり語彙は豊富であるのがベターでは? 言語によるコミュニケーションは2割程度とされているので目くじらを立てるほどのことではないが、ひたすら連発されるだけなら「不可」だろう。

【野蛮】多層広範囲に及ぶ。身近なところから。食事の咀嚼で「くちゃくちゃ」、皿で「かちゃかちゃ」などテーブル上で目一杯音響に精を出す人。程度の問題でもあるし生理的な理由があると耳にしたこともある。が、向かい合う人の生理には悪影響でしかない。
 地位や特権を絶対的基準に威張るしか能がない人たち。概ね自己の言動に頓着なく他者を痛めつける人たち。若年層の自殺の悲劇は多分にここから生み出されるが、当人は責任逃れに巧みで自省することは稀である。煽り運転から戦争の発動まで野蛮を野蛮として自覚できないのが野蛮の最たるもの。
 忘れてはならないのは、すべての人に野蛮は宿るとの自覚である。

【ヤポニスム】なぜかフランスは日本文化への関心度が高い。アニメ・マンガはもちろんだが、大局的には日本初の正式参加となったパリ博覧会(1867年)の影響もあるかも(もちろん差別的眼差しに晒されていた)。また、浮世絵への傾倒とも言えるゴッホの熱情はあまりにも有名(作品「タンギー爺さん」など)。普遍性あってのサブカルや音楽だが、何か日仏間に共通性があるのかもしれない。ハイ・カルチャーでの交流・混淆も期待したい。
◆参考:NHK・ABC共同制作『映像の世紀⑪ ジャパン;世界が見た明治・大正・昭和』


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