最短で内科専門医へ導く、J Oslerの教科書
J Oslerにお悩みの内科専攻医と研修医の先生方へ
「日々の臨床が忙しくてJ Oslerに取り組む時間がない」
「J Oslerのルールが複雑で、どう取り組んでいいか分からない」
「内科に興味はあるが、J Oslerの噂を聞くと不安になる」
そのような悩みを抱える皆様に、膨大なリサーチと独自の分析から導いた、word文書50枚に及ぶJ Osler攻略の決定版をお送りします。
(2023年11月8日記載:10月12日に内科学会より「新しい手引き」が公開されたため、この「教科書」も手引きに準じて改訂作業中です。基本的な内容は変わりませんが、添付画像が変わり、いくつか新しい項目を追加します。
改定後は値上げさせていただく予定ですので、今これをご覧になっている方にはお早めのご購入をお勧めいたします)
はじめに
こんにちは。僕は相川吉剛(あいかわよしたけ @AikawaYoshitake)、2020年4月に内科専攻医となり、3年間で無事にJ Oslerを修了し、23年6月の内科専門医試験に合格しました。
専攻医1年目はCOVID-19の緊急事態宣言の年で、まだワクチンが存在しない世界で内科医の下っ端として院内のコロナ対応に忙殺される日々でした。
専攻医2年目にようやくJ Oslerの症例登録や病歴要約に取り掛かったものの、ルールが複雑でどう取り組んでいいか分からず、手探りで進めていました。J Oslerは新しい制度であるため詳しい指導医や先輩もおらず、後になって振り返るとルールを知らないために多くの時間を無駄にしていました。
・以前のローテ先の経験症例は、今いる診療科の指導医に提出してもいいの?
・初期研修のときに外科ローテで経験した症例、外科紹介として使えるよね
・疾患群が重複しないようにって、要するにコロナばっかり登録したりしなければいいんでしょ
今となっては基本ルールとして理解しているこのようなことも、専攻医当時はよく分かっていなかったために、余計な時間を費やしていたのです。
ここで皆さんにお伝えしたいことがあります。
絶対に自分だけでJ Oslerのルールを把握しようとしないでください。
J Oslerの基本的なルールは
・J Osler画面右上にある「マニュアル」
・内科学会「プログラム整備基準」
(https://www.naika.or.jp/wp-content/uploads/2018/09/2017-program.pdf)
・J OslerのHP
(https://www.naika.or.jp/nintei/j-osler/evaluate/)
・研修手帳
(https://www.naika.or.jp/wp-content/uploads/2015/08/2015-log.pdf)
・内科学会のHP
(https://www.naika.or.jp/nintei/shinseido2018-2/shinseido_faq/)
に載っています。
もしかして、これらの資料をきちんと読めば、自力でJ Oslerのルールを理解できると思ってませんか?
確かに、上記資料を読み込めば大体のルールは分かるでしょう。ただし、実際に読んでみると分かりますが、非常に説明が分かりにくいです。また重要なルールが複数の資料に分散しているため、統一した理解はほぼ不可能です。中にはJ Oslerを進める上では関係のない規則も記載されています。
さらに、これら公式の資料には記載されていない「未公開ルール」があり、未公開のルールを知らないだけでも、容赦なく差戻し(病歴要約の新規作成)となる可能性があるのです。
僕は専攻医3年目のときからTwitter(@AikawaYoshitake)上でJ Oslerに関する発信を始めました。フォロワーの方からのDM相談にはすべてお答えし、累計30人の相談に応じる中で改めて知ったルールが多くありました。
また、J Oslerに関する既存の発信はすべて目を通し、ブログ50記事、note 12記事、J Oslerに関して発信しているTwitterアカウント6人、Antta上のパワーポイントスライド2件を徹底的に調査しました。
結果として、wordにして50枚の分量に及ぶJ Oslerルール解説の決定版が完成しました。繰り返しになりますが、学会関連の資料は未公開の重要ルールがあったり、同一文書にまとまっていない点で論外です。また、指導医や専攻医の先輩で詳細なルールを把握できている人もいないでしょう。
「留年せずにJ Oslerを終わらせて内科専門医になりたい」
「差戻しのリスクをできるだけ下げたい」
「効率よくJ Oslerのルールを把握したい」
そう思う方は是非、僕のこの記事をお読みになって下さい。
僕自身、専攻医のときは難解なルールに戸惑い、自分は内科医に向いていないのではないかと落ち込み、多忙な臨床とJ Oslerの二重苦に疲弊していました。
この「J Oslerの教科書」は、僕自身が専攻医時代に欲しかったものです。
ただでさえ内科専攻医は忙しい。せめて、J Oslerのルールを効率よく把握し、差戻しのリスクを下げるお手伝いをさせて下さい。必ず先生がJ Oslerを突き進む羅針盤となるでしょう。
では始めます。
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