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雑多な雑感――NPOの戯言③

《自己紹介③》生い立ち(超・簡略版―1)
 この際、生い立ちについても多少触れておきたい。世間に自慢できるものは何もなく、恋人、親友、偉人など以外に他人の生い立ちに興味ある人はいない。なので超・簡略に。
 わたしの家族は崩壊する運命にあったとしか思えない。母方は仏教、父方は神道、そしてわたしは、なぜかサンタマリアと名の付く幼稚園で過ごしていた(「天にまします我らの父よ」と唱和してのランチ)。どう見ても決裂しそうではないか。
 事実この家庭は、浮気、借金、離婚調停など、弁護士が腕まくりする事態を経て文字通り崩壊した。3つ上の長女はともかく、小学1年の夏休み前、わたしに事情を把握する能力はない。わたしは母ともども追い出されることも知らず「引っ越し」というイベントを楽し気に吹聴していたのだ(この記憶はなぜか消えない)。そのせいか、子どもはバカだという信念が育まれ今も変わらない。シングルマザーにバカな子ども2人の家庭には「面白いこと」しか起きない。
 それはさておき、家庭裁判所という言葉を覚えた7歳のわたしは、この時から貧乏神に取り憑かれ、以後いまに至るまでこの神様との腐れ縁をキープしている。オーマイガー!
 その後、質素倹約が暗黙の家訓となったのは言うまでもない(母は徳川吉宗を知らなかったと思うが)。しかし、子どもはバカでも何となく育つもので、イジメも転校も卑屈な友だち付き合いも校長に呼び出されることもあったが、中学・高校・大学を無事卒業するに至る。(つづく)

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